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2015年10月17日
ですが、本当に訴えられるのでしょうか?みんなが怯えているだけじゃないの?
という話が16日付人民日報に載っていました。で、取り上げられた数字がなんとも恐ろしいと話題に。
今年9月まで起きた「転んだ老人を助けると訴えられる」事件149件を分析したところ、そのうち80%は監視カメラ映像などで真相が明らかになったとのこと。32件は実際に助け起こした人が突き倒していた、そして84件は善意で助けた人が訴えられていたことが判明したそうです。
というわけで、「転んだ老人を助けると訴えられる」は都市伝説じゃなくて事実だったと判明。彭宇事件のインパクトは大きく、一般市民に「助けてはならない」という新常識が広まった一方で、一部のご老人には「助け起こされたらとりあえず訴えてみよう。お金がもらえるかもしれないぞ」という知識が普及してしまったということなんでしょうね。
というわけで、トホホな中国新常識でした。
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