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記事:高口康太 の記事

中国で人気の日本アニメ正規配信、チャイナリスクで壊滅の危機(高口)

2015年04月17日

星海社ジセダイ総研に記事「ネット配信で復活した日本アニメ@中国、突発的政策変更というチャイナリスクで壊滅の危機」を寄稿しました。

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今年4月に進撃の巨人やデスノートなど日本アニメ数十作品がブラックリスト入りし公式配信ができなくなったこと。さらにそれ以上の危機であるネット配信ドラマの事前検閲導入問題を取り上げました。また背景として中国市場における日本アニメの歴史を簡単にまとめています。

グローバル人材のお手本は日本にいた、『在日中国人33人の それでも私たちが日本を好きな理由』を読む(高口)

2015年03月25日

趙海成著、小林さゆり訳『在日中国人33人の それでも私たちが日本を好きな理由』CCCメディアハウス、2015年。

フリーランスライター、翻訳者の小林さゆりさんからご恵投いただきました。

本書は2013年出版の『在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由』の姉妹編……とのこと。こちらは2012年9月の反日デモを経験した在中日本人のインタビューを集めた本で、通して読むと中国人にもいろんな人がいて助けてくれる人もたくさんいた、世間がイメージしているようなむき出しの憎悪にさらされるだけではないんだよというのがわかる仕組みになっています。いわゆる嫌韓反中本ブームが広がる中での逆張り企画は見事に的中、5刷を重ねるヒットとなっています。

「ゲーム内でも一人っ子政策を遵守せよ」中国の不思議検閲にソニーはどう立ち向かうのか?(高口)

2015年03月23日

中国でプレイステーションの販売が始まった。しかし前途は暗い。「ゲーム内でも一人っ子政策遵守」といった奇々怪々な中国のコンテンツ規制をどうくぐり抜けるのか、スマホ全盛時代にゲーム専用機の居場所はあるのか、行く手には景気の悪い話ばかりが待ち構えている。

公務員はプロパガンダ壁紙を使用せよ!中国当局の指示が面白い(高口)

2015年03月18日

パソコンの壁紙、何を使っていますか?家族の写真、猫や犬の動物写真、グラビアアイドル……。いろんな人がいると思います。

ですがっ!!!
全体主義国家・中国には!!!
その自由がない!!!
壁紙をグラドルにする自由がないのですっ!!!

国民国家の狭間はぼくらのすぐ近くにある……安田峰俊『境界の民』が面白い(高口)

2015年03月02日

献本御礼。安田峰俊『境界の民 難民、遺民、抵抗者。 国と国の境界線に立つ人々』(角川書店、2015年)。
面白い!一気に読み終えた。

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目次
はじめに
第1章 クラスメイトは難民――日本のなかのベトナム
第2章 偽りのシルクロード(上)――迷走するウイグル
第3章 偽りのシルクロード(下)――道具としてのウイグル
第4章 ガラパゴスのコスモポリタン――引き裂かれる上海
第5章 黒いワイルドスワン――軍閥、文革、歌舞伎町
第6章 甘すぎる毒の島――幻想としての台湾
おわりに

自由と安全をいかにバランスさせるのか?山谷剛史『中国のインターネット史』を読む

2015年02月25日

畏友・山谷剛史さんの新刊『中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立』が本日(2015年2月25日)発売されました。献本もいただきましたので、ざっくりご紹介をば。

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出版社サイトで試し読みあり。
*3月7日に東京で著者と編集者によるトークショーあり。詳細はこちら

山谷剛史さんは「アジアITライター」。今でこそニセiPhoneや中華スマホ、さらにはネット検閲などの中国のIT事情というのはそれなりに報じられるようになりましたが、山谷さんは前世紀からこつこつと仕事を続けております。愚直にIT事情を追いかける姿勢はもはや奇人レベルに達しています(褒め言葉)。
 

危機回避の決定が悲劇招いた、上海将棋倒し事件はなぜ起きたのか?

2015年01月06日

36人が死亡した2014年12月31日の上海市外灘(バンド)将棋倒し事件について。見たところ日本語ではわかりやすいまとめがないようなので整理しておきます。ブログ「中国という隣人」をもとに高口がまとめました。


「外国」を理解することの難しさ~雨傘革命と台湾地方選挙を実例に(高口)

2014年12月27日

星海社のサイト、ジセダイ総研に記事「「外国」を理解することの難しさ~雨傘革命と台湾地方選挙を実例に」を寄稿しました。

外国の事件って、“日本人が興味のある切り口”じゃないとなかなか日本のメディアは記事にできないものでして。

例えば台湾のひまわり学生運動は日本でも相当量報道されてご存知の方は多いと思うのですが、それと同等以上に台湾の選挙に影響を与えた地溝油事件についての報道はかなり少ないものでした。



 

台湾統一地方選挙から考える、中国の「アメとムチ」はなぜ効かなくなったのか?(高口)

2014年11月20日

2014年11月29日、台湾では統一地方選挙が実施される。第2期馬英九政権がちょうど折り返しを迎えた中でその評価が問われる選挙となりそうだ。

という真正面からの話は別にしてちょっと気になる話があったので紹介したい。ポイントは「中国のアメとムチは効かないのか?」、だ。

「中国人民がよく知る日本の芸術家」高倉健さん死去に中国外交部が哀悼の意(高口)

