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2013年10月02日
通过zaker转发微博时遭遇微博被删而触发的提示 / shizhao
2013年9月30日、新華網によると、中国国家インターネット情報弁公室は、一部のスマートファン、タブレット向けニュースアプリが規則違反だとして指摘。各地方のネット情報主管部局に厳しく取り締まるよう通達した。
問題あるアプリとして名指しで批判されたのは、抽屉新熱榜、鮮果聯播、ZAKER新聞閲読、3G門戸新聞、一五一十部落、蜜蜂新聞。ニュースポータルアプリ、ブログリーダーアプリ、Flipboardライクのニュースアグリゲーションアプリなどが含まれている。
掲載するにふさわしくないキャッチャコピー、公共の場にふさわしくないコラム、アダルト情報などの掲載に加え、事業者がニュース配信業務に必要な認可を受けていない、必要な虚偽の情報が掲載されているケースもあると指摘した。またアプリストアのチェックが不十分で規則違反のニュースアプリが推薦されているケースもあると警告している。
RFA、VOAは最近厳しくなっている中国のネット検閲強化と関連付けてこのニュースを報じているが、新ジャンルが目立つ存在になったら規制というのはこれまでも繰り返されてきた事態であり、その関連性は明らかではない。
ただ認可を得る必要があるとの通達はなかなか大変だ。通達の原文は公開されていないが、おそらくニュース情報サービス許可証の取得を求められるのではないか。ちょっとしたブログリーダーアプリを作るだけなのに、この認可を取得するというのはハードルが高すぎる。
また規則違反のアプリを推薦してはならないというお達しは、アップルにとってやっかいなことになりそうだ。先日、インストールするだけでツイッターやフェースブックにアクセス出来る検閲回避ブラウザーがApp Store中国から削除されたと伝えられたが、中国のネット規制に協力する姿勢だとして怒りを示す声もあがっていた。
中国のネット規制に従わず大半のサービスが追い出されているグーグルの姿勢が正しいかどうかは別として、中国とずぶずぶの関係が深まることはアップルにとってのリスクとなりかねないのではないか。
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