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事故多発の“問題機”、中国国産旅客機MA60にまたトラブル=滑走中に突然前輪を収納

2014年02月05日

■事故多発の“問題機”、中国国産旅客機MA60にまたトラブル=滑走中に突然前輪を収納■


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2014年2月4日、中国国産旅客機MA60(新舟60)が着陸後の滑走中に突然、前輪を収納。機体頭部が滑走路と接触する事故が起きた。

事故は午後6時半ごろ、河南省鄭州市の空港で起きた。問題のあった山西省太原市発河南省鄭州市発の幸福航空JR1533便には乗務員や旅客、計44人が乗り合わせていたが、負傷者は出ていない。事故後、JR1533便が滑走路を塞いだことにより、鄭州空港の一部の便に遅延などの問題が生じた。

事故を起こしたのは中国の国産旅客機MA60。双発のプロペラ機で海外にも輸出されているが、事故が多発している”問題機”だ。2011年5月にはインドネシアのカイマナ空港で悪天候時に着陸を試みた際、滑走路手前の海に着水。乗員乗客27人全員が死亡する大事故を起こしているほか、着陸装置が絡みでは2011年3月にはボリビア・ルレナバケ空港で着陸システムが起動せず胴体着陸、2013年6月にインドネシアのクパン空港で前輪が出ずに胴体着陸する事故があった。

2013年6月10日はインドネシアとミャンマーでMA60がオーバーランする事故が起きた。同じ日に2件もの事故が起こるという異例の事態にミャンマー政府はMA60の運用を停止する決定を下している。また同年7月には中国がトンガに無償供与したが、安全性が確認できないとしてニュージーランドが難色を示しトンガへの観光援助を停止。トンガへの旅行者に対し「MA60の事故は多い」と警告している。

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