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「日本人はなぜ冷めたご飯を食べられるの?」「あの布に秘密があるはず」中国人オタク、日本のお弁当文化に悩む(百元)

2013年06月24日

■中国オタクの日本のお弁当に関する疑問の数々■

Bento smile
Bento smile / Pink Ayla


■中国人オタクの日本のお弁当に関する疑問


ありがたいことに「そろそろ食べ物ネタをやって欲しい」というリクエストをいただいておりますので、今回は「中国オタクの日本のお弁当に関する疑問」についてを。当ブログでは何度か日本のお弁当に関する中国オタクの反応を紹介させていただきましたが、アニメや漫画等でも頻繁に見かける日本のお弁当に関する疑問は尽きないようです。

中国では「冷めたものは身体に悪い」という認識がありますし、中華料理は油を多く使う料理ですから冷めると極端に味が落ちることも少なくないので、あまりお弁当向きの料理ではありません。弁当箱的な容器に入れて食べることはあっても、ほとんどはその場で作った料理を入れて食べるというものですね。

そういったこともあってか、日本の事前に作った料理を持っていき時間をおいてから食べる、お弁当とその習慣に関しては想像し難いそうです。一応最近はコンビニなどでのお弁当が中国でもそこそこ広まっているようですが、それでも日本のお昼に出てくるようなお弁当に関しては引っかかるものがあるようです。

中国のソッチ系のサイトなどをまわっていても、日本のお弁当の習慣に関する疑問の声やそれに関するやり取りをちょくちょく見かけます。そんな訳で今回はその辺についてのやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

日本の学校生活では弁当を昼に食べるのが重要なイベントになっているかと思うが、その弁当に関してウチの国の感覚ではイロイロと疑問が出るよね。例えば、なぜ学校は食堂を作らないのか?とかだ。食堂を作った方が弁当を個々の家庭に作らせるより経済的だし栄養管理もできて、保護者も楽だと思うんだが。

弁当についての疑問か……私が気になっているのはにおいについてだね。クラスの生徒全員が弁当を持ってきているとしたら、弁当の中身の臭いがクラスに充満したりしないのだろうか?カップ麺やレンジで温めたハンバーガーとか食っているヤツが一人いるだけで、クラスの空気がにおいで満ちたりするのを考えると、スゴイことになっちゃったりするんじゃないかと思ってしまう。

食堂を作るとかいうのはともかく、日本の学校には「給食」っていうのがあるね。食堂ではなく、各教室に配られる形式の昼食だ。アニメや漫画で主な舞台になることの多い高校ではあまり無いようだが、義務教育段階の小中学校では給食の学校も多いそうだ。

食堂はある程度以上の規模でないと逆に非効率だよ。日本では少子化が進んでいるし弁当の習慣が存在するから食堂をあえて作る必要が無いんじゃないかな。それと、私の学校は食堂無かったから昼には弁当を配っていたね。中身は普通の中華料理だが、食べるときの風景は日本のアニメや漫画とそれほど違いは無かったように思う。

日本の給食や弁当って美味しそうだし彩りも違うよね。自分の所の食堂と比べると……

学校の給食と言えば、日本では栄養を考えて給食には基本的に牛乳が付くそうだが、あれって普通の日本食に合うの?食べててミスマッチを感じないの?あと、私は牛乳は温めて飲まないとお腹の調子が悪くなってしまうが、日本の給食を食べている学生はそういうことにならないのか心配になる。日本人も冷たい牛乳飲むとお腹の調子が悪くなる人が多いらしいんだが……?

最近は売店も食事を売る所も増えたからあまり無いそうだけど、私が小さい頃はアルマイトの弁当箱に入れた食事を学校に持って行っていたね。ただ、机の中に入れておくとお昼ごろには温度が下がってしまっていて、なんか微妙な味になってしまっていた。タオルとかで包んでおいても、昼になるとさすがに冷めるんだよね。日本の弁当はこういう温度変化による味の劣化はどうなんだろう?食い物は基本的に温かい方が美味しいと思うんだが。

日本の弁当は保温についても不思議だな。私なんかは冷たいものを食べると食事した気にならないし、日本人はよく冷えた飯を食えるなと思ってしまう。

保温の弁当箱もあるそうだけど、ほとんどの学生が使っているのは単なる箱っぽいよね。やはり冷えた飯を食っているのだろう。食事に関しては日本とこっちの感覚が違うというのもあるんだろうが、どうも変な気分になるわ。

温度に関しては、電子レンジとかがあったりするんじゃないの?日本のコンビニの弁当もそうやっている描写あるし。

弁当を包む布がなんかスゴイ効果があるのかと考えた頃もあるが、それもどうやら普通の布っぽいし……弁当の温度変化と味の変化についてはやはり想像し難いものがある。

私は保温の弁当箱使っているぜ。朝作ったのを入れて持って行って昼に食べる。中身は温かいままで問題無く食える。

電子レンジで温めるってのも考えたが、日本の弁当の習慣は昔からあるもののようだし、それに学校の生徒が全員昼時に一斉に電子レンジ使用ってのも有り得ないよな。あと考えたのは、弁当箱全部集めて箱ごと温めるというウチの国でもある方法だが、それは使ってないようだし。

中国にも弁当的なものである「盒飯」があるけど、日本の弁当とはかなり違うよな。盒飯は単純に飯とおかずの組み合わせと言うかぶっかけ飯なことが多いが、日本の弁当は本当に種類が多いという印象。

