スティーブン・スティルバーグ監督の大ヒット作品「未知との遭遇(Close Encounters of the Third Kind)」<アメリカ/1977年>を思い起こさせるような、宇宙人&宇宙船SFもの。タイ映画はSFという分野の作品がとても少ないのだが、その中の宇宙人ものなのでかなり貴重な作品といえる。
『ハヌマーン vs 5 カメンライダーズ / Hanuman vs. 5 Kamen Riders』
1975年公開 日本未公開
タイと日本の英雄が共演
タイのチャイヨー・プロダクション作品で、『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』の続編。タイの古典「ラーマキエン」に登場するハヌマンと日本の誇るTVドラマのヒーロー仮面ライダーの物語。英題が「Hanuman vs. 5 Kamen Riders」(一部の資料では「Hanuman and 5 Kamen Riders」)となっていたので、日本ではヒーローの仮面ライダーがタイでは悪者になってしまうのかあと思って見たら…。ちなみに、タイの原題は「ハヌマーン、五人の赤アリ(蟻)男に会う」という意味。あれ?仮面ライダーってバッタでなくアリだったっけ?
準主役を務める大関正義(英語表記やタイ語表記ではそうはなっていないが、「おおぜきせいぎ」と読む)は、タイ在住の日本人男優で「ヤマダ・ザ・サムライ・オブ・アヨタヤ(Yamada the Samurai of Ayothaya)」<2010年>では山田長政役を演じている。彼は、本作品が映画デビュー作だと思われる。