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レアアース の記事

レアアース盗掘現場で土砂崩れ、2人死亡5人不明=裏目に出た中国の「戦略」

2011年11月28日

2011年11月26日午後3時半、広西チワン族自治区梧州市蒼梧県で土砂崩れが発生、2人が死亡、5人が行方不明となった。レアアースの盗掘が原因となった。

【追記】レアアース輸出規制は正当な行為と中国=海外関連企業は中国に生産シフト

2011年09月01日

2011年8月24日、中国商務部の沈丹陽報道官は定例記者会見の席上、世界貿易機関(WTO)が中国の鉱物資源輸出制限をWTO協定違反と裁定したことについて、上訴する方針を明らかにした(中国商務部ウェブサイト、中国語)。

2011年7月5日、WTO紛争処理省委員会は、米国、欧州連合(EU)、メキシコの訴えを認め、中国によるレアメタルなど鉱物資源の輸出規制がWTO規定に違反するとの採決を下した。輸出量の上限や関税を制定するなど外国企業に対する差別的な政策と認定された(共同・産経)。同裁定はレアアースを含むものではないが、同様の規制がしかれているレアアース問題にも影響を与えるとして注目を集めていた。

■2011年9月1日追記
レアメタル紛争、中国がWTOに上訴
日経新聞、2011年9月1日

レアメタル(希少金属)の輸出規制をめぐる通商紛争で、中国は8月31日、世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)の報告書を不服として、紛争処理機関に上訴した。

20110825_xitu1
*画像は中国商務部ウェブサイト。沈報道官。

菅外交は勝利したのか?日中首脳会談から読むレアアース問題

2011年05月23日

東アジア3カ国の首脳が集った日中韓サミット。ネットだと、温家宝がサクランボを食べた、イラストを書いた、SMAPを招待しただの、パフォーマンスのニュースばかりが目につくように思うが、、果たして菅政権は具体的な外交成果を上げることができたのだろうか。

例えば、昨年来一般ニュースでも取り上げられるようになったレアアース問題ではどうだろうか?

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中国レアアース規制、何が問題なのか?=ふるまいよしこさんの批判に応えて

2011年01月25日

先日、本ブログで公開した記事「尖閣事件で明らかになったレアアースの戦略的価値=中国は外交の切り札としての位置づけを強化―翻訳者のつぶやき」について、フリーランスライターのふるまいよしこさんからツイッターでご批判をいただきました。


Rare Earth / California Concrete Restoration Inc.


せっかくいただいたご批判を建設的な方向に向けていきたいと思いますので、長文になりますがよかったら読んでください。「Chinanewsの結論だけ知りたい!」という方は「輸出割当と輸出禁止、二つのレアアース輸出規制について」まで飛んでください。

尖閣事件で明らかになったレアアースの戦略的価値=中国は外交の切り札としての位置づけを強化―翻訳者のつぶやき

2011年01月24日

レアアースをめぐる中国の思惑


Drift of Harrachov Mine / alarch


世界のハイテク製品製造のアキレス腱とも言えるレアアース問題。わたしたちは、世界におけるレアアースの生産・輸出の90%を握っている中国が、この資源を取引材料として世界の政治と経済を牛耳ろうとしていると考えてきました。しかし、現実はそれほど単純なものではないようです。

実際には、尖閣事件が発生してレアアースの問題が脚光を浴びる以前からすでに、レアアースの重要性に気付いている一般の中国人は数多くいました。その証拠に、2010年7月には南寧税関でレアアースの大規模な密輸事件が摘発されています。

*当記事はブログ「中国語翻訳者のつぶやき」の許可を得て転載したものです。

中国のレアアース政策、なにがだめなの?クルーグマンの「中国ならず者経済」コラムの読み方

2010年10月27日

2010年10月26日、一財網は記事「クルーグマン、中国のレアアース輸出規制をならず者経済と批判=ネットユーザーの批判殺到」を掲載した。以下はその抄訳。


primitive and industrial / Benny(最後只剩下沙漠)


先日、ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン教授は、米紙ニューヨークタイムズにコラム「レアアース輸出規制から見る中国ならず者経済」を発表した。最近の日中対立で中国がレアアース輸出規制を報復手段として用いたことを取り上げ、中国はその経済力を政治問題にいつでも用いることを示したもので、世界貿易機関(WTO)ルールに背くものと強く批判している。

レアアース業界の合併再編細則、年内にも発表=生産過剰解消目指す―中国紙

2010年10月17日

2010年10月16日、毎日経済新聞は記事「レアアースの合併再編細則、年内にも発表か=採掘権は中央政府に帰属する見通し」を掲載した。以下はその抄訳。


Drift of Harrachov Mine / alarch

※イメージ

9月6日、国務院は「企業の合併再編促進に関する意見」を発表。レアアース、自動車、製鉄、セメント、機械製造、電解アルミの6業界が対象とされた。他の業界と比べ、レアアースの生産額は明らかに少ない。そのレアアースを取り上げたことで、政府がいかに重視しているかがうかがえるという。

【鬼才現る】中国政府のレアアース輸出規制が無効化=法律の抜け穴突く中国人の「智慧」

2010年10月10日

以前の記事で、「中国がレアアース輸出規制して値段が上がったら、第3国が生産するようになるよ。あと、日本にだけ売らないとか言われたら、第3国経由で買えばいいじゃん」というお話をしましたが、中国の民の智慧は私の想像を超えていたようです。

まさに鬼才…… 悪魔の発想…… (福本伸行風、になってる?)

