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記事:インド映画通信 の記事

500円でインド映画!福岡国際映画祭2006-2009「福岡観客賞」受賞作品上映会 イン東京―インド映画通信

2011年01月23日

アジアフォーカス・福岡国際映画祭 in 東京

アジア映画巡礼からの情報です。

アジアフォーカス・福岡国際映画祭2006-2009「福岡観客賞」受賞作品上映会 イン東京


2008年『神に誓って』(パキスタン) 2月26日(土) 13:20~
2006年『私はガンディーを殺していない』(インド) 2月27日(日) 16:20~

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『神に誓って(Khuda Kay Liye)』 監督:ショエーブ・マンスール(2007)・パキスタン映画

会場:東京渋谷 映画美学校 2F シアター (東京都渋谷区円山町1-5)
(渋谷駅から徒歩10分、文化村交差点左折)
料金:500円/回(当日料金のみ、入替制)

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

インド社会から見た911テロ=『マイネーム・イズ・ハーン』とシャールクの円熟―インド映画評

2011年01月11日

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
新年1本目は昨年12月にリリースされた『マイネーム・イズ・ハーン』。

『マイネーム・イズ・ハーン』


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監督:カラン・ジョーハル(2010)
主演:シャー・ルク・カーン、カージョル
*アスペルガー症候群でイスラム教徒のリズワンはアメリカでバツイチで息子のいるマンディラと恋に落ち結婚する。9.11テロでマンディラの息子はイスラム教の名を持ったがゆえいじめられ、死亡してしまう。悲しみにくれたマンディラは結婚を悔やみ、リズワンに「大統領にテロリストでないと言え」と家から追い出す。リズワンは大統領に会うために旅にでる。
*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

「るるぶ」インド編がついに発売!メジャー観光国の仲間入り?―インド映画通信

2010年12月26日

「るるぶ・インド」

ようやく「るるぶ」のインド編が発行された。

るるぶインド (るるぶ情報版海外)るるぶインド (るるぶ情報版海外)
ジェイティビィパブリッシング(2010-08-31)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

インド旅行はそりゃハワイやソウル、ヨーロッパ・アメリカなどに比べればマイナーかもしれないが、マイナーな中ではメジャーな方だと思う。

これまで出版されたインドガイドブックはご存知「地球の歩き方」「ロンリープラネット」、このあたりは完全に個人旅行向け。るるぶの「ワールドガイド」はこれらよりはライトな体裁となっている。

確かに個人旅行をする場合はとても心強い味方なのだが、例えばパックツアーで観光や食事がある程度決まっていて、でも何か最低限の情報が掲載されているガイドブックが欲しいなといった場合にカタログ的なるるぶはちょうどいい。かさばらず、機内の暇つぶしに最適だ。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

【インド映画評】踊って楽しいばかりじゃない!案外多いヘビー作品―鬱になるインド映画<2>

2010年12月20日

鬱になるインド映画2

前回に続いて鬱になるインド映画のご紹介。
ネタバレありまくりなのでご注意。
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3.『アース(1947)』

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アーミル・カーン主演作。気分的には1位にしてもいいくらいだが、シャールク主演作の知名度を考慮して3位にした。異教徒間の争いや恋愛をテーマにした作品はインド映画の定番と言ってもいいくらいだが、通常は予定調和的に終わることがほとんどだ。

しかしこの作品は救いが一つもない。やっぱり異教徒同士わかりあえることなどないのだという絶望的な気分になる。アーミルはよくこんな悪役を引き受けたものだ。前半がありがちなラブストーリー仕立てな分、打ちひしがれる。

Deepa Mehta監督は良い作品が多いが暗い。『Water』は未亡人のアシュラムで売春をさせられてお金を稼ぐ主人公が恋をした男性が売春相手の息子と知り入水自殺、年端のいかない子供まで売られるという悲惨な話だが、美男美女の役者と希望を持たせるラストでランクインは見送った。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

【インド映画評】観れば気分はどん底に?!ダウナー映画特集―鬱になるインド映画<1>

2010年12月11日

鬱になるインド映画1

先日、英映画誌発表の「気がめいる陰うつな映画30本」という記事を目にした。ちなみに1『レクイエム・フォー・ドリーム』、2『ザ・ロード』、3『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、17位に『火垂るの墓』という結果。
以下、いろいろネタバレあり。ご注意。

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私はインド映画以外をあまり観ないのだが、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』はあまりにも暗いという評判を聞いていたにもかかわらず、私の周りでは「わりと好きだ」という人が2人ほどいて、今年に入って初めて観てみた。ミュージカル仕立てなのに暗いというのにも興味がわいた。

