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記事:いまじゅん の記事

中途半端な言論検閲、天安門事件報道に見るベトナム式ネット規制(いまじゅん)

2014年06月07日

■ベトナムは天安門事件をどう伝えてるかー「越南式」ネット規制とは?■

今年で25週年を迎えた天安門事件、実は元々中国屋を目指していた自分にとっては、若かりし頃、その重要性は理解出来なかったもののインパクトは非常に大きかったのを覚えています。その事件からもう25年か……と感慨深く感じていたところですが、かといってハノイでその話題をする相手も周りにあまりいません。というわけで「ベトナムメディアはどう伝えるかでもチェックしてみるか」と思いつきました。
 

「我慢にも限界がある」南シナ海で中国と衝突、ベトナム現地の反応(いまじゅん)

2014年05月08日

■ディエンビエンフーと南シナ海:中越艦船衝突の皮肉なタイミング‏■

ベトナムと中国の関係が更にキナ臭さを増しています、それも何とも皮肉なタイミングで。

中越国境発砲事件、「中国人」のベトナム侵入から読む少数民族問題(いまじゅん)

2014年05月01日

■中越国境発砲事件と中越協力…「中国人」ベトナム侵入から見える両国の国内問題■

4月18日、ベトナム北部クアンニン省の中国国境で起きた中国からの不法入境者拘束と、彼らによる発砲事件は、日本語のメディアでも多少報じられていたのでご存知の方も多いかもしれません。また、一部メディアやツイッターでは(釣りで!?)「誤訳」を持って「国境で交戦」なんてタイトルまで出ていたので、中越関係は複雑らしいという先入観から両国間で何かあったのかと思った方もいるかもしれません。でも、その後の事件の処理のされ方からは、むしろ両国の「協力関係」の方が滲み出る結果となっています。それはどういうことでしょうか?

中越戦争、熱いメディアと冷淡な教科書=ベトナムの「歴史教科書問題」(いまじゅん)

2014年02月18日

■叫ぶメディアと黙る教科書…中越戦争35周年とベトナムの「歴史教科書問題」■
 

サッカー狂大富豪が作り上げたベトナム黄金世代、高まる期待とワンマンの弊害(いまじゅん)

2014年02月17日

■「ベトナム代表はオレのもの」…ベトナムサッカー期待の世代とその「所有権」について■

50万ドル横領で死刑、厳罰は一罰百戒のいけにえなのか?―ベトナム(いまじゅん)

2013年12月18日

■死刑判決はベトナム流「見せしめ」なのか?:汚職対策と厳罰続くベトナム経済界■

北京で最後に考えたこと=ありがとう、そして「再見」!―北京で考えたこと

2011年09月11日

■北京で最後に考えたこと■

日付が変わり、9月11日となりました。世界的にはあの同時多発テロから10周年、そして日本にとってはあの地震から半年という象徴的な日になりました。これまでに起きた悲劇を繰り替えなさない平和な世界の実現を願う、そんな日に今回の「北京で考えたこと」も、とりあえずは最後となりました。

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今回は中国における環境に優しい農業に関する仕事ということで、いわゆる中国の三農問題(農業・農村・農民)に基本的な焦点を当てつつ、自らも関連する中国でのイシューを勉強しながらとこのブログを書いてきました。

とは言っても、それから脱線する話題も相当多く、ドラマを見て考えて書いてみたり、或いは全くの北京の日常に関することだったり、中国とベトナムとの関係であったりと、気の向くままにテーマを見つけて書いていました。

途中さぼっていた時期も長かったのですが、途中からはツイッターと出会い、そして微博(中国でのマイクロブログ)に出会いと、新たなネットコミュニケーションにも励まされ、より多くの文章を書くことができました。

*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

「天国に遠く、中国に近い」愛憎半ばするベトナムの対中感情―北京で考えたこと

2011年08月19日

■「天国にはほど遠いが、中国に近い」ベトナムの愛憎半ばする思い■

「北京から考えたこと」としてブログを書けるのもあと3週間余りとなって来ました。今回北京に来てから気にしてきた中国とベトナムの関係、領土問題の緊張もあって注目も集まりました。一貫して感じていたのは、特に領土問題が持ち上がって以降、地政学的、国際政治的な報道が多いこと。

特にアメリカを入れてのキナ臭い話を伝える報道は日々各種メディアをにぎわせました。その一方、ベトナム人が中国をどのように見ているのか、なぜそれ程中国を恐れているように見えるかを、ベトナム人の視点から紹介している中国語メディア報道は少ないなと常に感じていました。まあ日本語メディアも同じですが。

それゆえに、そういう中国語報道を敢えてこのブログでは取り上げてきました。(例えば「【南シナ海問題】ベトナムの若者が抱く複雑な中国観」や「【中国農業コラム】「中国人は恨み深い民族だ」=ベトナム人が語る中国人像」など。)

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*ベトナム特集で表紙からどかっと1面、そしてその後4ページにも渡る特集。

さて、なんともタイミングのいいことに、愛読紙・南方週末のカバーストーリーがベトナム。しかも丸々4面を割いての大特集です。内容も両国間関係はもちろんのこと、政治、 経済、文化の面から見たベトナムにとっての中国という濃い内容です。今回はこれをきっかけに、自分が中国メディアに見た中越関係を総括したいと思います。

