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物価 の記事

脅かされる中央銀行の独立性=利下げをめぐって政府と対立―タイ(ucci-h)

2012年09月08日

■独立性を賭けてインラック政権と闘うタイ中央銀行総裁■

*本記事はブログ「チェンマイUpdate」の2012年9月7日付記事を、許可を得て転載したものです。


タイの「カワイイ」インフレ対策=お国主導の激安雑貨店、大衆食価格制限令(ucci-h)

2012年07月28日

■タイ政府の可愛らしい(?)物価対策ふたつ■

*本記事はブログ「チェンマイUpdate」の2012年7月19日付記事を、許可を得て転載したものです。

2010年韓国キムチ危機が生み出した2011年中国白菜価格暴落

2011年11月29日

2010年の韓国のせいで、2011年の中国の白菜価格が暴落している。

【続報】不動産が値下がりするなんて考えたこともなかった……「家持ち市民」の怒り―上海市

2011年10月28日

ついに本格化してきた不動産価格下落が話題となっています。先日は上海市で「家持ち市民」が暴動を起こし、マンションのモデルルームを破壊する騒ぎがありました。
(関連記事:「【写真】「家持ち市民」が暴動=注目集める不動産価格下落問題」)

この騒ぎはさっぱり収まらず、値下げされて損をぶっこいた市民は怒り心頭モードに。中国ではマンションの屋上まで完成した時点で販売が解禁となります。なので買った後、完成し入居できるようになるまでにはまだ相当の時間が必要となるわけですが、まだ住んでもいない間に価格がだだ下がりしたとあっては怒るのも仕方がないとも言えるかもしれません。

27日、上海市政府の徐威報道官は「マンション販売は市場行為であり、問題があれば、契約に基づき話し合いで解決して欲しい。話し合いで解決しなければ訴訟という方法もある」と発言(VOA)。またあるマンション販売会社は「マンション購入は市場行為であると理解して欲しい。契約に基づきキャンセルもできる。ただし違約金を20%払ってもらうことになるが」と発言しています。

20111028_不動産価格_中国_住宅
*写真は財新網の報道。モデルルームを破壊され、一時販売停止していたマンションが25日深夜、こっそりと値引き販売を再開していた。

温家宝首相が視察、国家の一大プロジェクト「週末野菜直売所」―中国

2011年10月03日

温家宝首相がやたらと元気に動き回っている。

2011年9月30日、国慶節全日のパーティーでは、「政治体制など各方面の改革を継続する」と発言。14日の大連ダボス会議に続いて、政治改革への意欲を示した(RFIBBC)。「民に優しく、かつ民主改革に意欲」というイメージ作りを頑張る温首相。本気で期待している人から覚めた目で見ている人まで態度は分かれる。ただし、来年の第18回党大会をひかえた時期だけに、「政治改革」発言を連発されれば、たとえ釣り発言だとしても注目しないわけにはいかない。

さて、具体的な中身ゼロの「政治改革」打ち上げ発言よりも面白いのは、「物価配慮」パフォーマンスだ。

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*画像は京華時報の報道。白菜の価格を尋ねる温首相。

インフレは峠を越えたのか?8月期のCPIは6.2%増―中国

2011年09月09日

2011年9月9日、中国国家統計局は8月期の消費者物価指数(CPI)を発表した。前年同月比6.2%増、前月比0.3%増という数値となった。

昨年末から前年同月比5%前後という高いCPIを記録している中国。今年6月には6.4%、7月には6.5%という高水準に達した。今回は「インフレもそろそろ天井が見えた」「8月期は物価も下がっているはず」と予測される中での発表となったが、「7月よりは物価上昇の勢いは鈍ったものの、市場の事前予測よりは上」という微妙な結果が話題となっている。なお、ダウ・ジョーンズによると、エコノミストの事前予測平均値は6.1%(全景網)。

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「そろそろ物価は下がります」のアナウンスは空振り=消費者物価指数は先月を上回る上昇率に―中国

2011年08月10日

2011年8月9日、中国国家統計局は7月期の消費者物価指数(CPI)を発表した。前年同月比6.5%上昇。前月を0.1ポイント上回り、37か月ぶりの高水準となった。物価上昇を牽引しているのは食品価格で、14.8%上昇。CPI増加分のうち、4.38%を占めている。特に豚肉価格は前年同月56.7%上昇という高騰となった。


