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アリババが「データ通信料2GB無料キャンペーン」、Wechat対抗アプリの普及に本腰(osschina)

2013年10月31日

■アリババ、自社IMツール”来往”の推進強化 一部ユーザーに2GBのデータ通信も進呈■


中国最大のEC企業アリババ。同社がグループの総力を上げて自社の携帯電話向けコミュニケーションツール『来往』のプロモーションを始めたことはお伝えしました(参考記事)。

20131031_写真_中国_IM_1

11月からは来往を使ったデータ通信料を最大2GBまで無料にする新たなキャンペーンがスタートします。日本のようなデータ通信定額制がない中国だけに、ユーザーにとっては通信量の節約は一大関心事。データ通信料を無料にするキャンペーンでとりあえず使ってもらおうという狙いです。

20131031_写真_中国_IM_2

このデータ通信の進呈は11月1日から12月31日までの実施。ユーザーはまずこちらのページからまずはデータ通信取得の申請を行なうことになります。ただし全ユーザーが対象ではありません。浙江省、江蘇省、湖南省の中国聯通(チャイナ・ユニコム)ユーザーと広東省の中国移動(チャイナ・モバイル)ユーザーのみが現時点の対象です。なおこのキャンペーンの対象には来往に加え、タオバオ系チャットツールの『旺信』 やタオバオクライアントも含まれています。

機能面でも向上が計られています。企業アカウント作成用のサイトはまだ未公開ですが、最新の『来往』Android版クライアントでは同機能が提供されているようです。

日本ではLineが圧倒的な地位を築き上げように、中国では微信(Wechat)が圧倒的なシェアを占めています。しかし新たなチャレンジャーが次々と登場している点が異なります。『来往』が一般的なIMツールとして微信(WeChat)などを脅かす存在になれるか、というのはまだまだ未知数ですが、絶対王者として君臨するEC事業との連携で存在感を示していければ、突破口は見えてくるかもしれません。最近はアリババ創始者の馬雲(ジャック・マー)氏が「来往」に言及することも多くなっており、その力の要れ具合がうかがえます。

今後も動向を注視していきたいと思います。 

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*本記事はブログ「中国ソーシャルメディア雑記」の2013年10月31日付記事を、許可を得て転載したものです。

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