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ニコニコ動画の課金モデル成功に驚く中国人オタク、中国で有料モデルが失敗する理由(百元)

2013年08月10日

■中国オタク「ニコニコ動画って儲かっているらしい」■

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中国オタクの間ではここ2,3年でアニメの視聴スタイルに大きな変化が出ていまして、現在はbilibiliやacfunなどのニコニコ動画的な「コメント機能付き動画サイト」での視聴が非常に大きな存在となっています。しかし中国の動画サイトの多くは現在収益面で苦戦しているとされていますし、コメント機能付き動画サイト系もきちんと収益を上げることができている所はないとも言われています。

そんな状況にあるので、中国でコメント機能付き動画が流行るきっかけとなった「ニコニコ動画」が有料会員の確保などで好調だというニュースは中国オタクの感覚からすると、ちょっとした驚きとなっているようです。
(参考記事:ニコ動プレミアム会員が間もなく200万人(ITmedia)

そんな訳で今回はその辺に関するやり取りを例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。


■中国人オタクの驚き

ニコニコ動画のプレミアム会員がついに200万人を突破するらしい。単純計算で月額10.5億円の収入だ。日本の動画サイトは収益モデルがかなりきちんと構築されているみたいだな。

ニコ動は確か去年の10月ごろにプレミアム会員170万人とかいうニュースあったよな。そこから更に伸びるとは……

こっちはacfunもbilibiliもどこで金を取ればいいのか分からん状態なんだがなぁ。

俺もbilibili使って長いが、儲かっているイメージ無いな。そもそも管理者が趣味でやっているような所があるようだし。


動画サイトって金がかかる割には儲からないイメージがあるが、ウチの国ではここに来ていよいよ厳しくなってるよね。現状の広告中心のビジネスモデルだと動画サイト業界を独占して広告を一手に握るとかでもない限りダメそうだ。

ユーザーの感覚との違いを強く感じる。ウチの国では「有料だと!?ゆるさん!!」とかになるんだよな。

オタク向けを中心とした動画サイトの有料会員モデルに関してはアメリカのクランチロールも結構うまくいっているんじゃなかったっけ?ウチの国ではその経験を活用することは難しいだろうなぁ。

何と言うか、ニコニコの有料課金って、ウチの国の某動画サイトより良心的だよね……

ニコニコは金払わないでも、見るだけならそれなりに見れるってのが良いね。高画質党には我慢できないかもしれんが俺は問題無いレベルだと感じている。ただアップするなら課金しないと話にならん。あとニコ生とかも。

ニコニコ動画の場合、課金するかしないかは使い方次第だろうね。ニコニコにハマってるなら、プレミア会員の価値はとても高いし金払っても十分に元とれるという気分になる。

高過ぎなければ払っても良い。俺は別にネットの有料サービスには反対しないよ。でも、まずは十分な速度や画質、更新スピードがあっての話だ。少なくともテレビ放映と同時配信じゃないと意味が無い。それときちんと海賊版を潰してもらわないと金払うのが馬鹿らしくなるからそっちの対策もして欲しい。

そう言って金払わないのがウチの国では多数なわけだが。「金は払っても良い、でも何々だったらだけど」という流れになる。そしてその部分が提供されるとまた別の小さい問題を口実にする。金払わないで済むルートが簡単に使えてリスクが無いから口実を探してそっちに流れる人間ばかりになる。

「サービスの質によっては払う」というのがあんまりあてにならないからなぁ……金払うのが0ではないけど多数ではないという印象だ。それにウチの国ではまず文句付ける所を探して叩くからね。有料の価格がどうのこうのから始まって、定番なのは最高画質じゃない、字幕の質が悪い、更新が遅いとか、そんな感じ。画質に関する言動もアレだし、日本の放映時間と比べて更新がどうのこうのとか、もうね。

