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御手洗熊猫 の記事

原稿料は1文字1円だけ?!中国推理小説家の家計簿―中国本土ミステリの世界

2011年02月21日

中国ミステリの概況については過去記事「【中国本土ミステリの世界】中国は推理小説不毛の地じゃない!新たな才能たちの胎動を見よ」を参照してください。

中国人の推理小説家・御手洗熊猫がある時こんなことを言ってきた。「中国で本格推理小説家として活動し続けるのは容易ではない」と。

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小説家になるのは簡単だが、なり続けるのは難しいという話は日本でもよく聞く。「なるのは難しいが……」という言い方が正しかったかもしれない。だが、熊猫の言葉には日本とは異なる中国の事情が隠されていた。

【投石禁止】<日本人読者への挑戦状>水の涸れた噴水と死体=密室トリック解答編―北京文芸日記

2011年01月04日

御手洗熊猫の解答

*本記事は「<日本人読者への挑戦状>中国ミステリー作家・御手洗熊猫先生のトリックを君は解けるか?―北京文芸日記」の解答編に当たります。

*トリックの発案者は、御手洗熊猫先生の友人であり、熊猫先生ご自身ではありません。当初、その点を勘違いしていたため、前回記事のタイトルは「中国ミステリー作家・御手洗熊猫先生のトリックを君は解けるか?」となっています。大変失礼いたしました。


先日御手洗熊猫氏からもらったクイズの反響が思いのほか多かった。死体が高い場所から落ちたのは別荘が噴水からえらく高い崖の上に建っていたからだとか、噴水に水が残っていないのはホースで水を抜いたからだとかたくさんの解答をいただきました。


Holmes!!... / dynamosquito


そもそもこの問題は熊猫氏が友人から出題されたもの。熊猫氏自身も頭を悩ませたこの問題の答えを昨日とうとうもらえました。

まずは問題文から改めて掲載。

(原文)
【距離別墅有10米→3米(熊猫氏から訂正あり)遠的噴水池,第二天噴水池里水全部消失,里面有一具屍体,从比別墅還要高空中掉下来的,然后水池周囲泥地上没有任何脚印。】提示乃是【篭中之心。什麼是篭,什麼是心,篭中之心是怎麼造成這種状況的。并且這个詭計與噴水池毫无関係,而水消失其実是一个提示。解答具有科幻色彩,不是高科技,只是没有人這様做過而已。不是巧合或者自然現象,有凶手和詭計存在。】

(日本語訳)
【その噴水は別荘から10メートル3メートル離れたところあった。翌日には噴水の水はなくなっており、その中には死体があった。死体は別荘から更に高い空中から落ちたようで、噴水の周りのぬかるみには何の足跡も見当たらなかった。】

ヒント【籠の中の心。何が籠で、何が心か、籠の中の心はどうやってこんな状況を作るのだろうか。またトリックと噴水は何の関係もない。しかし水がなくなっているのはヒントとなりえる。答えはSFチックだが高度な科学力は必要ない。ただ今まで誰もやったことがないだけだ。偶然でもなければ自然現象なんかでもない。犯人とトリックはちゃんと存在する。
*当記事はブログ「トリフィドの日が来ても二人だけは読み抜く」の許可を得て転載したものです。

気鋭の中国若手推理小説作家・御手洗熊猫の渾身の傑作が自費出版で販売される理由―中国本土ミステリの世界

2010年12月29日

中国ミステリの概況については過去記事「【中国本土ミステリの世界】中国は推理小説不毛の地じゃない!新たな才能たちの胎動を見よ」を参照してください。

前回少しだけ触れた御手洗熊猫という中国本土の推理小説家に新たな動きがあった。彼が長い年月をかけて手掛けた長編推理小説『島田流殺人事件』が来年、なんと自費出版という形で世に出ることになる。32万字にも上る超大作(日本で翻訳出版された台湾人作家ミスターペッツの虚擬街頭漂流記の原文が13万2千字である)が何故出版社を通さずに著者自ら出版することになったのか。

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