■80後初の宇宙飛行士・王亜平の年齢詐称が発覚＝話題作りで自爆した中国当局■
 

■80後初の宇宙飛行士、王亜平さんブーム

2013年6月11日、中国の有人宇宙船・神舟10号の打ち上げが成功した。今回の滞在期間は15日間の予定で、本日にも宇宙ステーション・天宮1号とのドッキングが予定されている。


＊王亜平さん。

さて今回の打ち上げでも話題の的となっているのは女性宇宙飛行士・王亜平さん。昨年6月、神舟9号の劉洋さんに続く中国2人目の女性飛行士にして、初の80後（1980年代生まれ）の宇宙飛行士となった。昨年6月の神舟9号でも劉さんはアイドル的人気を獲得したが（関連記事：報道過熱で奇妙なニュースがぽろぽろ……中国の女性宇宙飛行士狂騒曲）、王亜平報道もそれに負けない盛り上がりだ。

宇宙でも男女の別あり＝カーテンでプライバシーを確保（法制晩報）
王亜平：中国初の宇宙に飛び立つ80後宇宙飛行士（南方日報）
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大学生「同じ80後なのに……。王亜平が羨ましい」（新快報）

女性宇宙飛行士というだけでは二番煎じだが、「80後として初めて宇宙へ」ともう一つ付加価値がついている点がポイントだ。ちなみに男性の宇宙飛行士も2人乗り込んでいるのだが、王亜平ブームの影で空気となっている。


■年齢詐称が発覚

さて、その王亜平さんの最大の売りである「80後」という肩書きが実は捏造との疑惑が浮上している。実は昨年の神舟9号の打ち上げでも王さんは候補だったのだが、その際に紹介されていたプロフィールでは1978年生まれ。劉洋さんと同い年なのだ。


＊劉洋さん。

すでに中国のウェブからは1978年生まれと書いてある記事が続々と削除されるという、中国体操選手の年齢詐称疑惑と似たような展開になっているのだとか（RFA）。

そんなすぐ分かるようなウソをつく必要もなかったのではないかとも思うが、13億の国民に宇宙のロマンを感じてもらうためにはわかりやすい話題は不可欠だったということか。

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