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中国-社会 の記事

農民3人が作り出した“ニセ政府”、主犯に懲役2年の判決(高口)

2014年07月17日

河南省鄧州市で「ニセ政府」を作り上げた農民3人に一審判決が下された。懲役2年から8カ月。わずか3人で新政府を樹立した英雄にとってはあまりにも量刑ではないだろうか。2014年6月27日、南方都市報が伝えた。

鉱山を舞台とした賠償金詐欺連続殺人=貧困者を殺して生きる貧困者―中国(高口)

2014年07月16日

色仕掛けで男性を鉱山労働者に送り込み、ハンマーで殴り殺す。そして事故に見せかけて鉱山主を脅して賠償金を脅し取る。2014年7月、中国誌『南風窓』が犯罪組織による連続殺人をリポートしている。

ウイグル問題について知っておくべき2つのポイント、ジセダイ総研に寄稿しました(高口)

2014年07月01日

「通り魔が出た!」とのデマに惑わされて、争うように逃げる人々。将棋倒しとなって負傷者多数。今年になって中国では何度か似たようなニュースが報じられました。 その背景にあるのは昨年末から相次ぐ「ウイグル人によるテロ」でしょう。天安門車両突入事件、昆明駅での通り魔事件、ウルムチでの自爆事件……相次ぐ事件が人々の心のどこかに「身の回りで通り魔やテロが起きても不思議ではない」という恐れを植え付けているかのようです。

今、中国に何が起きているのか。ウイグル問題と「テロ」について概観する記事を寄稿しました。

【小ネタ】殺し屋は警察官!会社経営者の依頼受け株主を殺害―四川省(高口)

2014年06月13日

2014年6月11日、四川省眉山市中級人民法院は、180万元(約2960万円)で殺人を請け負った森林警察官の厳発栄に執行猶予付き死刑の判決を下した。

殺人を持ちかけたのは金型会社を経営する瀋永正。会社株主の範徳財氏が妻と不倫関係にあるとの疑念を持ち、同郷の森林警察官・厳発栄に180万元(約2960万円)で殺害を依頼した。厳は助手を雇って範氏を殺害した。
 

簡単な言葉にこそ罠が潜んでいる……金鰤的中国語翻訳ガイド(高口)

2014年06月11日

中国語ニュース翻訳の難しさ

翻訳者にとっての罠は困難な文章ではなく、平易な文章の中にこそ潜んでいる。困難な文章は全力で読解できるが、平易な文章はわかったつもりで訳してしまい、大事なニュアンスを落としてしまうからだ。

一つ実例をあげよう。

ボーイズラブ小説サイトが「わいせつ物伝播罪」で摘発、中国人オタクの議論(百元)

2014年06月09日

■中国ではBL小説も「わいせつ物伝播罪」で捕まります■

ありがたいことに「腐女子が逮捕というショッキングな出来事は中国ヲタクの間ではどんな反応だったんでしょう?」という質問をいただいておりますので、今回はそれについてを。

この先日日本のネットでも話題になった「中国でBL小説を書いた人が大量に逮捕された」件に関しては以下のサイト様の記事などをご参照ください。
 

【AKB総選挙】まゆゆ勝利の要因は「中華砲」、中国人ファンが3万5000票を投票(高口)

2014年06月08日

2014年6月7日、第6回AKB選抜総選挙の結果が公表された。初の1位を手にしたのは渡辺麻友さん。前年1位の指原莉乃さんは2位に後退した。投票総数268万9427票で史上最多の激戦となったが、中国人AKBファンは自分たちの投票が勝利を決めたとわきたっている。

SNSでは以下のつぶやきが注目を集めた。

「渡辺麻友は15万9854票、指原莉乃は14万1954票。差は1万7900票です。中国ネット掲示板のまゆゆ板は180万元(約2950万円)を集め3万5000票を投票。まゆゆの勝利を決定づけました!これぞ我らが大中華砲の威力!」
 

『本当は恐ろしいグリム童話』が違法出版物代表に、人民の健やかな成長を支援する中国共産党(高口)

2014年06月07日

かつて一斉を風靡した日本の書籍『本当は恐ろしいグリム童話』が違法出版物の筆頭として新華社に取り上げられています。

2014年6月5日、新華社は百度掲示板、網易ブログ、土豆網など52サイトが暴力、エロなどの違法ネット出版物を掲載していたとして国家新聞出版広電総局の調査対象になっていると報じた。『本当は恐ろしいグリム童話』シリーズ、『暗黒童話』シリーズ、『邪悪童話』シリーズなどのコンテンツの掲載が問題となった。当局は違法ネット出版物122種を規定、計93サイトの責任を追及している。
 

【小ネタ】鴨梨とアヒルと群集心理(高口)

2014年06月03日

2014年6月、上海市の港匯恒隆広場では2日の端午節を祝うオブジェが登場しました。大きな鴨梨(チュウゴクナシ)の表面にびっしりとアヒルのおもちゃが貼り付けられているという一品です。3日、網易が伝えました。

20140603_写真_中国_端午節_

鴨梨の中国語発音は「ヤーリー」。これが「圧力」(ストレスの意味)と似た発音なので、ネットスラングではよくかけことばとして使われます。「チュウゴクナシでっかい(鴨梨大)」は「ストレスすげぇ(圧力大)」となるわけです。アヒルのおもちゃは昨年、香港に巨大アヒルのおもちゃが訪問。そのニュースが話題となりブームとなりました。
 

