■CIC社が中国のソーシャルメディア業界を俯瞰するのに最適な『中国ソーシャルメディア構造図』の最新版を公開■
2008年から続く『中国ソーシャルメディア構造図』。中国の有力ITサービスをジャンルごとに図示すると同時に、対応する海外の有力サービスも記されています。面白いのがほぼあらゆる分野に中国系のサービスが存在すること。ネット検閲によって海外のウェブを使いづらいのが中国ですが、これだけ多くの模倣サービスが存在するならば特に困らないと言えるかもしれません。高口康太
中国のソーシャルメディア業界を俯瞰するのに最適な『中国ソーシャルメディア構造図』の最新版となる2014年版が
CIC社から公開されました。縁の中央から同心円状に海外のサービス、パソコンオンリーのサービス、パソコン+モバイルのサービス、モバイルオンリーのサービス、サブジャンル、大ジャンルとサービスが図示されています。
昨年、こちらの図は24種に分類されていたのですが、今年は18分類に減っています。
分類がなくなったものは『社会化内容聚合(Social Aggregator)』 、『社会化搜索(Social Search)』、『社会化电视(Social TV)』など。代わりに『短视频社交(Short-video Social)』が増えています。この辺は現在の流れを反映した分類変更とみれるでしょう。
削減されたのは盛り上がらなかったジャンルでしょう。Google Readerもサービス提供を既に終了していますし、その他RSSリーダーにも目立った動きなどもないので Social Aggregatorは分類から外されたと推測できますし、またSocial SearchやSocial TVは昨年新規追加されたのですが、想定したほど市場が立ち上がらなかった、ということを意味しているのかもしれません。
また、Vineが海外の代表的なサービスとして紹介されている今年から新規追加された分類のShort-video Socialも中国国内サービスとして2社ほど紹介されていますが、こちら中国市場では今年注目なのかもしれませんね。
後は分類名称などの変更という点では、日本でいうところの食べログと同様なサービスの大众点评などに代表される『消费评论(Rating & Review)』 が『社会化生活(Social Life)』に変更されているのと、『图片分享(Phot Sharing)』が『图片社交(Photo Social)』に、『在线旅游(Online Travel)』が『旅游社交(Travel Social)』と変更されていたりと”ソーシャル”色が強くなっていたりもします。