• お問い合わせ
  • RSSを購読
  • TwitterでFollow

いまじゅん の記事

農民の暮らしを改善するために必要なもの=「中国農村改革の父」の提言―北京で考えたこと

2011年01月28日

「農民に自由を!」中国農村改革の父の主張

杜潤生という方をご存知の日本の方は多くは無いと思います。

中国の農村経済改革に尽力されたことで、(その筋では)有名な方です。「中国農村改革の父」と呼ばれているそうです。既に今年で97歳。ですが今もメディアを通じて発言を続けています。1950年代には毛沢東と農村改革について意見を違え、一時は第一線から離れますが、後に復権し改革開放後の農村改革に大きく貢献しました。その彼に財経2011/1/3号がインタビューを試みています。(以下は杜潤生の回答)


青年农民 / ComerZhao


――――――――――――――――――――――

現在中国農村における「土地請負制度」の問題は3つ。一つは`請け負われた土地の「所有権」が誰に帰属するか、それは生産隊か、村民委員会か、はたまた郷鎮政府か、これらが不明確なこと。二つめは結果的に土地が非常に細分化されてしまっていること。そして三つ目は土地請負権が財産権として十分に法律で保護されていないこと。
(訳注:中国の土地ですが、都市部は国家所有、農村部は「集体所有」とされています。上記の「所有権が誰に 帰属するか?」と言う問題は、農民に所有権があるのかということを問うているのではありません。この「集体所有」の概念があいまいなことから来る、多くの 利害関係者の混在と、時にある権利の濫用を問題していると考えられます。)

*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

ページのトップへ