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書評 の記事

自由と安全をいかにバランスさせるのか?山谷剛史『中国のインターネット史』を読む

2015年02月25日

畏友・山谷剛史さんの新刊『中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立』が本日(2015年2月25日)発売されました。献本もいただきましたので、ざっくりご紹介をば。

20150225_写真_中国_ネット_1
出版社サイトで試し読みあり。
*3月7日に東京で著者と編集者によるトークショーあり。詳細はこちら

山谷剛史さんは「アジアITライター」。今でこそニセiPhoneや中華スマホ、さらにはネット検閲などの中国のIT事情というのはそれなりに報じられるようになりましたが、山谷さんは前世紀からこつこつと仕事を続けております。愚直にIT事情を追いかける姿勢はもはや奇人レベルに達しています(褒め言葉)。
 

フィクションの過去に頼らない世直しって無理なのかな?ブックレビュー『江戸しぐさの正体』(高口)

2014年08月25日

「江戸しぐさ」を知っているだろうか?

「NPO法人江戸しぐさ」によると、

「江戸しぐさ」は、江戸商人のリーダーたちが築き上げた、上に立つ者の行動哲学です。よき商人として、いかに生きるべきかという商人道で、人間関係を円滑にするための知恵でもありました。江戸時代は、260年以上もの間、戦争のない平和な時代が続きました。その平和な安心な社会を支えたのが「江戸しぐさ」という人づきあい、共生の知恵です。

というものらしい。

これだけ見るとなんだか良いものに見えるが、ちょっと勉強してみると

一部の町人エリートしか入会できないサロン「江戸講」の秘伝ながら、江戸庶民共通の哲学だった……というこの時点で矛盾が気になって説明が読み進められなくなるほど謎な江戸町人の秘伝マナー「江戸しぐさ」。明治維新を期に新政府は壊滅作戦を発動。歴史の闇に葬り去られたが、勝海舟の手引きで逃げ延びた一部の伝承者が後世に伝え、ついには日本国の教科書にまで掲載されるまでに復活した。

というなんとも怪しげな存在である。この「江戸しぐさ」の怪しさを徹底的に追求した本、『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』が出版された。

【ブックレビュー】2013年中国の経済、政治、外交を振り返る=津上俊哉『中国停滞の核心』を読む

2014年02月27日

■2013年中国の経済、政治、外交を振り返る=津上俊哉『中国停滞の核心』を読む■

書籍、マンガ編=2011年ご紹介コンテンツまとめ

2012年01月02日

2011年度にご紹介した書籍、マンガ関連の記事をご紹介します。

理念型としての「中国」と中国の台頭=與那覇潤著『中国化する日本』(kaikaji)

2011年12月16日

■理念型としての「中国」■

*当記事は2011年11月23日付ブログ「梶ピエールの備忘録。」を許可を得て転載したものです。

【ブックレビュー】「自分探し」としての独裁者=安田峰俊『独裁者の教養』(kaikaji)

2011年12月14日

■いただきもの:中国・電脳大国の嘘 「ネット世論」に騙されてはいけない■

*当記事はブログ「梶ピエールの備忘録。」の許可を得て転載したものです。

【ブックレビュー】中国に「介入」する作法=梶谷懐『「壁と卵」の現代中国論』を読む

2011年11月28日

■ブックレビュー:梶谷懐『「壁と卵」の現代中国論 リスク社会化する超大国とどう向き合うか』人文書院、2011年■

「10年後の人たちが読める本を書いた」安田峰俊『独裁者の教養』出版記念インタビュー(2)

2011年10月26日

作家にして、人気ブログ「大陸浪人のススメ」の管理人でもある安田峰俊さん。このたび星海社新書から3冊目の著作となる『独裁者の教養』を出版した。「ここで仕切り直す!」という意気込みは聞いていたのだが、ゲラをもらってみると、今までの著作とはがらりと傾向を変えたアグレッシブさ、濃さに驚いた。

そこで、その理由や本作に込めた思いをインタビューしてみた。未読の方はまず前編からご覧いただきたい。

20111025_独裁者の教養_安田峰俊
*本日10月26日、星海社新書より発売された安田峰俊著『独裁者の教養』。書影クリックでamazonページへ。


■どうしてこんな内容に?


C:
『独裁者の教養』の評伝の部分は、リビアとかカンボジアとかシンガポールとか、各国の現代史がわかっていいよね。ところで、ニヤゾフみたいにマイナーな人も収録しているけど、ムッソリーニや金日成はないよね。コラムでは触れていたけど。なんで?

*サパルムラト・ニヤゾフ……トルクメニスタン初代大統領。


29歳の「中国ネットウォッチャー」がなぜ独裁王国に潜入したのか?安田峰俊『独裁者の教養』出版記念インタビュー(1)

2011年10月26日

安田峰俊さんという「作家」がいる。あるいは人気ブログ「大陸浪人のススメ」の管理人という呼び方のほうがなじみがある人もいるかもしれない。2010年4月に講談社から、中国のネット掲示板の内容を翻訳・紹介した『中国人の本音』でデビューした。

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*本日10月26日、星海社新書より発売された安田峰俊著『独裁者の教養』。書影クリックでamazonページへ。

その後は雑誌などの仕事をこなしつつ著作業を続け、今回3冊目の著書となる『独裁者の教養』 (星海社新書)を出版した。毛沢東やカダフィなどの歴史上の独裁者たちの評伝と、中国とミャンマーの国境にある独裁アヘン軍閥「ワ州」への密航 潜入記をセットにするという、彼の過去の著作とは方向性がまったく異なった本だ。なぜ、安田さんはこんな本を書くことにしたのか。

まだ、29歳という若さ。友人の私から見ると、十分に順調な「作家」ライフのスタートを切ったように見えるのだが、彼は今、何かに対して激しく苛立っているみたいなのだ。

【雑誌紹介】週刊ダイヤモンド特集「まだ誰も知らない中国リスク」がおもしろいっ!

2010年10月29日

10月30日付週刊ダイヤモンドの特集「まだ誰も知らない中国リスク」がなかなかの読み応え。特集内容は以下の3部構成です。

ダイヤモンド

Part 1 レアアース禁輸 その衝撃と波紋
Part 2 中国に傾斜する日本企業の死角
Part 3 膨張する異国とどう向き合うか
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