中華料理は日本料理みたいに携帯し易くないし、油が多いから一度冷めたのを再加熱すると味が落ちるんだよね。結局は、家に帰って食べる、食堂で食べる、学校の外に出て食べる(買って、店で)から選ぶしかないわな。

冷たい弁当やパンだけの昼食はありえない、パンではハラが満たされないし、冷たい飯は身体に悪いという話は出るが、ウチの国の学校の食事事情と比べるとどうなんだろうな。ウチの国では多くの学生が学校の食堂がマズイから買い食いに逃げているし。俺はインスタントラーメンとビスケットが心強い味方だった……

日本は外食するとかなり高くつくから、簡単なものなら外で食べた方が安いウチの国とは事情が異なる。しかしパンだけでは栄養が偏ってしまう。そこで、弁当だ。日本の弁当ってのは栄養と親の愛と節約を同時に体現しているかなり優れたものだと思う。

今にしてみればアレな話だが、自分は中学生くらいのころは家から持って行ったものを食べるのってなんかカッコ悪いと思っていたんだよね。学校から外に出て食うのがカッコイイというか、大人だと思っていた。でも、日本のアニメや漫画で弁当の出来の良さというのが話のネタになったり評価されているのを見て非常に驚いたというか、価値観が変わってしまった。美味しい、綺麗な弁当を作って持っていくのがある種の誉れになる……学校生活でそういう世界があるとは思いもしなかったよ。

弁当に関する私の疑問。アニメや漫画で見るような弁当箱って、どれもスゴイ小さい。あんなに小さくてお腹いっぱいになるの?中学生や高校生の時っていくらでも食べてしまえる時期のはずなのに。

その話と弁当で思い出したが、日本の学生の昼飯が小さなパン1つで終わりとかいうのも信じられんな。自分だったら全然足りない。あれは創作上の誇張表現なのか?

ウチの国のパンはスカスカで油っこいけど、国外のパンはずっしりとしていて腹持ちがいいらしい。だから私達の食ってるパンとはちょっと違うんじゃないかと疑っている。あと日本の弁当の中身は当然ながら日本料理がほとんどで、俺達が普段食うような中華料理じゃないから、冷めたときの感触も違うからな。あったとしても日本料理的にアレンジされた中華料理だ。餃子や焼売にしても、日本風になっている。

1個しか食ってない様に見える描写の作品は少なくないけど、作品によっては普通に2~3個のパン食べているぞ。1個で必ず満腹ってことはないはず。ただ、日本の女性は中国に比べて食べるの少ないのは確かだね。

パン1個に関してはともかく、日本人は中国の人間に比べて食事の量が少ない傾向はあると思う。私は日本に来て実感したんだけど日本人は食べる量が少ない。レストランの料理も日本人向けの量で出るから中国人が満足するには2つか大盛りを取らないといけないようなことも結構ある。ただ、それでも日本には体格の良い子供は多いし、栄養のバランスが良いというか、成長に必要な栄養は十分摂取できてているんじゃないかな。

そうそう。日本人の食べる量って少ないよね。私は何人か日本人の友達がいるんだけど、一緒に食事をすると彼等はすぐにお腹いっぱいになっちゃうし、特に女の子は食べる量が本当に少ないと感じる。

でも、パンだけだと栄養足りないんじゃないか?それに日本って主食と主食、炭水化物と炭水化物で食うのが好きな国だろ?きちんと栄養が考えられた食生活とも思えないんだが。人気のパンは焼きそばパンらしいし、餃子と米の飯で食うし……

それってウチの国の人間がインスタントラーメンを食うようなもんなんじゃない?あるタイミングだけを切り出して見たら、ウチの国でも炭水化物系の食い物ばかりってことあるじゃない。日本ではその手の食い物の選択肢が多いってだけで、他にもちゃんと栄養のあるもの食ってるんじゃないかね。弁当を見ると、ウチの国の昼食より食べてる品数が多く見えるし。

とまぁ、こんな感じで。


■なかなか理解できない他国の“食”

食事に関しての想像というのは、どうしても自分の習慣が物差しになってしまいますから、中国の食習慣とはかなり違った所にある日本のお弁当については、知識としては理解できても、感覚的にはどうしても混乱してしまう所があるようです。

こういった話に関しては、例えば中華料理の油の使い方や消費量などは日本の感覚からすると想像を絶するような所もありますし、お互い様な部分もあるのでしょうね。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2013年6月5日付記事を、許可を得て転載したものです。

 コメント一覧 (4)

    • 1. 先生
    • 2014年06月06日 19:01
    • ★てめーの国を基準に
      考えるから理解出来ねーのさ。
      とにかく日本に興味
      持たんでいーからほっとけ。
    • 2. さきち
    • 2014年09月29日 17:38
    • 「冷めてもうまい」に行きつかなかったのが残念。
    • 3. 名無し
    • 2014年10月10日 09:38
    • コンビニ弁当の冷めたやつは日本人だってあんまり美味しく思ってないでしょう。

      ただ、身近な人の手作り弁当は別!
      料理は愛情とはよくいったもので、愛情込めて作ってもらってるという幸福感が、冷めても美味しく感じさせてる最大の点だと思う。
    • 5. マリーワンコはネット
    • 2017年08月02日 21:13
    • ※3 お弁当作っても喜ばない人種(ふつーに日本人だけど(笑)もいるけどね、早起きして手伝ってもらってまで作ったのに!プンスカ=3
      中国の人は暖かいのが体にいいからっとかって、お腹や体を大切にするんだね、見習いたいねw
      コンビニや弁当屋さんは心が冷えていけねえ

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