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中国農村のエクソシスト:数珠と聖水を武器に悪い竜神に憑依された村人を救う

2013年08月27日

■中国農村のエクソシスト:数珠と聖水を武器に悪い竜神に憑依された村人を救う■

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2013年8月26日付RFIが、フランスメディアの伝えた中国農村のエクソシストについて紹介している。ちょっと面白いのでご紹介。数珠を持った女性エクソシストが悪い竜神に憑依された村人を救う……とか、なんともステキなエピソードを紹介している。


■中国農村のエクソシフト

仏紙リベラシオンが中国カソリックのエクソシストについて報じている。河北省家口市宣化県に住む、顧という女性は悪魔払いの能力を持っているという。

17世紀以来、イエズス会の宣教師は宣化県一帯で布教活動をおこない、ほぼ全人口がカソリックに帰依したこともあった。清末の義和団運動、そして(文化大革命の)紅衛兵という打撃はあったものの、同地区にはカソリックの伝統が依然として残されている。当局は教徒に共産党の指導に従うよう求めているが、しかし教徒たちの心はバチカンにある。ある若い神父は「共産党は多くのトラブルを作り出しています。警察で取り調べされるなどという噂もありますが、私たちはローマ教皇を裏切ったことはありません」と話している。

記事によると、顧阿姨(顧おばさん)と呼ばれるエクソシストは、大きな数珠とフランス南部のカソリックの聖地・ルルドの聖水を使って悪魔を退治するという。これまで数百人もの“悪魔憑き”を治療してきた。彼女は数人の村人、商人に支持されているが、彼らもまたエクソシストだという。その村には30人以上のエクソシフトがいるというが、「多くはありませんよ。悪魔はどこにでもいますからね」と顧さんは語る。

彼女は若い頃、信仰を捨てなかったために労働改造キャンプに10年間も送られていたと話す。“悪魔憑き”が彼女を見ると、“光の中にある”と口にするという。「本質的には悪魔はいいことでしょうね。悪魔が存在しているから、憑かれた人々はカソリックに帰依するのですから。」

現在、中国の農村において悪魔払いはよく見られる現象だ。中国共産党当局も往々にして見て見ぬ振りをしているという。悪魔憑きと農村に古くから伝わる信仰は今や混在し一つのものになっている。悪魔払いを受けて改宗したというある女性は、以前体に乗り移っていたのは邪悪な「龍王爺」だったと話した。

ある人はこう説明する。自然界には多くの神が存在するが、毎年旧正月を迎えると、人々は自宅に神々を招き入れる。だがそれは悪魔に乗じるすきを与えることでもあり、子どもの病気が起きたりするのだ。時に道士を招いて治療することもあるが、時間も金も必要になる。だが優れたエクソシストならば同じ事ができる上に無料なのだ、と。

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