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2015年09月10日
党大会など共産党のオフィシャルなイベントを除き、葬式だけに限って言えば、恐らく2009年暮れのンガプー・ンガワン・ジクメ(中国公式的にはアペイ・アワン・ジンメイ)の葬儀以来となります。
今年の夏は大物がバタバタと倒れています。6月に喬石、7月に万里、8月に尉健行と汪東興と常務委員経験者が4人亡くなりました。
※5年半のブランクを感じさせない
高官には一顧だにされなかった汪はさておき、現役時代に常務委員を務めた3人の葬儀にも列席せず、「遠方より花輪を贈った」江沢民が、なぜこのタイミングで葬式解禁したのか。
先日パレードで指が開かない失態を見せたばかりなので、元気な姿を見せておく必要があったのでしょうか(*9月3日の軍事パレードで、3本指で柵をつかんでいる映像があったが、「あだなどおりカエルっぽいね」とネットで話題に。詳細はこちら)
※ひょっとして江沢民より先に(ry
それより気になるのは、胡錦濤がどんどん弱ってきている点です。現役時代から硬い表情でしたが、ここにきて更に硬くなっている気がします。
江沢民がここぞとばかりに出張って、胡錦濤を連れ回して弱ったところを晒させているのでは、と邪知もしたくなってしまいますが。
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*本記事はブログ「中国という隣人」の2014年6月30日付記事を許可を得て転載したものです。