大雑把にストーリーを言えば、弱視の女性が息子と二人で懸命に生きていくが、罠にはまって殺人を犯してしまい処刑されるというお話。心して観たせいと、主人公の女性が前向きな性格なので評判ほどには陰うつな気持ちにはならなかった。この映画を暗いという最大のポイントはラストで処刑シーンをばっちり映してしまうということにつきるだろう。こんな観客にとって不快な気持ちにさせなくても、処刑場へ向かうところでやめておくとか、それだけで十分この映画のメッセージは伝わるとは思うのだが。

そもそも罠に陥れられてたとはいえ、殺人は殺人。殺しちゃいかんでしょ。他にも自分の身と息子を守るためにはもっといい方法があったのではないか・・・とかね。

さてさて、ここからが本題。
インド映画で鬱になる作品を個人的に選んでみた。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

【インド映画評】スタローン出演はたったの数分?!定番インド映画要素が日本語字幕で楽しめる『スタローンinハリウッド・トラブル』

2010年11月29日

『スタローンinハリウッド・トラブル(Kambakkht Ishq)』


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監督:サビール・カーン(2009)
出演:シルヴェスタ・スタローン、アクシャイ・クマール、カリーナ・カプール

*ハリウッドでスタントマンをするヴィラージはプレイボーイ。男性不振の外科医の卵、ベボとは逢ったときから犬猿の中。ヴィラージは事故でベボの病院に搬送されてくるが、手術中彼の体内にベボの時計を置き忘れてしまう。ベボはそれが公になる前に再手術をするべく、なんとかヴィラージに近づいて時計を取り戻そうとするが・・・

ストーリー薄っぺらっ

まず最初に、おそらく大方の人が予想する通り、スタローンの出演は2シーン合計で数分程度である。しかしアクシャイやカリーナとの絡みやセリフもあって、私が思っていたよりは映っていたという印象である。だがこの程度で映画のタイトルになってしまうのは、インド映画の認知度の低さゆえ、スタローンというビッグネームに頼らざるを得ない状況が伺える。もしスタローンファンがタイトルでこのDVDを観たら怒り爆発か、あるいは超レア作品としてマニア自慢できるかどちらかだろう。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

【インド映画評】カースト、女性蔑視、インド社会の差別に女たちの舞が地響きを鳴らす『シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち』

2010年11月28日

『シスター・チャンドラとシャクティの踊り手たち』


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*2010年1月19日の記事を転載


17日(日)に東京広尾JICAにて観てきた。ドキュメンタリー映画。

ダリット(不可触民)である女性たちが本来ダリットの男性が使用するものであるタブラ(太鼓)を用いて演奏・舞踊することにより、伝統の継承と差別への撤廃に取り組んでいく様子が描かれている。それを導くシスターのインタビューと実際の舞台、彼女たちの日常の様子などが中心となっている。

特別な撮影技術や演出が施されているわけではない。製作者側の必要以上の主観が入らずに、比較的淡々とカメラが回っている。でもこれが本来のドキュメンタリーではないかと思った。演出がほとんどない事実を撮影することによって、観る側に考える余地を残している。

私たちがイメージするインド舞踊は繊細で美しい。しかしタブラを用いた踊りは、男性的で野趣にあふれている。なのに演じ手が女性であることによって、そこにしなやかさが生まる。インドの観客の、ひきつけられているような舞台への視線が印象的だった。

実はその前日に『女盗賊プーラン』として小説・映画化にもなったプーラン・デーヴィのことをテレビで特集していた。彼女もまた低カーストにより様々な迫害を受け、女盗賊となったがその後国会議員となり差別と正面から戦うことになる。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

【インド映画評】インド映画界は世襲制?!輝かしいボリウッドの裏側を描く『チャンスをつかめ!』

2010年11月27日

『チャンスをつかめ!(LUCK BY CHANCE)』


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*2009年10月22日の記事を転載。
東京国際映画祭で『チャンスをつかめ!』を観てきた。
ボリウッドスターを志す若者たちの心の葛藤と恋愛や友情の物語。

本人役としてアーミル、アビシェーク、ジョン、アクシャイ、ヴィヴェーク、ランビール、ラーニー、カリーナなどそうそうたるメンバーが顔を揃え、ボリウッドファンを楽しませてくれる。最後の方でシャールクが貫禄の出演をしている。
なおリティックは「役」として出演しているので、別の役名となっている。主人公ではないはずなのに、公開時のポスター等では前面に出ていたのでてっきり彼が主役なのかと思っていた。

