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尖閣 の記事

反日感情燃えたぎってますか?中国のギャルに聞いてみた―中国人民は日中対立をどう見ているのか?<1>

2010年10月01日

尖閣問題。ワイドショーやら新聞やらを見ていると、「中国人は怒っている!」「高まる反日感情!」みたいな話ばっかりで、辟易することが多い。

でも、本ブログのエントリー「<尖閣問題>元AV女優の紅音ほたるさんがツイッターで友好メッセージ=中国ツイ民に大反響」でも紹介したように、かっか怒っている人ばかりでもないわけで。ちょっと違った角度から「中国人の声」を紹介できないかと考えてみた。

気合いが続く限り、何回かに分けてやるつもりだけど、第1回としてまず友人の中国人に電話で聞いてみようかな、と。政治とかに詳しくなさそうな、普通の若者っぽい人に聞いてみようとセレクトしてみた。

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日本で吹き荒れる反中感情?!「抗日」中国映画、日本公開のめど立たず―中国

2010年10月01日

2010年9月29日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「日中関係の緊張により映画『精武風雲・陳真』は日本市場で公開できない」を掲載した。以下はその抄訳。

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*映画「精武風雲・陳真」の1シーン。

中秋節休暇より、中国本土、台湾、香港で上映が始まった映画「精武風雲・陳真」は、ブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」やジェット・リーの「フィストオブレジェンド」の主役・陳真の後日談。日中戦争期上海で陳真(ドニー・イェン演)属する地下抵抗組織と日本人武術家・力石猛(木幡竜演)率いる日本軍の暗殺組織の戦いを描く。中国本土では公開第1週の興行収入が8000万元(約9億9800万円)に達するなど上々のスタートを切った。

尖閣は日本領?それとも中国領?領有権を確かめる31の方法―中国の政治ジョークをご紹介

2010年09月30日



3-D Perler Bead Pirate Ship / Kid's Birthday Parties


中国圏ツイッターで、えらい勢いでリツイートされていたのが「鑑別釣魚島帰属的31種方法(尖閣諸島の帰属を確かめる31の方法)」というジョーク。

政府嫌いクラスタ中国人の諧謔、日本イメージ、よく引き合いに出されるネタが一発でわかるという優れものなのですが、必要なリテラシーが高すぎて私には訳せない部分も。また、解釈や元ネタを間違えている部分もあると思います。恥を忍んで訳文を発表します。間違いの指摘等、お待ちしています。

1:尖閣で求人広告を出してみる。電話がかかってきた先が桃太郎映像出版だったら日本の領土。フォックスコンだったら中国の領土。(桃太郎映像出版はアダルトビデオメーカー)

2:2種類の本を尖閣で配る。『ドラゴンボール』ばっかりなくなったら日本の領土。『食べ物でかかった病気は食べ物で治せ』(中国のベストセラー本)だったら中国の領土。

3:尖閣のネットカフェにいる人に大声で「素直に話せば許す」と怒鳴りつける。ぼうぜんとしたら日本の領土。「アイ・ウェイウェイのことは本当に知らないんだ」と大声で怒鳴り返してきたら中国の領土。(アイ・ウェイウェイは中国の芸術家、社会活動家。警官に殴られ死にかける事件があったが、その後、暴行を加えた警官にたまたま出会った時のやりとりが元ネタなんじゃないか、と。)

中国政府高官のヤクザ的発言:レアアースの対日輸出規制?ウチはやってないよ、下のもんが勝手にやっとるだけだがね

2010年09月28日



Chopping off my little finger / timtak


2010年9月26日、中国商務部の陳徳銘(チェン・ダーミン)部長は、中国政府は日本向けレアアースの輸出禁止を命じていないと発言。一方で、企業の行為については「政府は干渉できない」とも含みを持たしている。27日、シンガポール華字紙・連合早報が伝えた。

尖閣諸島付近での日本巡視船と中国漁船の衝突事故以後、日中の対立は激化。日本メディアの報道によると、中国は日本向けレアアースの輸出を禁止したという。また上海や広州の税関では日本企業の貨物検査が厳格化され、実質的に日本向けレアアースの輸出に支障が生じているとも伝えられている。

<尖閣問題>元AV女優の紅音ほたるさんがツイッターで友好メッセージ=中国ツイ民に大反響

2010年09月27日


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今年4月、中国人ツイッターユーザーが大挙、AV女優・蒼井そらさんのアカウントをフォローする「事件」が起きたが、その時、他のAV女優・元AV女優も大量にフォローされた。