*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

抗日ドラマのトレンドはスパイ物!天津が舞台のドラマ「借槍」が面白い―北京で考えたこと

2011年08月17日

■ドラマからみた中国(9)「借枪」から見る愛国・抗日で「育った」共産党■

ここ数日、ヒマに任せて一気に見ていたドラマ「借枪」(銃を借りる)。抗日戦争を背景としたこのドラマを今日、8月15日という特別な日にちょうど見終わりました。

ストーリーは主人公である共産党の秘密工作員(主役を演ずる张嘉泽は以前紹介した「蝸居」でも主役の一人でしたね)が天津に駐屯する日本軍から如何に情報を取ってくるかという、最近人気のスパイ物です。日本軍、共産党、国民党、そして租界に陣取る各国政府も時に交えての情報戦が描かれています。

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*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

気づけば補助金漬けになっていた中国の農村=予算規模はすでにEUクラスに―北京で考えたこと

2011年08月12日

■農村にあふれる補助金:量から質へ向かえるか?(「豚荒」からその2:中国の農業・農村補助金)

昨日発表の7月期中国CPI(消費者物価指数)6.5%上昇のニュースでも、豚肉は昨年同期比56.7%増とまたインフレの犯人扱い。引続き豚に集まる注目から読む中国農業・農村、その二回目は中国農業・農村に注がれる補助金に関してです。
(前回記事:「零細農家から大企業へ、端境期の中国農業=「豚荒」から読む中国農業―北京で考えたこと」KINBRICKS NOW、2011年8月6日)


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■中国農業・農村に流れ込む予算、補助金

中国は建国当初から社会主義経済での近代化を図るため、一貫して「農村が都市の工業化を支えるべし」と言われてきました。しかし、改革開放以降の経済成長を経て「都市が農村を支える」という政府の補助金注入は、2004年から拡充が始まって以来、その規模は拡大する一方。

*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

「勉強+ビジネス」がセットに=中国の対アフリカ研修外交―北京で考えたこと

2011年08月08日

「研修+ビジネス」の中国特色的対外援助・・・アフリカ政府幹部・中国研修の実態

中国による途上国への対外援助。以前、記事「中国の対外ODAってどんな内容?『対外援助白書』を読む」で総論的な話をご紹介しましたが、今回はもう少し具体的なお話となります。

鳳凰週刊の記事「アフリカ官僚、中国でのファーストフード・トレーニング(原文:快餐培訓)」(2011年8月第22期)は、アフリカ援助の中心の一つでもある、アフリカ各国幹部の中国研修の実態という、貴重な記事を掲載しています。やや荒っぽいところもありますが、対アフリカ援助の現場理解や日本の援助の効果を省みさせられるという意味でも、大変重要な内容です。


Africa Day 2010 in Dalian, China / SoniaT 360.


*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。


零細農家から大企業へ、端境期の中国農業=「豚荒」から読む中国農業―北京で考えたこと

2011年08月06日

「豚荒」から読み解く三農問題(その1:中国農業の担い手の変化)

木曜の朝、いつものように南方週末紙を買うと何と3ページにも渡る「豚荒」(中国語:猪荒)特集が掲載されていました。何も豚が不機嫌で荒れている(笑)わけではなく、電力不足は「電荒」、石炭不足は「煤荒」など、中国語ではあるモノが不足する現象を「荒」という文字で表します。最近価格が急騰する豚肉をそれに引っ掛けて「豚荒」と呼んでいるのです。

この記事ですが、たんなる豚肉問題にとどまらず、その射程はいわゆる三農問題(農業・農村・農民)に広く関わる包括的な内容です。そこで、何度かに分けてこの記事を紹介しつつ、自分が学んだ近年の中国三農問題について記していきたいと思います。今日は「変わりゆく農業の担い手」に関してです。(以下、南方週末8月4日付記事より)

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*消費者物価指数(CPI)における豚肉の比率は4%。

*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

【鉄道追突】報道規制に反抗した民間メディア=日本人が知らない報道の多様性―北京で考えたこと

2011年07月30日

温州列車事故に怒れる中国民間系メディア―中国メディア多様性の再認識

今週はずっと温州列車事故の話題で持ちきりです。メディア関係者、特に中国大陸のメディア関係者は眠れぬ日々を過ごしていることかと思います。

事故からちょうど1週間がたった7月30日、「事故報道を控えるべし」というメディア規制が発令されたとの情報が新浪微博などマイクロブログ、ネットで飛び交いました(そして、その情報自体も削除されました)。実際に多くの新聞は前日から一転、かなり抑制的な紙面となっています。

新聞の売れ行きはどうだろうかと気になり、午前10時頃に新聞を買いに行くと、新聞スタンドは早くも各種朝刊をお片づけ。早いなあと思っていると、残っていた今日発売の「経済観察報」の一面、特集が目に止まりました。

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*メディア規制発令当日に、「鉄道部解体」というタイトルと印象的な紙面。記者の怒りと意気込みを感じます。


*当記事はブログ「北京で考えたこと」の許可を得て転載したものです。

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