オタクはモテる、ただし金持ちに限る=中国人オタクの議論(百元)

2014年06月01日

■中国オタク「オタクはモテるよ、ただし土豪に限るが……」■

ありがたいことにネタのタレコミと質問をいただきましたので、今回はそれについてを。

日本のネットでもちょっと話題になったニュース「意外にお得!? オタク男子と付き合うメリット・5つ」(マイナビニュース)ですが、中国オタク界隈の方にも伝わりちょっとした話題になっているそうです。

「オタク」という言葉は中国語では「宅」或いは「宅男」「宅女」と訳されることが多いのですが、実はこの言葉は誤解の原因になり易かったりします。

中国不動産バブルの読み方=国内投資移民としての「青色戸籍」、不動産市場調整は政府の「決断」次第(高口)

2014年05月29日

「周永康、ついに逮捕か」と「中国不動産バブルついに崩壊」は中国ニュース業界の二大“あるある詐欺”と呼ばれているわけだが、最近、またまた中国不動産事情に注目が集まっている。日本でもいくつか報道があるが、今回2本の記事を紹介したい。


■投資移民としての青色戸籍

最初の記事は福島香織「天津にゴーストタウン、5兆元が泡=始まったバブル崩壊、対策は政治改革のみ」(日経ビジネスオンライン)。天津郊外のニュータウンが資金ショートで工事中断、ゴーストタウンになっているというお話だ。その凄まじいありさまについてはぜひ記事を読んでいただきたいが、個人的な注目は「青色戸籍」(藍印戸口)だ。
 

「人助けするとセンター試験結果にプラス20点」中国の受験改革が話題に(高口)

2014年05月26日

「豊かになったが人情は失われた。困っている人を見ても道行く人は誰も助けようとはしない」というのは中国で良く聞く現代社会批判のフレーズだ。だがその状況も変わるかもしれない。困っている人を助けて、大学受験を有利にしようとする受験生の一群が出現するからだ。

「ゲームキャラのビキニ着用を禁ず」中国の不思議な通達

2014年05月10日

「ゲームキャラのビキニ、短パンを禁じる」「ゲームにおける男女の身体的接触は一切許さない。」中国当局がまたも不思議な通達を炸裂されたという。

天安門事件シンポ参加の大物知識人が相次ぎ逮捕、警察の“意趣返し”か―中国

2014年05月06日

2014年5月、「2014・北京・六四記念シンポジウム」に出席した人権派弁護士、活動家、研究者らが次々と警察に呼び出しされていることが明らかとなった。うち5人は「挑発騒動罪」(尋衅滋事罪)の容疑で刑事拘留されている。中国政府による新たな取り締まり強化との見方も広がる一方で、メンツを潰された警察の意趣返しとの見方もあるようだ。

中国で豪快なニセ札事件相次ぐ、子ども銀行券でバスに乗ろう(水彩画)

2014年05月04日

■こども銀行券が各地で使われる事案が発生■

おもちゃのお札でバスに乗る……というニセ札使用案件が相次いでいるようです。 

「ネットを取り戻す」習近平の大号令でエロ小説作家、BL小説作家が大変なことに―中国

2014年05月03日

今、中国で強烈な“ネット浄化運動”(浄網)が展開されています。「ネットの主導権を共産党が掌握する」という習近平の大号令にのっかった動きですが、その煽りで男性同士の同性愛を描いた耽美小説がネットから軒並み削除されるなど、その影響は政治以外の分野にも広がっています。

中国企業の大発明「3Dプリンターで住宅建設」のがっかり真相

2014年05月01日


3Dプリンターで住宅建設 コストは半分」という記事が話題です。中国企業の開発で、「上海の企業が高さ6メートル余りの巨大な3Dプリンターを使って建設しました。セメントに、ガラス繊維や建築廃材などを混ぜて作った特殊な建材を何層も塗り重ねて壁などを造り、その後、屋根や窓を取り付けて完成させたということです」という代物。

建設現場に巨大な3Dプリンターを設置して家をプリントするのでしょうか、それとも工場で家をプリントした後トレーラーで運ぶのでしょうか。ともかくすごい発明です。

弾圧ではない?!「中国政府、教会取り壊し」の裏側

2014年04月30日

■ゴージャスにしすぎてしまった……教会取り壊しの理由

「中国当局がキリスト教会取り壊し」というニュースがきわめて興味深い内容です。4月29日、浙江省温州市永嘉県の教会が違法建築だとして重機でぶっ壊されたというもの。教会を守るため多くの信者が集まっていましたが、警官を動員して抵抗を抑え込みました。

私もそうですが、中国を知る人ならばタイトルだけ見て「またいつもの地下教会(無認可キリスト教宗派)弾圧か」と早合点するところ。実際、日本語の報道でもその線で報じているところもあります。ですが、今回の教会は地下教会系ではありません。中国の公式キリスト教団体・三自愛国運動旗下で、しかも建築にあたっては政府の許可も得ていたようです。

ではなぜ取り壊されたのか、というと、「1800平米で認可を取っていたんだけど、1万平米ものゴージャス教会をぶったてちゃったから。屋根の十字架も認可を得たものより高かったから」というステキなお話でした。

【講演会紹介】越境者とリベラル知識人が語る現代中国

2014年04月22日

■越境者とリベラル知識人が語る現代中国――映画上映会と講演会のお知らせ――■

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