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日本のアニメ・漫画って恋愛物が多いのになかなか結婚しないのはなぜ?中国人オタクの疑問(百元)

2013年08月09日

■中国オタク「結婚までいくアニメや漫画って少ないよね。なぜ?」■

中国嫁日記 一

恋愛要素のある作品は中国オタクの間でも人気ですし、どのキャラとどのキャラがくっつくかなどで一喜一憂していたりするようです。しかしそういった恋愛のたどり着く先として「結婚まで描く」作品が案外少ない、或いは昔に比べて減ったという風に感じる人もいるようです。

中国のソッチ系のサイトなどでこの辺に関するやり取りを見かけましたので、今回はそれについてを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの議論

ちょっとみんなの意見を聞かせてほしいんだが、恋愛要素のある作品は少なくないけど結婚までいくアニメや漫画って少ないよね。なぜ?

そういやそうか。日本のアニメはどいつもこいつも恋愛しか考えてねぇとかネタにされるくらいなのに、結婚まではいかんな。大体はカップリング成立で終わる程度だな。

多くの作品ではキャラクターが結婚可能な年齢にならないからだろ。

でも日本の結婚可能な年齢ってかなり若いよね。確かウチの国より4歳若い男18歳、女16歳だったと思うが。思いっきり高校生の年齢に入ってない?

アニメや漫画は基本的に「青春」を描くものだからだろうと言ってみる。

結婚するといっても仕事や住む家などの生活基盤が無いといけないし、主要キャラの多くが学生だったりすると難しいんじゃないかな。結婚するにしても卒業後だろうし。

そう考えると「CLANNAD」はかなり特殊だよね。進学しないでブルーカラー一直線とか、ウチの国の感覚だとかなり奇異に思える話だったし。あと日本では大学進学しないで就職と結婚という人間はどれくらいの割合でいるんだろう?

昔はもうちょっと有ったような気もするんだよな……結婚式のカットが出たり、結婚した家庭の描写があったりというような作品が。

時代の移り変わりによる結婚観の変化の影響じゃないの?昔は結婚はある種のハッピーエンドだったが、今じゃ「結婚は人生の墓場」とするのが定番になっている!

物語のテーマ的に当然ではあるが「エマ」は典型的な結婚して終わるというストーリー。結婚して一緒になるのが終着点になる世界観、世代の作品が少ないってのもあるんじゃないかな。

「らんま1/2」とかは許婚がヒロインとの関係にあったし、最初から結婚を意識する作品だったな。グダグダではあったが最終回は結婚式……ではあったし。言われてみればこういうのって案外無いかも……

結婚で終わる作品といえば、「めぞん一刻」が印象深い。主人公の年齢や主要な読者の年齢ってのはやはり影響ていしそう

まぁ大学行く前だと結婚に関しては具体的な話にできないしあまり現実的には考えられないよね。大学卒業する辺りから急に重くのしかかって来るが……

私の印象では20世紀に出た作品にはまだ結婚エンドな作品が多かったように思う。

「天元突破グレンラガン」とかを見た感じでは、結婚に関する扱いが悪くなるのと同時に重くなっているような?

あとは死亡フラグとかかな。俺故郷に帰って結婚するんだ!

そういや「GOSICK」はちゃんと故郷に帰って結婚できた作品だったな。

だって、現実では重婚できないから。ハーレム系作品や複数ヒロインの場合はマズイだろう。恋愛関係だけで終わらせたならばまだその後の展開や外伝展開も描ける。

私もわりとマジで作品の「その後」に関してのやり方なんじゃないかと思う。商業展開もそうだし、同人誌や別のカップリングだとかの妄想の余地を残しているんじゃないかと。

「天地無用!GXP」は重婚しているぜ。まぁあれは宇宙での話だから、一般的な現代社会にはあてはまらないが。

結婚したのに続きを作るときに大変なことになるからだよ!「機動戦艦ナデシコ」の続編では結婚した二人がどういうことになったと思う?

普通の作品では恋愛関係で止めておいても問題にならないから、結婚まであえて描こうとしないんじゃないか?逆に行く所までいってしまうエロゲだと結婚エンドって案外多いよ。責任や確実な将来の展望が生じるわけだし。

確かに結婚って最近の作品だと案外少ないな。結婚という終わり方も。ゲーム内とは言え「ソードアート・オンライン」で結婚というのが出て来た時は驚いたし、思わず作品の話数を確認してしまったよ。

その部分までアニメ化されていないけど、「スクールランブル」は原作の漫画では最終的に結婚して子供が生まれる。こういう終わり方、昔は多かったよな……

日本の恋愛と結婚に対する考え方の違いじゃないかね。知り合いに日本人留学生と付き合っていた人がいるんだが、付き合うのをやめた理由が「相手が結婚を考えていないから」ということだった。外から見る分には仲の良いカップルだったんだけどね。

言われてみればそれはあるかも。私の知り合いの日本人留学生の話でしかないけど、日本人は恋愛の遠い延長線上に置いているような節はあるね。

ウチの国も日本も「結婚に関する圧力」は存在するが、日本の方が緩いというか、焦り出す時期が遅い気はするなー

「とらドラ!」なんかはラスト駆け足っぽくなったけど結婚までいったかな。でもこういう展開の作品は少数派……というか、恋愛の着地点を結婚に想定している作品は減ったように感じられるね。現在の日本の社会は恋愛関係のまま一定期間続くというのが一般的になっているんじゃないか?

そういうのが無いわけではないんだよな。私は「バクマン。」を思いついた。でも結婚ということになると、経済的な面も出て来るし、イロイロと難しいというかめんどくさいのかね。

学園モノの作品の場合、結婚するにはまず「学園という舞台」を出なければいけないし、話の舞台や人間関係の整理再構築になるから、最近の若者向けの作品だとやり難いんじゃないの?逆に学校が通過する過程の一つでしかなかったり、学校の外の社会と連続性がある作品の場合は結婚に至る流れはわりとあるように思う。

とまぁ、こんな感じで。


■日中で違う結婚に関するプレッシャー

中国オタクの面々が昔見た作品に関する記憶を引っ張り出してみると、現在の作品とは異なる部分があると思えたりするようでした。

ちなみに上の方にもちょっと出ていますが、中国と日本では結婚に関する意識に結構な違いがあるようです。中国では結婚は下手すれば就職と同じくらいのレベルで「しなければならない」意識されているような節もあります。日本と比べるとかなり早い段階から、妥協点を探っての相手探しが男女共に行われていますし、婚活関係も日本よりスタートが早く、両親からの圧力もかなり大きいようです。

そんな中国に比べると日本は「良い人がいれば」と受け身で構えている期間も長く、「結婚できないことによるプレッシャー」も小さく、消極的な人や「できればいいな」程度に考えている人が多いように感じられますね。とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2013年7月7日付記事を、許可を得て転載したものです。

 コメント一覧 (1)

    • 1. 妹
    • 2014年11月29日 13:47
    • 男性を採用しない

      収入が無い

      貧乏

      結婚出来ない

      出産出来ない

      少子化

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