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言論統制 の記事

艾未未保釈は温家宝首相訪欧の手土産なのか?―中国

2011年06月24日

2011年6月23日、中国外交部の洪磊報道官は定例記者会見を開催、芸術家・人権活動家の艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏釈放は、温家宝首相の欧州歴訪に合わせたものとの観測を否定した。BBC中国語サイトが伝えた。

艾未未氏は世界的にも有名な現代芸術家。北京五輪メインスタジアム「鳥の巣」のデザインにもかかわった。一方で人権活動家としての顔も持ち、四川大地震で死亡した学生の調査などにたずさわっている。中国ではネット検閲の対象となっているツイッターのオピニオンリーダーとしても知られ、民主化シンパや反体制的な心情を持つツイ民のハブ的存在でもあった。

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*画像はBBC中国語サイトの報道。

芸術家・社会運動家のアイ・ウェイウェイ氏を当局が拘束=中国に今、何が起きているのか?

2011年04月03日

著名な現代芸術家にして、社会運動家、そしてツイッター界の有名人として知られる艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏(日本語ウィキペディア「艾未未」)が、3日朝、北京首都国際空港で当局に拘束された。BBC中国語サイトが伝えた。

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*画像はアイ・ウェイウェイ氏のツイッターアカウント。

3日朝、香港に向かうため北京首都国際空港を訪れたアイ・ウェイウェイ氏だが、出国検査の際に身柄を拘束された。携帯電話の電源も切られ、消息を断っている。同日正午、北京市校外の草場地芸術区にある自宅兼アトリエを警察が捜査。スタッフ8人を連れ去り、派出所での事情聴取を行った。

妻の路青氏は警察の監視の下、自宅に軟禁されているという。自宅付近には警戒線が貼られ、人の出入りが禁じられた。これらの情報はアイ・ウェイウェイ氏の助手がツイッターを通じて発信した。

「初めての中宣部」言論統制の最高権力機関、その神秘のヴェールの内側をのぞいてみた―中国

2010年12月11日

中国共産党中央宣伝部(略称は「中宣部」)という部局がある。簡単にいえば、メディア統制の最高機関といったところか。
中国共産党中央委員会に直属し、中国共産党の思想や路線の宣伝、教育、啓蒙を担当する機構。
国内の新聞、出版物、テレビ、映画、インターネットなどメディア全ての監視を行う。文化部、国家広播電影電視総局(広電局)の監督権を持ち、メディアに対して党の不利益になる幹部の腐敗や台湾問題などの情報の扱いを禁止する権限を持つ。
日本語版ウィキペディア「中国共産党宣伝部」
その内情は明かされることはほとんどない。北京大学ニュース学院副教授だった焦国標氏は「『中宣部』を討伐せよ」との論文を発表したが、中国国内では発禁処分となり、北京大学の職を失うこととなった(「『中宣部』を討伐せよ」の邦訳は『「中央宣伝部」を討伐せよ!』(草思社、2003年)に所収。)


人民大会堂/Great Hall of the People/人民大會堂 / kanegen


さて、そこまで過激な内容ではないのだが、中宣部に関する興味深いブログ記事がアップされた。作者は北京外国語大学国際宣伝研究センターの喬木主任。中宣部に呼び出され、中宣部ビルに立ち入った見聞録だ。あっという間にブログは削除されてしまったが、転載されたものが残っている。これをブログ「わがだいえっとウォーキング2010」のJunさんが翻訳されたので、ご紹介。
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