Meat Market / adpowers


【ジェットコースター物価】ニンニク・バブルから1年……今度は価格が急落―中国

2011年06月25日

2010年5月、中国はニンニク・バブルの話題で持ちきりだった。価格が100倍に高騰し、ニンニクを倉庫にためこんだ人間が一躍、ニンニク長者に……といったエピソードがメディアをにぎわしていた。

そのニンニクだが、今度は暴落モードに転じているようだ。今年3月下旬からニンニク価格がゆるやかに下がりはじめ、5月に入ると一気に下落。6月24日時点のニンニク価格は3月20日と比べ、40%以上も値下がりしている(財経網)。


原來大家都喜歡 ㄏㄚ ㄏㄚ / *嘟嘟嘟*


おいしすぎる中国の道路利権=交通違反の罰金は警察や地方自治体の収入に―中国コラム

2011年05月13日

物価高の原因を探る

原因を探るといっても、私ではなく新京報がやってくれたんですが。

交通違反の罰金乱用を暴露、徴収した金は地方財政に組み入れ=領収書が不要なら罰金の減額もOK(2011/5/12 新京報)

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新京報の報道。

上記の表は、内モンゴル自治区から河南省南陽市西峡県まで、石炭を30トン車で運ぶ場合のコストを示したものです。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

上がる穀物と下がる野菜=複雑化する「食品価格高騰」の裏側―北京で考えたこと

2011年04月24日

上がる穀物と下がる野菜・・・食品価格高騰の裏側

3月期のCPI:消費者物価指数が昨年同期比5.4%増と、引き続き物価高となっている中国。先日の記事「バイオエタノールはなぜやめられないのか?食料価格決定権を失いつつある中央政府―北京で考えたこと」では穀物価格が上がっている中、そのコントロールをするのに苦労している政府の様子を書きました。物価高の中で穀物も含めた食品価格はその「悪の根源」かのように言われている中、そのCPIのニュースを読んだ翌日ショックなニュースが出回りました。

Chinese cabbage
Chinesecabbage
*中国の野菜は季節によっては二束三文で売り渡されている。写真は北京新街口。

*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。


コンテナ車運転手がストライキ=警察の暴行により1人死亡との情報も―上海市

2011年04月20日

2011年4月20日午前10時、上海港のコンテナ車運転手はストライキに突入した。現場には武装した警官が詰めかけるなど緊張した状態が続いているもようだ。米華字ニュースサイト・博訊網が伝えた。

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同サイトによると、警官の暴行により女性が1人死亡。運転手らの怒りに火をつけ、港湾出入り口は渋滞や車の打ち壊しが続いているという。


技術革新、石油農業、補助金の弊害=中国農業の今を読み解く―北京で考えたこと

2011年04月20日

中国の農民は実際どれほど食糧を作ろうとしているのか?(食糧価格上昇再訪-その2)

前回「バイオエタノールはなぜやめられないのか?食料価格決定権を失いつつある中央政府―北京で考えたこと」に引き続きまして、中国の「財経」誌4月4日号の記事から食糧生産に関する記事を「後篇」として紹介致します。今回の焦点はより食糧生産サイドから、農業、農民、農業企業、農業政策などなど様々な角度からです。(以下、財経誌記事の要約です。)


China / IRRI Images


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食糧の需給のバランスは引続きひっ迫している。品種別に言えば、コメ(特に「粳米」:ジャポニカ米、従来は黄河と長江の中間を流れる“淮河(わいが)”以北で生産)は長期的に供給がひっ迫。小麦は基本的にバランスを保っているが、トウモロコシは飼料用、深加工業用需要の増加によりひっ迫しつつある。

*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

バイオエタノールはなぜやめられないのか?食料価格決定権を失いつつある中央政府―北京で考えたこと

2011年04月18日

中国政府は経済をどれほどコントロールできているのか?(食糧価格上昇再訪-その1)

先日発表された中国の3月期CPI(消費者物価指数)は前年同月比5.4%増と大きな伸びを示しています。特に食品は11.7%増の急上昇。3月の増加分のうち、65%程は食品のインフレによるものとなりました。