最大の特徴はボリウッド映画の裏側にスポットを当てたところだろう。
ボリウッドスターになるには2世、3世が圧倒的に有利。
でなければ世界的ミスコンの優勝者などで、主人公の女性ソーナーのように脇役上がりではほとんどチャンスは回ってこない。
さもなくば、もうひとりの主人公ヴィクラムのように、コネを積極的に自分で作り、這い上がっていくしかない。
チャンスは落ちていない、自分で掴んでいくものなのだ。運も実力のうち。
彼の友人は「役者は演技」と舞台で実力を磨いていくが、コネで役をゲットしたヴィクラムを邪道だと思いつつもどこかでうらやましがっている。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

【インド映画評】エンターテイメント作品として社会問題を描いた傑作=2010年フィルムフェア最優秀作品賞『3バカに乾杯!』

2010年11月22日

『3バカに乾杯!(3 Idiots)』


*2010年9月20日の記事を転載

したまちコメディ映画祭in台東の特別招待作品『3バカに乾杯!(3 Idiots)』を観てきた。会場は浅草公会堂で、浅草寺のすぐそば。せっかくなのでお参りをしてきたのだが、連休中ということもありものすごい混雑だった。なんだかこの辺りは日本であって日本でないような、外国人がイ メージするTokyo Japanという感じがして久々に訪れると面白い。

そんな中で今年のフィルムフェア最優秀作品賞の上映だ。2階はわからないが、1階はほぼ満席。インド映画ファンはいつもながらアツい。

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私はインドの社会派映画が実はあまり好きではない。もともと娯楽映画好きということもあるが、インドが貧しい国から中流以上の国へと変化していく上での社会現象は、既に日本などでは経験してしまっていることが多い気がしていたからだ。

例えばこの映画の主役のアーミル・カーンが監督をした『Taare Zameen Par』は障害があったって子供たちは皆未来と可能性を秘めた宝、平等に温かく見守っていこうというメッセージがこめられていたが、言っていることは正論 だが、あまりにも優等生的な作品という印象を受けた。

しかし今回の『3バカに乾杯!』はいい意味で私の期待を裏切ってくれた。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

【インド映画評】『神に誓って』パキスタン人監督がとらえたタリバン・アメリカ・母国の姿―パキスタン

2010年11月21日

『神に誓って(Khuda Kay Liye)』

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監督:ショエーブ・マンスール(2007)・パキスタン映画

*パキスタンでミュージシャンをしていた兄弟。弟はタリバンに心酔していき、兄はアメリカへ音楽留学をする。いとこの女性はロンドン在住でイギリス人男性 と結婚するつもりであったが、父が快く思わずにタリバンの弟と強制的に結婚させ、僻地の村へと嫁がせる。兄は911テロにより不当な逮捕をされ拷問を受ける。

テロとタリバンとイスラム教がそれぞれの人生と絡み合う

現在通っているヒンディー語の特別授業で、月に1回映画の視聴を始めた。今回の作品はアジアフォーカス・福岡国際映画祭2008で「福岡観客賞」に選ばれた作品。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

【インド映画評】「なんとかうまくやってるんだよ、インド人はね」自然体のインド描く『デリー6』

2010年11月20日

『デリー6』 


外国人目線で見たインドを描く

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アビシェーク・バッチャン演じる主人公のローシャンはNY育ち。最期はインドで過ごしたいという祖母に付き添い、オールドデリーにやってくる。インド人で ありながらも目の当たりにしたインドに驚きとまどうローシャン、それは私たち外国人が初めてインドに訪れたときに感じる目線と同じである。目の前の風景が そのまま映画のスクリーンに映し出され、旅行しているような気分になる。

はっきり言ってストーリー自体に特筆すべきものはない。メヘラー監督はアーミル・カーン主演で話題を呼んだ『Rang De Basanti』なども撮っているが、もう少しドラマ性を持たせた方がよかったのではないかと思う。ローシャンの仕事は不明だし、人間関係も今ひとつ説明 がされていないため、ストーリーがやや雑な感じがした。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。

【インド映画評】古代叙事詩を題材とした『ラーヴァン』は殺人、暴力、脅迫、監禁のオンパレードだった

2010年11月19日

『ラーヴァン』 

マニ・ラトナムの嫌がらせか

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古典叙事詩「ラーマーヤナ」のエピソード、魔王ラーヴァンによるシータ姫の誘拐がベースになっている作品。

正直言って途中で気分が悪くなってしまった。
最初から最後まで殺人、暴力、脅迫、監禁のオンパレード。登場人物はみな怒っているか泣き叫び脅えているかのどちらか。元がどういう話になっているかわからないが、安堵や笑い、心温まるようなシーンがほぼ皆無で目を覆いたくなるような残酷で残忍な場面ばかりが続く。森の見張り番、ゴーヴィンダの存在が唯一の救いだった。

*当記事は映画から、ニュース、イベント、カレー、旅行など様々なインド・トピックスを扱うブログ「インド映画通信」の許可を得て転載したものです。
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