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中国官僚の「雷人語録」:ファックスが壊れていたので、パトカーと制服が警察手帳がわりです

2013年08月13日

■中国官僚の「雷人語録」:ファックスが壊れていたので、パトカーと制服が警察手帳がわりです■
 

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人を驚かせるようなキテレツ発言を中国語で「雷語」という。とりわけ空気の読めない官僚が放つ雷語にはレベルの高い者が多い。というわけで、最近、中国で取りざたされた「雷語」を2つご紹介。


■ファックスが壊れていたので……

山東省青島市平度市の農村での話。中国ではどこでもある話だが、農村宅地の強制土地収用が進められようとしていた。反対住民の家にショベルカーが突入しようとしたが、住民側は抵抗。逆にショベルカーの運転手を引っ捕らえた。10日、当局は「違法拘禁罪」だとして反対派住民を逮捕した。

ここまではよくある話だが、唯一違うのは反対派住民の中に著名経済誌・財新の記者・陳宝成氏が含まれていたこと。財新法務部は平度市警察に事情を知らせるよう連絡、返答がなかったので今度は弁護士による質問状を送付した。その後、警察に連絡すると「ファックスが壊れているので質問状は受け取れません」との回答だったという。

このいきさつを財新が報じ注目を集めている。一応、中国の警察は誰かを24時間以上拘束する場合には家族に連絡しなければならないと定められているが守られないことが多い。財新の報道で注目が集まったこともあってか、陳氏はすでに弁護士との接見が許されたという。

この事件を受け、南方都市報は「強制土地収用に反対した記者が拘束される:ファックスは壊れても真相は壊せない」と題した社説を発表している。


■パトカーと制服が警察手帳がわりです

2013年8月3日、河南省周口市太康県で起きた事件(網易)。夜9時頃、1台のパトカーに乗り込んだ5人の男が村にやってきて、ある家にあがりこんできた。男たちのうち1人は警官の制服を着ていたが、警察手帳を見せようとしないわ、なんだか酒臭いわと怪しさ爆発。偽警官じゃないのかと疑った約100人の村民たちとにらみ合いになった。その後、応援の警官もやってきたが、やはり警察手帳を見せず村民たちとのにらみ合いは解消できず。結局、朝まで対峙は続き、男たちはすきを見て逃げ出していった。

ところが5日、再び警察がやってきて村の中年女性20人を捕まえて帰ったという。うち9人が違法拘禁罪容疑で起訴される予定だ。

村民から連絡を受けた記者が警察を取材したところ、警察は村に乗り込んだ男たちは全員が本物の警官であり、逮捕は合法なものと主張。ではなぜ警察手帳を見せなかったのかと質問すると、「パトカーと制服が証明だ」と反論したという。

5人の警官がどんな目的で村に乗り込んだかについては警察も明らかにしていないようだ。たんに飲み過ぎただけ、という話ではないと信じたいところ。また村の女性ばかりが逮捕された件について、記者が村民に問うと、最近の男は意気地がなくて、との答えだったという。偽警官疑惑の男たちに真っ向立ち向かったのは女性ばかりだったようだ。

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