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2017年05月02日
朝8時半に開門なのだが、その30分前、朝8時の時点でこの行列である。在留資格関連のもろもろの業務を行っているが、中でもこむのが更新の窓口。今朝入管を訪問した知人は8時前に到着して30番台をゲット。8時半ぐらいに到着した人はすでに120番台になっていたという。のんきに午後にでも来ようものなら5~6時間待たされることもざらなのだとか。
2017年現在、東京都に住む外国人は48万6000人。10年前から11万人、20年前から22万人増えている。
一方で在留資格更新を申請できるのは品川の本部と立川出張所の2個所だけ。明らかに処理能力不足でパンクしているのだ。
もっとも知人によると、現場の職員さんはこの地獄のような激務でも態度はよく、しかもかなり手際よくこなして年々一人当たりの処理時間はスピードアップしている実感があるという。それでも圧倒的な物量の前に混雑は悪化するばかりのようだが。朝の行列が始まる時間も年々早くなっているのだとか。
日本人が困っていない、大きい会社や日本語学校に所属している外国人は手続きを代行してもらえるので混雑を体験していない、というわけであまり話題になりにくい話なのだが、東京五輪もあり、自民党の政策もあり、今後も外国人人口が増えることは間違いない。新たな出張所を作るなど抜本的な対策が求められているのではなかろうか。
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