中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2010年08月23日
2010年08月19日
2010年08月19日
2010年08月18日
2010年08月13日
2010年08月10日
現地取材後、舟曲県上流のダム2基の決壊が土石流の被害を悪化させた要因である可能性が高いことが明らかとなった。
舟曲県中心地上流には2基のダムがある。高い山の上にあるダムは県中心部の頭上に置かれた「たらい」のようなもの。上流のダムは高さ7~8メートル、幅4~5メートルの規模だが、昨年より改修工事を始めたばかり。まもなく完工するという今、土石流の被害を受けた。ダム決壊当時、数人の出稼ぎ農民が作業しており、命を落とした。
上流のダムの決壊は下流のダムの決壊を招いた。2つの「たらい」から同時にあふれだした水により、土砂や石が街道を埋め、県中心地を覆い尽くした。2基のダムは洪水防止と県中心地への給水という役割を担っている。今回の土石流により流れが詰まり、ダム湖が形成されたばかりか、被災地の飲用水の確保にも支障を来すこととなった。
ダムは深刻な被害を受けた月園村からわずか3キロの位置にある。月園村の被害は甚大で、村全体が押し寄せた土石流により平地と化した。800人以上いる村民のうち、生存が確認されたのはわずか120人に過ぎない。
土石流が発生した当時、県中心地に降っていた雨はそう強いものではなかったという。しかし上流の雨量は大きく、ダムの決壊を招いた。ダム決壊の理由はまだ明らかとなっていないが、付近が禿げ山になっていたことで、石が剥がれやすい状態になっていたことが被害を拡大させたことは間違いない。
現地住民によると、かつては付近の山々もうっそうとした木々に覆われていた。1980年代以来、村民たちは大量の伐採を続け、住宅の建材とした。そうして樹木の数はどんどん減っていったという。
两水库决堤加剧舟曲灾情-《财经网》
2010年08月10日
2010年08月08日
中国甘粛省甘南チベット族自治州舟曲県で8日未明、豪雨に伴う大規模な土石流が発生し、中国メディアによると127人が死亡、2千人以上が行方不明となり、約70人が負傷した。軍兵士も多数動員し地元当局が救助作業や捜索活動に当たっているが、死傷者はさらに増える見通しだ。
舟曲県は甘粛省東南部の山間地にあり、被災者は5万人を超え、約4万5千人が緊急避難した。胡錦濤国家主席は8日、救援と捜索に全力を挙げるよう指示を出し、政府も緊急対策本部を設置し、温家宝首相が陣頭指揮のため現地入りした。
舟曲県の標高は平均約1800メートル、人口は約13万人で、約3分の1はチベット族という。
【中国土石流】死者は127人に 5万人被災で温首相が現地入り - MSN産経ニュース
「県中心部は3分の2が水没した」。中国中央テレビは8日、大規模な土石流で約2000人が行方不明になった甘粛省甘南チベット族自治州舟曲県に入った記者のリポートを伝えた。水没した県中心部の水位が高く、重機などの大型機材を搬入できず、救助活動は難航しているという。
「県中心部に向かう道路の多くは壊れ、がけ崩れの恐れもある。落ちてきた石でタイヤがパンクしやすく、車は使えない。県中心部に入るには徒歩しかなく、簡単な道具しか携帯できない」と被災地に入るのに難渋を極めたことを強調。「川をせき止めているところを爆破し、早く水位を下げるしかない」と記者は伝えた。(2010/08 /08-19:48)
時事ドットコム:県中心部、3分の2が水没=機材搬入できず、救助難航-中国甘粛省