中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年04月04日
2010年12月12日
外交部「いかなる国のノーベル平和賞を利用した中国への内政干渉に断固反対」(2010/12/11 新華網)
記者「12月10日、ノルウェーノーベル賞委員会がオスロで今年度のノーベル平和賞授与式を開いたが、これについて中国はどう評価するか」
姜瑜「我々はいかなる国家も、いかなる人もノーベル平和賞を利用して中国の内政に干渉したり、中国の司法主権を侵す行為に断固反対する。この正義の主張は世界100以上の国家と重要な国家組織の理解と支持を得ている。
事実が証明するように、ノルウェーノーベル賞委員会の決定は世界の大多数の人、特に発展途上国の願いをを代表できていない。偏見とデマは成り立たず、冷戦思考は支持を得られない。
今回の政治的な茶番で、中国人民が中国の特色ある社会主義の道を歩むという決心と自信は少しも揺らぐことなく、一部の者の企みは失敗するだろう」
2010年12月11日
劉暁波氏に10日、ノーベル平和賞が授与されたことを受け、欧州連合(EU、加盟27カ国)のアシュトン外務・安全保障政策上級代表(外相)は同日、劉氏の即時釈放を求める声明を発表。「中国の政治改革についての見解を平和的に表明したことで長期の懲役刑を言い渡された」と指摘した。そして、米国。前年のノーベル平和賞受賞者であるオバマ大統領は、「劉暁波氏は私よりもはるかにこの賞に値する」との声明を発表した。その一部を紹介したい。
ノーベル賞:劉暁波氏に平和賞授与 EU、釈放求め声明(毎日JP、12月11日)
2010年12月11日
中国外交部・姜瑜報道官による定例記者会見(2010年12月9日)
*写真は中国外交部ウェブサイト。
記者「中国がオスロで華僑を使って、ノーベル平和賞に反対する抗議活動を組織しているとの指摘が、一部組織からあるが」
姜瑜「なぜこれほど多くの人たちが今年のノーベル平和賞に反対するのか、これは皆さん考えるに値する問題だ。
その組織はノルウェーの華僑が今年の平和賞受賞に反対する活動を行うとしているが、いつからノルウェー華僑の代理人になったのか知らない」
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記者「中国の駐ノルウェー大使館が他の大使館に『中国の国家的利益に危害を及ぼす活動に参加しないよう求めた』とされるが、その中の多くが授賞式に出席するようだ。これをどう見るか」
姜瑜「100以上の国家と国際組織が我々に支持を表明していると前回申し上げた。我々の主張は事実だ。ノーベル賞委員会は自分たちが少数であり、中国人民と世界の圧倒的多数の国家と人民が彼らのやり方に反対していることを認める必要がある」