中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
調べてみると、中国語版ウィキペディアには関連の記述があります。
宣伝では主人公が「濵田宏」(ヒロ)、お兄さんが「濵田正」(タダシ)、舞台は旧京山(サンフランソウキョウ)とされていたのが、映画では「小宏」「泰迪(テディ)」「旧金山」に変えられていたのだとか。また街中に出てくる「まんじゅう」など書かれた日本語の看板もすべて中国語か英語に変えられていたそうで。
中国政府もなかなか検閲頑張りますね……と思っていたのですが、ディズニーの自主検閲だったのかもしれません。というのも実は韓国版でも似たような変更が行われ、主人公の名字は濵田からArmadaに変更されているのだとか。また街中の日本語も書き換えられ、招き猫のお腹に描かれている文字も猫からCATに変えられていたり、旭日旗っぽい図案が削除されたりしているのだとか。韓国での変更についてはウィキペディア日本語版にも記述があります。
これがローカライズってやつなんですかね。国境や文化圏を越えてコンテンツを売るのはなかなか大変なようで。日本企業でもこのローカライズに取り組んでいて、新作ルパン三世はまずイタリアで公開するため、イタリア人の好みに合わせてジャケットの色を青にしたんだとか。
いやはや……とりあえず「まんじゅう怖い」とだけ言ってオチに変えます。
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http://www.boxofficemojo.com/movies/?page=intl&id=frozen2013.htm
ローカライズをディズニーがやっている可能性もありますが、単に日本で言うところの戸田奈津子さんの中国版の人に丸投げしていて、その人が空気を読んでいるだけの可能性もあったりして。
ひょんなことからアナと雪の女王の中国語版DVDを入手したのですが、私のような中国が下手クソな日本人の目線から見ても、この英語に対してこんな直訳の中国語で良いのか?という箇所も結構あったり。
あと上記のリンクサイトを見ると、中国で当たっている映画は男が好きそうなアクション系が多く、女子目線が重要な日本や韓国とは異なっていますね。
ポケモンがアメリカで大流行りしていた時は実写のパールハーバーを制作し、アナと雪の女王が日本で当たれば日本推しの映画を作る。
つくづくアメリカは情緒丸出しの東アジアとは違うプラグマティズムの国だなと思いました。