物価上昇を牽引する食品価格高騰。中でも中心である穀物価格を巡る動きについて、中国誌『財経』4月4日号が詳しく解説しています。特にトウモロコシ価格をめぐる最新事情とその大枠の背景から、止まらない食糧価格上昇と中国政府のマクロ・ミクロ経済コントロール能力(の弱体化)、それを中国の食糧備蓄体制の変化と課題を浮き彫りにしている点が興味深い内容でした。(以下、財経誌記事前後篇の前篇要約です。)

20110418_price1
*軒先でトウモロコシを乾燥させる姿は多くの中国農村で見られる景色。

*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

【インフレ進行中】「スーパーから食用油が消える」報道、政府は否定=実際どうなの?中国人に聞いてみた。

2010年12月14日

右肩上がりの上昇が続く中国の物価。関連報道も日増しに増えています。

過去記事「【泥縄】中国政府の物価対策=社会主義的「伝家の宝刀」で混乱必至」では、今後出現するであろう「物価関連の不思議ニュース」を予想してみましたが、早くも不思議なニュースが出現。


Sichuanpepper oil / FotoosVanRobin


12月10日付華夏時報は記事「価格調整の苦境=食用油企業が生産停止に追い込まれる」という記事を掲載。北京市の食用油メーカー・匯福粮油集団が値上げを禁止されたため、「売っても損になるばかり。作るのやーめた」と生産中したとのニュースを報じています。また仏系大手スーパー・カルフールが「食用油の卸価格値上げを打診されたため、仕入れを中止した」という報道もありました。

【中国コラム】貧困学生に食事無料提供=でも貧乏を認めるようで恥ずかしい?

2010年12月07日

無料の学食が増える予感

学食の値上げ禁止令と補助(過去記事「【中国コラム】食い物の恨みは怖い?!学食値上げ防止に当局が補助金」)に続く、学生への手厚いお手当て第二段の情報が来ました。


山西省の大学で貧困学生に「無料昼食」提供(2010/12/05 新華網)



太原理工大学では、2007年から全学生の5%に当たる貧困家庭出身の学生に、無料で昼食と夕食を提供しているそうです。


Messy students / Micah Sittig


「タダだけど、普通の食事と変わりないよ。ナス、ジャガイモ、冬瓜とかの野菜と、主食はご飯以外に餅(小麦粉を薄く延ばして焼いたもの)とマントウで、夏には冷麺もあるよ」と話すのは、M2の李光亮さん。無料提供が始まった3年生の時からずっと食べ続けている彼の評判は上々のようです。

ただ、「無料昼食」と書かれた一角に学生が並び、専用の昼食を受け取って食べるという状況のようで、学内に「私は貧乏です」と宣伝するようなものなのですが、大丈夫なのでしょうか。

実際、取材を受けた学生は、「はじめはちょっと恥ずかしかったけど慣れた」と話しています。「慣れた」というのは、私の印象では「接受」(受け入れる)という意味で、納得はしているわけではないと理解しています。

「食事の問題が解決したから安心して勉強できる」とも言っており、「背に腹は変えられない」だけなのではないでしょうか。

「全学生の5%を提供対象としている」と話すのは大学飲食センターの楊学成さん。「以前は自分でマントウと付け合せのザーサイを持ってきて食べていたり、ひどいのは他の学生の食べ残しを食べている学生もいた」と、無料提供前の惨状を教えてくれます。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

【泥縄】中国政府の物価対策=社会主義的「伝家の宝刀」で混乱必至

2010年12月02日

本ブログでもたびたびお伝えしているように、今や物価対策が最大の国内的課題となりつつある中国。中央政府、地方政府はさまざまな対策を発表していますが、その根本となるのが国家発展改革委員会が制定した「国務院物価安定のための16カ条」(通称は「国16条」)この通知にのっとって各自治体で「湖南省19カ条」とか細則を定めているよう。


Cotton Bolls / faungg

*綿花。今夏、綿花価格の高騰も大きなトピックとなった。中国の主力輸出産業である紡績業にとっては原料コスト高は大きな打撃になった。


その内容は以下の通り。どの項目もまじめに解説すると、記事1本分の分量になるネタばかり。興味ない人は飛ばしてください。後で簡単に解説します。
1:農業生産の発展を推進する