元AV女優の紅音ほたるさんもその一人。他の人と異なるのは、紅音さんが翻訳サイトを駆使しながら果敢に中国人ユーザーとコミュニケーションをとっていたこと。

本ブログの記事「「蒼井そらの夜」とは何か?!エロとツイッターが取り結ぶ日中交流」では、紅音さんのチャレンジを次のように伝えている。

さらにお祭り騒ぎは元AV女優の紅音ほたるさんのツイッターアカウントにも波及した。なんとも驚かされたのは、紅音さんが翻訳サイトを駆使して、中国人ユーザーとコミュニケーションを取り始めたこと。たどたどしいながらも十分にコミュニケーションが成立していた。

「今夜の中日関係の偉大破格が、あなたたさなに努力で、ノーベル賞の価値があります!」(今夜の日中関係における、前例のないあなたさまの努力にはノーベル賞の価値があります、という意味だろうか)という中国人ネットユーザーの書き込みに、紅音さんは「ほんま世界はひとつ!!おなじアジア人やね!!いろいろ問題はあるけど解決して仲良くしていきたいよな」と返答。日中両国の多くのユーザーがリツイート(他のユーザーに発言を伝達するツイッターの機能)するなど共感を示している。
さて、中国漁船衝突事故で日中関係がきしむ中、紅音さんはまたも勇気を発揮。このコメントしづらい問題に発言している。

<尖閣問題>温家宝首相の談話が船長釈放の決め手に=日本は目的を達成との見方も

2010年09月26日



Wen Jiabao - World Economic Forum Annual Meeting Davos 2009 / World Economic Forum


2010年9月25日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「最終的に日本は中国船長を釈放=温家宝の談話が直接的な決め手となった―中国人研究者が語る」を掲載した。以下はその抄訳。

尖閣諸島海域での中国漁船衝突事故から2週間余り。温家宝(ウェン・ジアバオ)首相が強硬な態度を示したことで、24日、日本は突然中国漁船船長の釈放を発表した。釈放について中国官制メディアはきわめて抑制的な報道を続けており、新華社及び中国中央電視台のニュース番組「新聞聯播」は、特集を組んでいない。大手ニュースサイトも日本メディア発表の情報以外には、中国の外交的勝利を告げる評論を掲載していない。

<尖閣問題>罠にはまった日本=衝突事故で中国は一石五鳥―日本華字紙

2010年09月25日

2010年9月23日、日本華字紙・日本新華僑報は「尖閣事件の対応で、中国は初めて大国としての姿を見せた」を掲載した。以下はその抄訳。

尖閣諸島付近での中国漁船衝突事故について、熱い議論が繰り広げられている。対外問題を前に中国ネットユーザーの意見も一致し、一戦も辞さずとの姿勢を示している。しかし、問題を子細に見ていけば、漁船衝突事故は中国の遠洋海軍展開に向けてのシグナルであった。日本人は完全に中国の術策にはまり、振りまわされただけだ。

<尖閣問題>中国漁船船長釈放、なぜ日本は突然「折れた」?識者が分析―米メディア

2010年09月25日

2010年9月24日、米ラジオ局・ボイスオブアメリカは、日本に拘束されていた中国漁船船長の釈放問題について報じた。以下はその抄訳。

北京市在住のコラムニスト・宋暁軍(ソン・シャオジュン)氏は取材に答え、領土問題で中国政府は譲歩し得ないと説明した。「事態がもし悪化すれば、日中貿易の断絶につながるでしょう。中国は産業構造のアップグレードと経済構造転換を進めることができるのに対し、(中国市場を失った)日本製品は欧州市場では同等品との競争に苦しみ、米国への輸出も貿易摩擦を受けることになります。日本の政治家は選挙のために票を集めなければなりませんし、一般市民は生活しなければなりません。そのため日本は最終的に譲歩したのです」と分析した。

<尖閣問題>敗北を抱きしめて=船長解放に沸く(?)中国ツイッター民の勝利宣言を読んでみた

2010年09月24日


ドラクロワ
※ドラクロワ。

今月7日から約半月にわたり、わいわいやってきた中国漁船衝突問題。本日、突然の処分保留、釈放決定という形で、一応、幕を閉じることとなりました。

いろいろ思うことは多いのですが、一点だけ上げるとすれば、尖閣諸島海域に中国漁船は「いつも」うようよしているのに、なぜこの時期に拿捕したのかという点。中国とガチンコになることは分かっていたはずなのに、「あえて」拿捕したのだから、勝利のシナリオを描いているものだと思い込んでいたのですが。

