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2013年11月29日
Lockheed P-3 Orion / aresauburn™
29日、日米の戦闘機が中国の防空識別圏に計9回進入したと中国空軍が発表した。発表によると、ご丁寧にも9回全部にスクランブルをかけたらしい。威勢のいいことをいいながら他国に好き放題やられとるやんけ、と中国ネットユーザーに叩かれているなか、全力で仕事をしている姿勢を見せつけたということだろうか。
防空識別圏の問題については記事「国際的慣例とは違う、異常な“中国式防空識別圏”、ルール作りの大ポカは中国自身のマイナスに」にまとめたが、別に防空識別圏に他国の航空機が進入したからといって毎回スクランブルする義理はないし、ましてや報告する必要性もない。
それでもこの話題がホットなうちは毎回、「成果」を発表しなければならないという判断だろうか。中国空軍報道官が過労死しないことを祈る。
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2013年11月29日、中国新聞網は記事「日米軍用機が東シナ海防空識別圏に乱入、中国戦闘機がスクランブル」を掲載した。
29日、中国空軍報道官の申進科空軍大佐は北京市で、同日に中国の東シナ海防空識別圏に進入した外国軍用機を識別、確認したと発表した。防空識別圏の空中目標に対する常態化された有効な監視が実現していると評価している。
申報道官によると、29日午前、中国空軍はSu-30、J-11などの主力戦闘機をスクランブル。米国のP-3、EP-3偵察機2グループ計2機を確認。中国の東シナ海防空識別圏に進入した日本のE-767、P-3、F-15など3種類の軍用機、7グループ10機を識別した。
「中国空軍による東シナ海防空識別圏 の空中巡視任務実施以来、海軍の関連部隊は一丸となって使命を忠実に遂行している。防空識別圏に進入した外国軍用機の全行程を監視し、速やかに識別、その機種を判明させている。」
中国東シナ海防空識別圏の空中巡視任務を担当している空軍、海軍のパイロットは今後も油断することなく、密接な協力を続け、共同で空の国防安全を守っていくと、申報道官は強調している。
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どう見ても外交圧力で戦闘機ですら端っこは間に合わないです。本当にありがとうございました。