2:農作物・副産物の供給を安定させる
国家備蓄の放出、卸市場とコールドチェーンの整備など。

3:農作物・副産物の流通コストを引き下げる
生鮮食品輸送車への道路通行料免除など。

4:化学肥料の生産・供給を保証
化学肥料メーカーに対する電気、天然ガス、鉄道輸送の価格優遇など。

5:石炭、電気、石油、天然ガスの輸送業務の協調

6:放出価格への臨時補助金
低所得者、貧困地域、貧困学生、学生食堂への補助金支給。

7:社会保障基準と物価上昇の連動システム
物価上昇に合わせて、年金や失業保険の増額を。

8:政府による各種費用徴収の合理化
不要・不合理な費用徴収撤廃

9:積極的かつ穏当に価格改革を推進
「関係部局と地方は政府管理価格の調整タイミング、リズム、力の入れようをよく把握すること。すでに決定された価格調整プランについても、社会の受け入れ能力を十分に考慮し、関連対策を行うこと、価格改定は慎重にするべき。必要ならば重要な生活必需品と生活リソースの実効価格に臨時の干渉措置を行うべき。

10:農作物経営、加工企業の秩序を規範化
農作物の購入秩序を取り締まる。穀物買い入れ資格調査の徹底。各経営者ごとの最大備蓄量規定を制定。穀物買収資金の取り締まり強化。無認可業者による綿花の買い入れ、加工の取り締まり。トウモロコシ加工業者の整理及び加工業者設立の取り締まり。

11:農作物先物取引及び電子取引市場の取り締まり強化。
不正取引摘発と過度な過度な投機の抑制。

12:価格監視法規の健全化
「政府制定価格コスト監視審査条例」の制定を急ぐ。また「価格違法行為行政処罰規定」を改訂し、値上げ情報の捏造、伝播に対する処罰を強化する。

13:価格監督検査の強化と反価格独占法の執行
悪意ある買い占め、価格つり上げ、形態を変えた値上げ、カルテル・トラストによる値上げなどの違法行為を取り締まる。

14:価格情報発布制度の整備
市場価格をリアルタイムに公開し、価格変動の傾向を客観的に文政出来るようにする。価格政策を市民に啓蒙し、偽りの報道を排除。社会の予期の安定化に努める。

15:「穀物」省長責任制と「野菜」市長責任制度の着実な実行

16:市場価格調整省庁間連合会議制度の設立

【中国コラム】食い物の恨みは怖い?!学食値上げ防止に当局が補助金

2010年12月01日

学生へ一斉食費補助

国務院が物価安定のために出した16項目の措置で、「大学、大専に通う学生を持つ家庭に食費を補助する、食堂の価格を維持させる」という項目があります。

貴州省の高校で、食堂に入っている業者が勝手に値上げしてしまい暴動が起きたのを前回お伝えしました。


国務院、物価安定に対する16項目措置(2010/11/20新華網)
学校の食堂はその多くが業者にまかされており、件の暴動が起きた高校もその1つで、かなりの優遇をされて学内で商売を始めたものの、昨今の物価高はどうにもならなかったようです。ただ、だまし討ち気味なのは否めません。


魯肉飯套餐 / TaiwanSpirit


中国伝媒大学は食堂に対し毎月20万元の補助を出す決定を下したものの、値段は上がるわ中身は寂しくなるわで、不満の声は尽きないようです。

ここ数年、工場の食事もコストカットで美味しくなくなっていってたのですが、学校もですか。1元上がるだけでも学生にとっては相当な負担ですからね。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

今度は物価高が政策課題=「社会不満のガス」抑制なるか?―中国

2010年10月23日

2010年10月21日、英紙フィナンシャルタイムズ中国語版は記事「中国経済の成長率9.6%にまで減速」を掲載した。以下はその抄訳。


台中 菜市场 / yun_popnut


第3四半期、中国経済の成長率は9.6%にまで減速した。他国から見れば驚くべき成長率だが、今年前半の中国と比べればやや下がっている。成長率の減速は中国政府の努力のたまもの。今年第1四半期の成長率は前年同期比で11.9%。第2四半期は10.3%。そして第3四半期の9.6%。数値の変化は政策制定者を安堵させていることだろう。
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