中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2012年05月24日
2010年07月14日
昨年末から今年3月にかけてリニューアルされた関西国際空港の国際線出国エリアの土産店で、中国人観光客を中心に炊飯器が飛ぶように売れている。中国の旧正月だった2月には60個近く売れた日も。手荷物として機内に持ち込める手軽さも人気の秘密のようだ。中国のネット掲示板をのぞいてみると、確かに「日本で売っている炊飯器が欲しい!」との声が。ふっくらおいしく炊けるのが魅力なんだそうで。中国で買うよりも日本で買った方がずいぶん安いとのことで、日本在住の人に代理購入してくれないとか頼む書き込みも。
昨年12月にオープンした土産店「萬(YOROZU)」の店頭の目立つ場所に炊飯器が並べられている。「なんで炊飯器?」といぶかしげにのぞく日本人もいるが、3万~4万円の高級品を中心に1日平均20個も売れているという。 日本の家電製品の人気が薄れる中、高機能と耐久を誇る炊飯器は依然、日本製志向が強いようだ。同店の家電責任者、津露忠司さん(49)は「中国製では中の釜が壊れることもあり、メード・イン・ジャパンが購入の決め手になっている」と話す。
1人で2個購入する中国人もいるほか、売れ筋のシェーバーや電動歯ブラシなどを複数個購入するケースもあるという。同店を経営する「関西エアポートエージェンシー」店舗事業グループの野中雄二リーダーは「中国では家族や近所の人に旅行先の品を配る『お土産文化』が根強い」と分析している。
(関空みやげ、思わぬ人気商品とは… 群がる中国人旅行客 - MSN産経ニュース)