■中国携帯ウイルス事情:ウイルスのプレインストール?!半年で4億8000万台が感染■

Weibo Phone / bfishadow
記事の要点
・半年で携帯電話4億8000万台が感染
・勝手に課金されることも
・新品スマホにもウイルスが入っていた?!
■半年でのべ4億8000万台が感染中国アンチウイルスソフト・メーカー、360が「2013年上半期中国携帯電話安全状況報告」を発表した。2013年8月14日付
中国新聞網が伝えた。
携帯電話向けのウイルスや悪意あるアプリは今年上半期だけで45万種以上の新種が登場。新たにのべ4億8000万台が感染したという。わずか半年で2012年全年の感染数にほぼ並んだ計算だ。アンチウイルスソフト・メーカーの報告書だから数字を持っているんじゃないの?と疑いたくなるような数字である。とはいえ感染する人は携帯1台で数十数百のウイルスを飼っていても不思議ではないので、こんな数字になってしまうのかもしれない。
新たに登場したウイルスなどは97%がアンドロイドを狙ったものだという。オープンなOSのためウイルスを作りやすくインストールさせやすい。さらに低価格スマートフォンの普及によりシェアを大きく伸ばしていることも要因だろう。
■悪意あるアプリが引き起こす問題インストールさせられた悪意あるアプリが引き起こす主要な問題として以下の3つがあげられている。第一に通信費の使用。定額制の日本とは異なり従量制の中国では勝手に通信されるとそれだけ電話料金がかさむことになる。ちなみに勝手に通信して何をするかというと、各種アプリをダウンロードしているとのこと。謎のアプリのダウンロード数が跳ね上がっていたりするのはこういう事情もありそうだ。
第二がプライバシーの流出。スマホに保存されていた情報やら写真やらが流出してしまうというもの。そして第三の問題が悪意ある課金。これには中国特有の事情がからんでいる。中国電話会社が提供している料金代理徴収システムがそれだ。悪意あるアプリがある番号あてに勝手にショートメールを送っただけで課金が成立し、電話料金として引き落とされてしまうというもの。悪意あるアプリを作っている会社に料金代理徴収サービスを提供している電話会社こそ諸悪の根源のような気がするが、現時点では野放しのままだ。
■新品のスマホにも悪意あるアプリがインストール済み?!さて一番興味をひかれたのが感染ルート。もっとも多いのがサードパーティのアプリストア、携帯電話向けネット掲示板からアプリをダウンロードするというもので62%。3位がQRコードやメールのURLを踏んで感染するというもので9%。
そして一番面白いのが22%で2位となった「携帯電話に元々入っていた」、だ。買った時点で携帯電話に悪意あるアプリが入っているとあってはもうお手上げである。
とはいってもまっとうなメーカーの商品をまっとうなお店で買った場合にはそうしたリスクはないという。怪しげなショップでノンブランドメーカーの製品を買うと、事前に悪意あるアプリを入れておいてくれているという次第。正規品でも海外輸入品を扱っている怪しげなお店だと悪意あるアプリが入っていることもあるという。
利益がないのにそんなことをするはずもないので、悪意あるアプリを仕込むことでキックバックを受けられるシステムが構築されているはずだが、その詳細にはついてはまだよく分かっていない。怪しげなショップで携帯電話を安く買うと、後から思わぬ支出が待っているケースがあるようだ。
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