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記事:tobani の記事

「チベットの連続焼身自殺はダライ・ラマ支持者の扇動だ」冷淡すぎる中国外交部のコメント(tonbani)

2011年10月20日

■胡平:一片の良心もない外交部のコメント■

ウーセルさんは昨日(10月15日)付けのブログに胡平氏のコラムを紹介している。胡平氏はニューヨーク在住、雑誌「北京の春」編集長である。

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上の画像はフェイスブックから。2枚目の画像で、上段左から右、続いて下段左から右の順番で顔写真が並んでいる。

胡平:一片の良心もない外交部のコメント

文/ウーセル 翻訳/雲南太郎(@yuntaitai)さん

1.トゥプテン・ゴドゥップ:インドに亡命したチベット人。ニューデリーで1998年、亡命チベット人グループによるハンガー・ストライキの抗議行動があった際に焼身自殺した。

2.タベー:アムド地方ンガバのキルティ・ゴンパ僧侶。2009年2月27日に焼身自殺を図った。

3.プンツォ:アムド地方ンガバのキルティ・ゴンパ僧侶。20歳。2011年3月16日に焼身自殺を図り、犠牲になった。

4.ツェワン・ノルブ:カム地方タウのニンツォ・ゴンパ僧侶。29歳。2011年8月15日に焼身自殺で犠牲になった。

5.ロプサン・ケルサン:アムド地方ンガバ、キルティ・ゴンパ僧侶。18歳。2011年3月16日に焼身自殺したプンツォの弟。2011年9月26日に焼身自殺を図り、重傷を負って逮捕された。消息不明。

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。

チベット人監督作品「陽に灼けた道」、バンクーバー国際映画祭で大賞を受賞―チベット(tonbani)

2011年10月12日

■チベット人映画監督が有名な国際映画祭で大賞受賞■

チベット人映画監督ソンタル・ギェル氏の作品、邦題『陽に灼けた道』、英題『The Sun-Beaten Path』が「第30回バンクーバー国際映画祭」で10月6日、アジア部門の新人監督作品に贈られる「ドラゴン&タイガー賞」において大賞を受賞した。今回のこの映画祭では75の国と地域から寄せられた370の応募作品が審査されたという。

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『ドラゴン&タイガー賞大賞はチベット人監督作品-永野監督は特別賞受賞』


「第30回バンクーバー国際映画祭」で10月6日、アジア部門の新人監督作品に贈られる「ドラゴン&タイガー賞」授賞式が行われ、チベット人のSonthar Gyal監督作品「The Sun-Beaten Path」が大賞を受賞、永野義弘監督の「Recreation」とフィリピン人のEduardo RoyJr.監督の「Baby Factory」が特別賞を受賞した。

大賞を受賞した「The Sun-Beaten Path」はチベット人の主人公が、罪と苦悩を抱えながら旅を続け、精神的な救いを見いだすロードムービー。審査員のひとりSimon Fieldさんは「映画としての質が素晴らしく、たった一つの顔と場所から、感情の入り組んだ感動的な話を伝える能力を高く評価した。個性あるキャラクター設定とチベット文化の的確な引用にも感心した。新しい民族映画の力強い声を伝えている」と受賞の理由を話す。

Sonthar Gyal監督は「これは救済の物語。チベットを舞台にしているが全ての人に当てはまり共感してもらえると思う。25日間で撮った映画がこのような大きな賞をもらい驚くとともに感謝している」と話す。(以下略)

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。

非暴力の精神を体現する人々=ウーセル・ブログ「カンゼの取り決め」―チベットNOW

2011年10月06日

■ウーセル・ブログ「カンゼの取り決め」■

写真はすべてウーセルさんのブログより。「写真は7月28日に撮影」と。ウーセルさんは9月22日付けのブログで、現地を訪れ見聞きしたことを報告されている。

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『カンゼの取り決め』
文/ウーセル 翻訳/雲南太郎(@yuntaitai)さん

マニカンコからカンゼまでは90キロ以上ある。この道は何度も走ったことがあり、美しい風景は忘れがたい。ただ、2008年以降、康北(カム地方北部)または川蔵北路と呼ばれるデルゲやカンゼ、タンゴ、タウなどは立ち入り制限地区となった。特にカンゼ県ではこの3年間、老若男女、僧俗を問わず、誰もが抗議運動を続けている。これらの意思表示は完全に非暴力のやり方だ。