私はさもしい人間なので、ケンカするならば実利を上げなくては意味がないんじゃないかな、と。それができないのならば、中国漁船の皆様に好き放題魚を捕っていただいていたほうがまだ良かったんじゃないかと思う次第です。

それはさておき、今回は中国様の「勝利者インタビュー」をお伝えいたします。中国ネット掲示板から声を拾うのは、ブログ「大陸浪人のススメ」がやってくれるでしょうから、私はツイッターを見てみることに。

<速報><尖閣問題>逮捕の中国人船長、処分保留で釈放へ=日本政治のダメさを世界にアピール

2010年09月24日


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拘束の中国漁船船長を釈放へ。

今回の対立ですが、海上保安庁巡視船が拿捕しようとして、逃げた漁船が衝突したことが発端でした。尖閣諸島付近の海域に中国漁船が毎日出入りしている中で、拿捕する「タイミング」は日本側が設定できたわけです。

で、普通ならば十分な準備と計画があってしかるべきなのに、迷走しただけで「わが国国民への影響、今後の日中関係を考慮すると、これ以上身柄を拘束して捜査を継続することは相当ではない」(@那覇地検)で解放。

<尖閣問題>中国の善意を無視した日本政府=艦艇派遣で対抗か―香港メディア

2010年09月24日

2010年9月23日、香港の鳳凰網は、記事「日中間に煙のない戦争勃発か=資源と大国の地位をめぐり今後も衝突が繰り返される」を掲載した。以下はその抄訳。

事態がここまで発展した今、中国政府ももはやひくことができなくなかった。中国漁船の船長が拘束された当初は、中国外交部も冷静な対応に努め、事態が拡大しないよう努力を続けていた。しかしそうした抑制に善意ある返礼は与えられなかった(日本外相は口頭でのみ中国政府の対応を評価した)。

<尖閣問題>当面は現状維持が理想の選択肢=日中の理性的対応に期待―SP華字紙

2010年09月22日

2010年9月21日、シンガポール華字紙・聯合早報は記事「尖閣諸島の現状を急に変えるべきではない」を掲載した。以下はその抄訳。

日本の中国漁船船長勾留延長を受け、中国の反発はさらに激化。日中の対立は一触即発の事態に近づきつつある。他の領土問題同様、尖閣諸島をめぐる問題は歴史、法律、民族感情など多くの要素がからまりあう複雑なもの。経済大国間での争いであり、また国の台頭が米国主導の地域バランスを揺るがしている時に重なったこともあり、問題はすぐに解決することはないだろう。

日本が仕掛けた「衝突」は間違った判断=日本在住華人が懸念表明―日本華字紙

2010年09月21日

日本新華僑報が、日本在住華僑華人の有力者のインタビュー記事を掲載。「日本が仕掛けた!」「世界二位の経済大国を奪われた腹いせだ!」というちょっと「?」なコメントもありますが、まあおおむね「関係悪化で経済に悪影響。日本困る。(ついでに自分たちも困る)」という感じでしょうか。

さもしい私としては、中国経済の成長のおこぼれをあずかりたいので、日中関係はうまく回して欲しいと思うのですが、「日本がひたすら我慢すればいいんだ」という「妻が耐えれば家庭は円満」的な話はさすがにちょっと。

今回の問題を機に尖閣諸島の領土問題が解決することはまずないでしょうから、「問題はとりあえず棚上げ」「尖閣諸島付近日本EEZ内での中国漁船の不正操業はやめて」ぐらいの条件と船長解放をバーターで、手打ちしてもらえないかなと思ったりしますが。

どうなんでしょう?

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2010年9月、日本華字紙・日本新華僑報は、日中関係悪化を受けて日本華僑界から懸念する声が上がっていると報じた。以下はその抄訳。

中国光彩事業日本促進会の姜維(ジアン・ウェイ)会長は、尖閣諸島問題が関係改善して間もない日中関係を再び冷却させるのではと懸念している。そうなれば日中の経済関係に影響を及ぼすことは必至。日本企業の多くが中国への依存度を高めている中、関係冷却の影響は以前の比ではないという。
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