2014年11月18日

2014年11月18日、俳優・高倉健さんの死去が報じられました。異例にも中国外交部定例記者会見で健さんについての応答がありました。

「愛国のため日本車の代わりに国産車を買ったらクズだった!」中国全土でカーオーナーのデモ(高口)

2014年11月17日

「わしらは反日感情の高まりによって日本車を買うのを止めたんだ。それで全部品を国産化した「サンギター」の売り上げは大きく伸びて、国産車の欠陥が天下にさらされることになったんだ。」

と怒りをぶちまけたのは一汽フォルクスワーゲンの車「サギター」(世界ブランド名はジェッタ)を購入した中国人たち。欠陥を見逃したのは政府の不作為だとして国家品質監督検査検疫総局を告訴しました。「日本車やめたらクソ国産車にあたった?」「車がボロいから政府を訴える?」この不思議な事態の裏側には何があるのでしょうか?

 

赤サンゴ密漁の中国漁船団は「海の民兵」なのか?中国政府にとっても厄介な「漁民」という問題(高口)

2014年11月16日

だいぶ旬を外した話題ですが、小笠原・伊豆諸島周辺のアカサンゴ密猟の中国漁船団について。200隻という数は中国政府の意向を受けての行動に違いない、中国漁民は民兵といった指摘もありますが、これについて考えてみたい、と。

日中首脳会談に賛否両論の意見、評価のポイントとはなにか(高口)

2014年11月13日

10日の日中首脳会談はやって良かったのか悪かったのか、報道を見ると2つに割れているようです。なぜ論者によって評価が違うのか、どこがポイントなのかを考えてみます。

「法治」の力で「人治」を守る!四中全会で分かった習近平路線(高口)

2014年11月12日

だいぶ長い間お休みをいただいていましたが、ぽつぽつ更新を再開しております。お休みしていた期間にいろいろとネタもたまっているのですが、今回は「四中全会」について。

香港・雨傘革命、「中心なき運動」とその限界(高口)

2014年11月12日

香港・雨傘革命が膠着状態に陥る中での行き詰まりについて、先日香港を訪れた体験をもとにまとめました。

香港・雨傘革命はなぜ失敗したのか? 理性的・自発的運動とその弊害

雨傘革命は組織動員型ではなく群衆参加型の形態をとっています。夜になるとふらりと現場にやってきて数時間だけ滞在する……といった、仕事をこなしながらも出来る範囲で支援している人の姿などはとても感動を与えるものなのですが、その一方で長期化するにつれ、決定ができないという弊害が表面化してきました。また平和非暴力、反中国政府・反中国人をスローガンにしないという了解も崩れつつあります。

尖閣対立で勝ったのは日本?それとも中国?玉虫色の決着と今後の課題(高口)

2014年11月11日

2014年11月10日、北京市で安倍晋三首相と習近平国家主席の日中首脳会談が実現した。2011年12月以来、約3年ぶりの日中首脳会談の実現となった。

日中双方の世論で「よくやった」「国益を売り飛ばした」と賛否両論の声があがっているが、個人的にはまずまずのものだったのではないかと評価している。判定に突入したボクシングの試合のように双方が拳をあげ、「勝ったど~!」とアピールできる余地を残しつつ、今後の実務的交渉につなげる一歩を踏み出せたからだ。

というわけで、簡単に今回の首脳会談と今後の課題について考えてみたい。

【まとめ】中国の蒼井そら人気、その理由とは?出発点は政府批判(高口)

2014年11月10日

昨日から検索ワード「蒼井そら」で本サイトに飛んでくる人が多くてびっくりしていたのですが、テレビ番組「バンキシャ」で中国の蒼井そら人気が特集されたそうです。

残念ながら未見なのですが、人気の理由は「中国人はAVが好きだから」「海賊版の時代でもちょっと前の大御所の作品しか海を渡らないんだね」という一般的な話ではなく、絶妙のタイミングに加えて、蒼井さんのキャラクターと行動力のたまものがあったということを簡単にまとめます。

実効性よりもメンツ、中国政府の「悪手」が招いた香港・雨傘革命(高口)

2014年10月08日

星海社のサイト「ジセダイ総研」に記事を寄稿しました。

中国政府の「悪手」が招いた香港・雨傘革命
香港政府のトップ、行政長官選出選挙に「真の普通選挙」を導入して欲しい。数万人の香港市民が香港中心部の主要道路を占拠する「雨傘革命」が続いている。

民主主義を求める香港市民の怒りが爆発した――というほど単純な話ではない。活動参加者は決して一枚岩ではないし、中国経済への依存を理解し受け入れている人も少なくない。そうした中でこれほどの抗議活動が生まれた決め手となったのは、香港政府と中国政府による「悪手」だ。

いったいどのような「悪手」が指されたのか、そこから私たちは何を学ぶべきなのかを考えてみたい。

【雑談】日本で中国のテレビをリアルタイムで見るナイスな方法(高口)

2014年09月28日

「日本でも中国のテレビを見られるセットトップボックスを買ってくれない?」

と頼まれたのは随分前のこと。それからしばらく中国に行く機会がなかったり、「よし買おう!」と思ったら中国国歌新聞出版広電総局によるセットトップボックス規制が始まってどのメーカーのセットトップボックスがまともに動作するのか不透明になったりとのあれこれがあってそのままになっておりました。

ですが、今日になってちょっとした解決策らしきものが見つかったのでご紹介します。

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