■【昆明無差別襲撃事件】犯人グループは海外イスラム過激派勢力との合流を計画、16歳女性容疑者が自供―中国■

Plaza fronting main railway station_Kunming_March2010_MK / itdp
2014年3月4日、中国広播網は、雲南省の秦光栄委書記は、1日に昆明駅で起きた無差別殺傷事件について説明した。
1日夜、昆明駅で男女8人が周囲の鉄道客らに切りつけ、29人が死亡、143人以上が負傷する事件が起きた。負傷者のうち約20人が重傷。犯人グループは4人がその場で射殺されたほか、逃亡した3人は雲南省紅河ハニ族イ族自治州で逮捕された。
秦書記は1日に逮捕された犯人は銃弾を受けていたが、4日に目を覚まし、すでに自白したと明かしている。なおRFAによると、1日当日に逮捕されたのは16歳の女性とみられる。秦書記によると、8人が犯行にいたった過程は以下のとおり。
8人は“ジハード”に参加しようと考えていたが、雲南省から(海外に)出ることができなかった。他の地方、広東省にまで行ったがやはり出られず、雲南省に戻った。紅河ハニ族イ族自治州に滞在中に新たな計画を考えたが、それは出られないならば紅河ハニ族イ族自治州と昆明駅、またはバス停で“ジハード”を起こそうというものだった。
中国では昆明無差別襲撃事件はテロとして位置づけられている。昆明市政府は「現場の証拠から新疆独立勢力による犯行」との見方を発表している。具体的な証拠が開示されていないことから、海外メディアでは「テロリスト」とカッコづきで報道。中国政府の発表によるとテロだが、独自の判断は留保しているものが多い。中国では「911やボストンマラソンテロではすぐにテロと断定したのに、今回断定しないのはダブルスタンダードだ」との反発も広がっている。
今回、秦委書記は、犯人グループは出国後、海外のイスラム過激派勢力と合流しようとしていたとコメントしたが、今回の事件、さらには新疆独立勢力取り締まりは国際的な対テロ戦争の一環だとアピールする狙いがありそうだ。
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