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【BBC調査】日本人の反中感情は「底が抜けた」?プラス評価はたったの5%

2013年06月14日

■【BBC調査】日本人の反中感情は「底が抜けた」?プラス評価はたったの5%■


世界の好感度No.1国はドイツ、英BBC調査
AFP、2013年5月26日
英国放送協会(BBC)の海外向け放送、BBCワールドサービス(BBC World Service)は23日、毎年恒例の国際世論調査の結果、最も好感度の高い国はドイツだったと発表した。昨年1位だった日本は今年4位だった。

日本でもそれなりに報道されていたので、結構ご存知の方も多いのではないだろうか。オリジナルのレポートはこちらからダウンロードできる。6月14日、網易が半月遅れでこのネタを拾っているのだが、この記事で世界全体の評価だけではなく、国別の集計というのがあるのを知ったのでご紹介したい。


■日本に対する評価


20130614_写真_中国_

こちらが日本に対する評価。中国による日本の評価は良い印象が17%、悪い印象が74%。ちなみに良い印象は2006年以降、16%、18%、30%、40%、29%、18%、16%、17%と推移している。悪い印象は71%、63%、55%、50%、47%、71%、63%、74%という推移。どんなに日中関係が悪くなっても、最低でも16%は日本に良い印象があると評価している。

中国に加え、良い印象21%、悪い印象67%の韓国、良い印象28%、悪い印象46%のドイツが、日本に対する悪い印象が良い印象を上回っている3カ国となる。

気になるのがドイツ。2012年の調査では58%、29%とダブルスコアで良い印象を持っていたのに、1年で評価が大逆転してしまった。調査機関は2012年12月から2013年4月で慰安婦問題が取りざたされる前に調査は終了している。何がドイツのみなさんの気に触ったのだろうか。アベノミクス?香川の移籍?


■中国に対する評価

さて、びっくりしたのが各国の中国に対する評価だ。


20130614_写真_中国_2


相当多くの国から厳しく評価されているのだが、我が日本は良い影響との評価がたったの5%である。反日デモがそんなに効いたのかなと過去のバージョンを調べてみたが、日本人に対する調査が始まった2008年以降、12%、8%、18%、12%、10%とやはりきわめて低水準で推移している。ちなみに悪い影響は2008年から59%、59%、38%、52%、50%、64%と推移。こちらの数値ではドイツやフランスのほうが高いというちょっと面白い結果となった。まあ、このあたりは「どちらでもない」との回答を選びやすい日本人の性格かもしれないが。


■日本人の対中感情は「底が抜けた」のか

日本内閣府の「外交に関する世論調査」でも中国に対する親近感は下落傾向にある。

20130614_写真_中国_3

それを考えれば、中国の「良い影響」を評価するのが5%しかいないのも不思議ではないのかもしれないが、国際問題があっても一定数は日本を評価している中国と比べ、日本の対中感情は底が抜けたのではないかとも思わされる。

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 コメント一覧 (6)

    • 1. しちやん
    • 2013年06月15日 11:40
    • 平成元年頃から15年ごろまで親近感が回復しているのはなぜでしょうか?
    • 2. Z
    • 2013年06月15日 17:02
    • >>1
      昭和63年に天安門事件
      これをうけて急落。

      それ以降はその記憶がじわじわと薄れていったっていうことではないか?
    • 3. PublicComment
    • 2013年06月15日 18:42
    • 露骨に武力侵攻を示唆し始めたから
      底が抜けちゃったのかもしれませんね。

      頭で武力衝突は99%無いと解っていながらも
      あそこまでやられたら流石に意識せざるを得ないです。
    • 4. Chinanews
    • 2013年06月17日 10:20
    • >しちやんさん
      遅レスすいません。1989年の天安門事件でがくっとさがった後、回復傾向になり、そして2004年ぐらいから日中の摩擦が表面化していく……という感じでしょうか。
    • 5. Chinanews
    • 2013年06月17日 10:21
    • >Zさん
      コメントありがとうございます。私もそんな感じかな、と
    • 6. Chinanews
    • 2013年06月17日 10:27
    • >PublicCommentさん
      コメントありがとうございます。確かにそういう部分あると思います。
      「反中は日本のごく一部の右翼分子」というのが中国定番の見解だったわけですが、状況が大きく変わっているなと改めて驚いた次第。

      先日、住宅街のレストランで食事したのですが、隣のテーブルの主婦の話題が「PM2.5と尖閣」だったのでびっくりしました。

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