別にすぐに有料にする必要なんてないだろ。acfunやbilibiliは発展期にあるんだがら。有料課金始めるにしても、ユーザー数が安定してからで十分でしょ。

高品質サービス付加による有料課金モデルって、ウチの国だとほんと難しいんだよな。音楽とかでも高音質は有料でダウンロードできるってだけで強い反発が起こったし。結局は広告収益モデルしか受け入れられるモデルは無い。しばらくは広告収益が主流のままだろう。

でも広告モデルも最近はうまくいってないよ。実際どこの動画サイトも収益厳しい……合併や淘汰が相次ぐのもそれが理由の一つだし。

てか、ウチの国では広告モデルだって文句言われるじゃないか。広告が長い、鬱陶しいと。

結局はアレか。我が国は消費能力と版権に関する意識がダメというのに落ち着くのか。

ウチの国の「体質」を理由に諦めるのはどうかと思うんだがな。ニコニコ動画どころかyoutubeだって昔は海賊版動画が多かったのに、今はきちんと正規の商業モデルを構築している。ウチの国でもどうにかならんもんか。

bilibiliとか管理者の持ち出しでやっている所があるようだけど、そういう状況ではいつかサイトが消失してしまうのではないかと心配になる。どこかで課金や広告の展開をやらないといけないとは思うが、どうやればうまくいくのか。周りを見れば広告を消す、表示しない様にしてドヤ顔になるヤツばかりだし……

結局は、テンセントみたいな感じの成功モデルしかないのかな。

独占して壟断状態になったらそれしか選択肢が無いからウチの国の人間も金払い出すんだよね。

しかし4月アニメの時のゴタゴタを考えると将来的にはどうなるかと不安になるね。コメント動画はインターフェースを動画にかぶせるだけだから今回はどうにか落とし所ができたようだが、灰色な所も残っているし今後もそのままいくとは限らない。

あれでコメント弾幕無しだとみんな楽しめないというのを実感しちゃったからね。もう「ダウンロードすればいい」とは言えない状況になってしまっている。確かにダウンロードのリスクは無い、でも便利ではない、楽しみにくいのも確かだ。そして、ウチの国のコメント弾幕動画サイトは収益が上げられないままという不安定な状態だ。

タダで見れる、ダウンロードすればいいで流していたら、今度はウチの国の動画サイト同士の戦いのカードになってしまったからな。ウチの国の会社や欧米の会社は、日本の会社のように甘くない……!

ここまでいったということは、ニコニコのモデルは明らかに成功しているということなんだよね。ウチの国のacfunやbilibiliもそういったシステムが構築できて版権も獲得できれば完璧なんだが……でも体力や規模、サイト運営許可的に版権がどうこうというのは難しいし、ユーザーの質から考えてもあんまり希望は無いのがね。

とまぁ、こんな感じで。


■収益モデルが見えない中国ネットビジネス

プレミアム会員が200万人というのもピンと来ない所があるようですが、それ以上に中国における動画サイトの収益モデルできちんと成立しそうなものがほとんど無いであろうという事に対して微妙な気分になってしまうようでした。

中国は人口こそ多いですが、客単価のあまり高くない分野が多いですし、中国特有の社会的なリスクやコストというのも存在します。そんな中でネットビジネスを展開するのはイロイロと厳しいものがあるようです。

上の発言にもありますが、中国オタクの面々がイメージできる比較的成立しそうな動画サイトの収益モデルは広告で収益をあげるというくらいで、ニコニコ動画のプレミアム会員のようなものは上手くいきそうにないと感じている模様です。

それにしても、中国のネットビジネスの収益モデルってどんなのだと成功するのでしょうかね。マニア向けや高付加価値サービスなどはよほどうまくやらないと成功しないでしょうし。

とりあえず、こんな所で。例によってツッコミ&情報提供お待ちしております。

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*本記事はブログ「「日中文化交流」と書いてオタ活動と読む」の2013年6月21日付記事を、許可を得て転載したものです。

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