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法治・人治 の記事

中国に今なお残る「市中引き回し」の刑罰=踏みにじられる人権

2010年07月25日

「市中引き回しの上、打ち首。獄門磔に致す」

というフレーズを時代劇かなんかで聞いたことがないでしょうか。なんでも江戸時代の「市中引き回し」は死刑に科される付加罰だったとのこと。それだけ重い罪だったということです。

近代社会では犯罪者を見せ物にする「恥辱刑」が禁止されているわけですが、我らが隣国・中国では……、やっぱり禁止です。でも、禁止なのに田舎では今でも普通に行われている。

2010年7月14日、湖南省婁底市では公開裁判が行われました。その後、トラックに犯罪者を乗せて「市中引き回し」。しかもテレビ放映付きで。この件がネット掲示板に書き込まれ、「人権侵害だ」と話題になりました。この問題に関する報道が以下の記事。

「裁判所なんて意味がない」?酷すぎる中国の官僚=悪辣な地方政府に怒った農民が決起

2010年07月20日

中国といえば、「法治」(法による統治)ではなく「人治」(権力者の裁量による統治)が特徴。そうした現実を象徴するかのような事件が起きてしまった。

省政府の一部門である国土庁が裁判所の判決を無視、それどころか判決と真反対の裁定を農民に強要した。もはや行政も司法も頼りにならないと絶望した農民は武器を持って決起、86人が負傷する騒ぎとなった。

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※写真は当記事とは関係ありません。
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