中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2014年06月01日
電車男 / TaiwanSpirit
中国で現在使われている「宅」という言葉は日本の「御宅」から来た言葉ではあるものの、中国で使われるうちに元のオタクという意味に加えて「インドア派」、「引きこもり」、「外に出ないでPCの前でネットやネトゲにふけっている」といった意味も加わっています。現在はオタクよりもインドア派やPC前で動かないといった意味の方が先に来るようにもなっていますね。
また、オタクの意味で使われる「宅」に関しても技術を持ったオタクの「技術宅」といったカテゴリが出て来るなどイロイロと新しい概念が出てきています。
そんな訳でこのニュースに関してもある種の伝言ゲーム的なことが起こってしまっているそうで、日本より更にネタ要素が加わって広まっちゃったりもしている模様です。
とりあえず以下に中国のソッチ系のサイトで見かけたこの話題に関するやり取りを、例によって私のイイカゲンな訳で紹介させていただきます。
■中国人オタクの議論
日本のメディアのニュースによれば、あるサイトで行われた調査でオタクの彼氏と付き合う5大メリットがあるという結論が出たそうだ。
その5つとは、「嫁と呼んでもらえる」「PCを修理してもらえる」「浮気の心配が無い」「家にハイテク設備が多い」「ネットストーキングに対処できる」だ!
なんてこった……俺はパソコンの修理ができないオタクだから、一生独身なのか!
まぁそれはそれとして、この5大メリットを同時に実現するのは明らかに困難だよね。
どうせ「ただしイケメンに限る」という話だろ?
「宅」な人って外に出ないから女性と知り合う機会が無いから、ある意味ではこの手の彼氏は見つけるのが難しいのではないだろうか?
パソコン修理できるとモテるぜ。近所のおばさんやおばあちゃんにだけどな!
恐らくネタニュースだろうけど、どこのメディアがソースなんだ?
でも面白いからツッコミ入れてみようか。私が引っ掛かったのは「家がハイテク」って所だね。いくら自分の彼女だからって、趣味のものを勝手に使わせたりはしないぞ?
ネットストーキング撃退ね……うん、自分もその手のストーキングが趣味だから、撃退方法は分かるよ!
通報しました。お礼の言葉はいりません。
オタクといってもイロイロなカテゴリがあるから、中には彼氏として優良なのもいるだろうけど……
残念ながら俺のような「偽宅」ではだめのようだな。
あと「俺の嫁」ってのがどうも分からん。チョロイってこと?
パソコンを修理してあげると言って一夜を過ごすのか……?
これ、オタクじゃなくて「趣味に金を使える人間やハッカーと恋愛をするメリット」なんじゃね?
デタラメ言ってんじゃないよ……女が判断するのはオタクはオタクでも、カッコ良くて金持ちのオタクだろ?
なんか読んでて痛い……もういい、もういいんだ。自分を慰めるために偽りを書かないでもいいんだよ!
これは結局、「ただし金持ちに限る」ってことだろ。
ま、そうだろうね。オタクも「高富帅」と「屌丝」に分かれるし。
(訳注:、「高富帅」は日本語で言うなら「金持ちでイケメンで実家がスゴイ」といった辺りでしょうか。「屌丝」は「ダメ人間」「負け組」から「貧乏で実家の力も無くて、現在も将来的にも家や車や恋人が持てず未来に希望が持てない人」といったようなものまで、結構広い意味で使われています)
金が無ければ引きこもりだろ。金があるから「宅」と称することができる。
「浮気の心配がない」という点は間違っているな。言っちゃなんだがオタクの浮気話や男女間のもつれによるゴタゴタってのは少なくない。浮気に至るルートが一般と少々異なるだけで。
趣味が関わる人間関係における防御力はむしろかなり低いぞ。
このニュースで釣って、落とすんじゃないだろうか?
続編としてオタクと恋愛する時の問題みたいなニュースが来るのではないかと予想してみる。
男同士で付き合う場合のメリットかと思った。
まずは顔だ。顔がヒド過ぎるとスタートラインにもかからない。
このニュースに出てくるようなオタクって結局の所「土豪」だろ。モテないなんてありえない。
(訳注:「土豪」は「金持ち」「金持ちキャラ」的な意味や、趣味のグッズを買いまくれるような財力のある人を指します)
私もそれが真実だと思う。
オタクはモテるよ、ただし土豪に限るが……
スキルのある「技術宅」の話だろ、コレは。俺のような「廃宅」の話じゃない。
我々はアニメや漫画が好きというレベルでしかないから、オタクではないよ……
日本だと「オタク」ってスペシャリスト、技術宅のことだろ?
二次元の新番組を追っかけて、ネタに笑ってツッコミ入れて楽しんでるくらいじゃ「オタク」なんて自称できんよ。
いやいや、「オタク=アニメ見ている人間」でも大丈夫だよ。このニュースはそういう方向のオタクを対象としている。確かに日本ではオタクというのはマニア、スペシャリストを指したりもするが、アニメや漫画の二次元オタクが最大勢力だし、一般的にはその意味で使われる。あと日本は「オタク」って蔑称の意味の方が一般的で、それに関してはウチの国の方がよほど好意的。
このニュースの意図も、そういった蔑まれる存在であっても恋愛する価値が案外あるというスタンスなのではないかと。
一応、普通の「宅男」でも「技術宅」になることはできる。しかし普通の「宅男」と「技術宅」には根本的な違いがあるのも確かだ。
でも判断の基準はまず顔、そして金だろう。
私はまず金、次に顔だと思うわ。
まぁどちらも重要だが個人的には金の方が重要度高いように感じるね。結婚とかも視野に入れた場合は特に。
しかし本当のオタクって土豪じゃないと成立しないし、そういう人がモテないわけないよな。
本当のオタクってみんな財力があるわけで……そういう人間を彼氏とした場合にメリットがあるとか何を今更。