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2010年10月9日、中国経営報は記事「中国のレアアース、密輸出は正規ルートの40%に相当か=迂回輸出規制へ」を掲載した。以下はその抄訳。

2009年、正規ルートで輸出されたレアアースは5万トン。一方で密輸出もその40%にあたる2万トン以上に達したとあるレアアース業界関係者は語った。世界のレアアース産出量の90%以上は中国が占めている。中国政府は国際的な発言権をさらに高めるため、2006年以来輸出規制を実施、正規ルートでの輸出量に制限をかけてきた。

中国「レアアース売ってあげない!」豪州「じゃ、ウチが売るよ(^_^)」

2010年10月05日



Prime Minister Julia Gillard (25) / MystifyMe Concert Photography™

※オーストラリア首相ジュリア・ギラード。
美人首相としても有名。

中国のレアアース輸出規制問題、対日輸出禁止問題については、何回か取り上げましたが(文末過去記事参照)、今回ご紹介する記事もさもありなんという展開。レアアースの価格が上昇すれば、「うちで生産してもペイするぜ」という国があちこちに出てくるでしょう。

大規模な露天鉱床があり、ついでに環境問題をあんまり気にしなくていい中国と本当に戦えるのかが問題ですが、オーストラリアさん、大丈夫?

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2010年10月、AFP通信は、中国のレアアース輸出規制による最大の受益者はオーストラリアだと報じた。4日、シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

世界最大のレアアース輸出国・中国は近年、輸出量を制限している。レアアースはハイテク製品製造に不可欠なだけに、各国企業にとっては死活問題。代替供給地が求められている。こうした中、注目を集めているのがオーストラリア。そのレアアース埋蔵量は世界の46%に達するという。

政府「レアアース生産量削減だっ!」中国人「じゃ、勝手に掘るよ(^。^)」―中国

2010年09月30日



Digging / Just Taken Pics


2010年9月29日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「価格上昇に伴い、中国南部ではレアアースの違法採掘が再開」を掲載した。以下はその抄訳。

ハイテク製品に不可欠なレアアース。その世界生産量の90%は中国が占めている。もっとも中国だけに埋蔵されているわけではない。中国国家発展改革委員会エネルギー研究所の李俊峰(リー・ジュンフォン)副所長は、レアアース採掘は激しい環境汚染を伴うため、一部の資源国が採掘しようとしないため、中国が圧倒的なシェアを占めることになったと説明している。

中国政府高官のヤクザ的発言:レアアースの対日輸出規制?ウチはやってないよ、下のもんが勝手にやっとるだけだがね

2010年09月28日



Chopping off my little finger / timtak


2010年9月26日、中国商務部の陳徳銘(チェン・ダーミン)部長は、中国政府は日本向けレアアースの輸出禁止を命じていないと発言。一方で、企業の行為については「政府は干渉できない」とも含みを持たしている。27日、シンガポール華字紙・連合早報が伝えた。

尖閣諸島付近での日本巡視船と中国漁船の衝突事故以後、日中の対立は激化。日本メディアの報道によると、中国は日本向けレアアースの輸出を禁止したという。また上海や広州の税関では日本企業の貨物検査が厳格化され、実質的に日本向けレアアースの輸出に支障が生じているとも伝えられている。

日本から工業製品を輸入する時代は終わった=次はエコ技術を学ぶべき時だ―中国

2010年08月30日

先日開催された日中ハイレベル経済対話。各紙報道を見ると、「焦点となっていたレアアースの輸出規制緩和には進展はなかった、がっかり」という評価のようですが、それでもいろいろと合意はあったよう。


Garbage Only / Peter Kaminski


下記の記事では、エコ技術の協力について注目、期待を表明しています。具体的な内容まではちょっと把握していないのですが、中国にとって必要なものであることは間違いないでしょうし、日本もそれで稼げるならいいことだとは思います。

ただ「資金と技術は日本から導入」とか言われると、「えええ、資金も?!」とちょっとびっくり。「家電と自動車はもう作れるから、次はエコ技術おくれ」みたいな論調ですが、「今回も技術移転終わったら、はい、それまでよですか」と暗い気持ちになったり。いや、稼げるんだからいーじゃんと言われれば、それまでですが。

以下はレコードチャイナからの転載。
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