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コメディ の記事

【インド映画評】エンターテイメント作品として社会問題を描いた傑作=2010年フィルムフェア最優秀作品賞『3バカに乾杯!』

2010年11月22日

『3バカに乾杯!(3 Idiots)』


*2010年9月20日の記事を転載

したまちコメディ映画祭in台東の特別招待作品『3バカに乾杯!(3 Idiots)』を観てきた。会場は浅草公会堂で、浅草寺のすぐそば。せっかくなのでお参りをしてきたのだが、連休中ということもありものすごい混雑だった。なんだかこの辺りは日本であって日本でないような、外国人がイ メージするTokyo Japanという感じがして久々に訪れると面白い。

そんな中で今年のフィルムフェア最優秀作品賞の上映だ。2階はわからないが、1階はほぼ満席。インド映画ファンはいつもながらアツい。

20101122_india

私はインドの社会派映画が実はあまり好きではない。もともと娯楽映画好きということもあるが、インドが貧しい国から中流以上の国へと変化していく上での社会現象は、既に日本などでは経験してしまっていることが多い気がしていたからだ。

例えばこの映画の主役のアーミル・カーンが監督をした『Taare Zameen Par』は障害があったって子供たちは皆未来と可能性を秘めた宝、平等に温かく見守っていこうというメッセージがこめられていたが、言っていることは正論 だが、あまりにも優等生的な作品という印象を受けた。

しかし今回の『3バカに乾杯!』はいい意味で私の期待を裏切ってくれた。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

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