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ミステリ の記事

スーパーカーで空を飛ぶシャーロック・ホームズ=中国のダメダメ・ミステリ小説(阿井)

2012年03月10日

■ホームズパロディ小説 殺猫小屋■

*本記事はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の2012年3月8日付記事を許可を得て転載したものです。

2人の名探偵、どちらが殺人犯なのか?中国サスペンス小説『遺骨档案』(阿井)

2012年02月29日

■中国サスペンス小説 遺骨档案620 レビュー■

*本記事はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の2012年2月16日付記事を許可を得て転載したものです。

死者の証言で密室トリックを暴く=御手洗熊猫最後の本格ミステリ「藩籬之鐘」(阿井)

2012年02月20日

■歳月推理2月号 御手洗熊猫最後の純本格レビュー■

*本記事はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の2012年2月12日付記事を許可を得て転載したものです。

中国本土ミステリー界の総本山「歳月・推理出版社」に行ってきた―北京文芸日記

2011年03月15日

歳月・推理出版社へ行く

御手洗熊猫氏の長編小説『島田流殺人事件』だが、ネットショッピングサイト淘宝でしか販売されない自費出版となった(その経緯については(過去記事「気鋭の中国若手推理小説作家・御手洗熊猫の渾身の傑作が自費出版で販売される理由」)を参照)。

だがタオバオ利用のための口座開設が難しい。熊猫氏にそのことを話したら、歳月・推理出版社にボクの分を入れてまとめて送ってもらえることになった。

20110315_china_mystery1

14日は到着した本を取りに行く日だった。 やっと歳月・推理出版社に来ることができたのかと感慨深い気持ちになった。

*当記事はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の許可を得て転載したものです。

【投石禁止】<日本人読者への挑戦状>水の涸れた噴水と死体=密室トリック解答編―北京文芸日記

2011年01月04日

御手洗熊猫の解答

*本記事は「<日本人読者への挑戦状>中国ミステリー作家・御手洗熊猫先生のトリックを君は解けるか?―北京文芸日記」の解答編に当たります。

*トリックの発案者は、御手洗熊猫先生の友人であり、熊猫先生ご自身ではありません。当初、その点を勘違いしていたため、前回記事のタイトルは「中国ミステリー作家・御手洗熊猫先生のトリックを君は解けるか?」となっています。大変失礼いたしました。


先日御手洗熊猫氏からもらったクイズの反響が思いのほか多かった。死体が高い場所から落ちたのは別荘が噴水からえらく高い崖の上に建っていたからだとか、噴水に水が残っていないのはホースで水を抜いたからだとかたくさんの解答をいただきました。


Holmes!!... / dynamosquito


そもそもこの問題は熊猫氏が友人から出題されたもの。熊猫氏自身も頭を悩ませたこの問題の答えを昨日とうとうもらえました。

まずは問題文から改めて掲載。

(原文)
【距離別墅有10米→3米(熊猫氏から訂正あり)遠的噴水池,第二天噴水池里水全部消失,里面有一具屍体,从比別墅還要高空中掉下来的,然后水池周囲泥地上没有任何脚印。】提示乃是【篭中之心。什麼是篭,什麼是心,篭中之心是怎麼造成這種状況的。并且這个詭計與噴水池毫无関係,而水消失其実是一个提示。解答具有科幻色彩,不是高科技,只是没有人這様做過而已。不是巧合或者自然現象,有凶手和詭計存在。】

(日本語訳)
【その噴水は別荘から10メートル3メートル離れたところあった。翌日には噴水の水はなくなっており、その中には死体があった。死体は別荘から更に高い空中から落ちたようで、噴水の周りのぬかるみには何の足跡も見当たらなかった。】

ヒント【籠の中の心。何が籠で、何が心か、籠の中の心はどうやってこんな状況を作るのだろうか。またトリックと噴水は何の関係もない。しかし水がなくなっているのはヒントとなりえる。答えはSFチックだが高度な科学力は必要ない。ただ今まで誰もやったことがないだけだ。偶然でもなければ自然現象なんかでもない。犯人とトリックはちゃんと存在する。
*当記事はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の許可を得て転載したものです。

中国語推理小説グランプリ創設=業界活性化に追い風―中国本土ミステリの世界

2010年12月22日

第1回華文推理グランプリ募集のお知らせ
中国本土ミステリの概況については、「【中国本土ミステリの世界】中国は推理小説不毛の地じゃない!新たな才能たちの胎動を見よ」を参照してください。

雑誌『歳月・推理』と『青少年文学・推理世界』がついに推理小説賞を創設しました。

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その名も華文推理大奨賽(中国語推理小説グランプリ)だ。なんともシンプルでわかりやすいタイトルである。
第1回中国語推理小説グランプリ応募開始のお知らせ
応募要項に記載されている、同賞設立の趣旨をご紹介すると以下のとおり。

*当記事はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の許可を得て転載したものです。

【中国本土ミステリの世界】中国は推理小説不毛の地じゃない!新たな才能たちの胎動を見よ

2010年12月19日

ブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の阿井幸作さんに、中国本土の推理小説界の現状を報告していただく連載を引き受けていただきました。今回が第1回となります。まだまだマイナーな世界ながら、新たな芽が着実に育ち始めているとのこと。まったく知らない分野なので、まさに目からうろこのレポートでした。それでは阿井さんの記事をどうぞ。(「Kinbricks Now」管理人・Chinanews)

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いろいろ不便が付きものの中国での生活では趣味の読書すら満足にできない。もし中国ミステリを読んでみたいという人がいても、残念ながら難しいと言うしかない。中国本土のミステリは、特に探偵とトリックが存在するいわゆる推理小説は、日本や台湾と比べてまだまだ未成熟だ。

まず書店に行くと推理小説のコーナーが見つからない。書店では推理小説はホラーやサスペンスなどと一緒のコーナーにまとめられ、広義の意味での『ミステリ』として『懸疑小説』と分類されている。

書店で売れ筋の推理小説は、中国人ベストセラー作家に加え、外国人作家ではコナンドイルやアガサクリスティ、エラリィークイーンなどの古典と日本の東野圭吾や京極夏彦、そして島田荘司といった新本格作家の作品が新旧混然と名を連ねる。
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