ダルツェンドで2008年夏、退職したチベット人公務員が困惑しながら話すのを聞いたことがある。「わざわざ特殊警察や武装警察の目の前でビラをまくなんて、あの尼僧たちは本当に馬鹿だ。殴られて捕まるのは分かりきってるじゃないか」。彼はまた、ため息をついて言った。「『漢人に頼って暮らす奴は私生児だ』なんていう馬鹿げたビラもあるんだ」。

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*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。

ビルに掲げられた法王の写真と国旗=10月1日、国慶節抗議デモ(2)―チベットNOW

2011年10月05日

■10月1日、国慶節にセルタで行われた抗議デモ・その2■

10月1日、国慶節の日にカム、セルタで行われた中国のチベット政策に抗議したデモについて、2日前のブログでは第一報を速報としてお伝えした。その後、北京のウーセルさんが写真とともにより詳しい報告をされた。また、亡命側やアメリカのRFA、VOA等のメディアも現地から得た様々な情報を伝えた。これらを参照してもう一度私なりに事実にもっとも近いと思われる事の次第を書いてみる。
(前回記事:「「チベットに自由を!法王の帰還を!」国慶節に抗議デモ―チベットNOW」2011年11月3日)

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まず、10月1日の昼12時半頃、セルタ市内繁華街の広場に面した交差点にある3階建ての建物の屋上に大きなチベット国旗とダライ・ラマ法王の写真が入ったタンカが掲げられた。同時に屋上から声明が書かれたチラシもばらまかれた。

これを実行した人について、最初は10数人と報告されたが、ウーセルさんは「1人の若いチベット人」と報告し、多くのメディアがそれに従っている。VOTは「3人のチベット人」としている。この国旗と法王の写真は数時間そこに掲げられていたという。

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。

17歳僧侶が焼身抗議=1週間で3人目の悲劇―チベットNOW

2011年10月04日

■今日、またもンガバで一人の若い僧侶が焼身自殺■

ロンドンに本部を置くチベット人権擁護団体Free Tibetによれば、10月3日、現地時間午後2時頃、アムド、ンガバ市内の野菜市場の近くで、キルティ僧院僧侶ケルサン(17歳)がダライ・ラマ法王の写真を掲げ、「チベットには宗教の自由がない!チベットには自由がない!」と叫んだ後、自らの身体に火を放った。

警官が駆けつけ、火を消し、彼を連れ去ったという。目撃者の話によれば「彼の上半身は酷い火傷を負っていた」という。

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同じキルティ僧院僧侶2人が焼身自殺を行って、今日はちょうど一週間目に当たる。一週間前に焼身自殺を行った僧ロプサン・ケルサンと僧ロブサン・クンチョクの消息は依然不明のままである。
(関連記事:「焼身自殺を図った10代僧侶2人=生存を祈る人々のキャンドル・ライト・ビジル―チベットNOW」2011年9月27日)

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。

ナーガルジュナ『法界讃』を用いてのダライ・ラマ法王仏教講義―チベットNOW

2011年10月03日

■ダライ・ラマ法王仏教講義・ナーガルジュナ「法界讃」■

昨日10月1日より、ダラムサラのツクラカンでは再びダライ・ラマ法王による仏教講義が始まっている。今回は台湾グループのリクエストによりナーガルジュナ(龍樹:AD150~250年辺り)作と伝えられる『法界讃』がテキストとして使われている。講義は午前、午後3日間行われ、最後の日の午前に観音菩薩の灌頂が行われる。

参加者は台湾グループが約900人、外人は台湾を含め57カ国から1250人、その他チベット人を含め5500人以上が登録したという。お陰でダラムサラは満杯状態。ルンタレストランも直子さんが「もう来るな」と言うほど繁盛している。

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台湾グループは今回楽団を用意し、法王のお出ましを歓迎。講義が始まる前には中国語で般若心経が唱えられた。法王はまず最初に聞く側と説く側の動機の大切さを説かれた。

「ここに集まっているみんな、3日半の間、動機を正してしっかり聞くんだよ。私も清い心で説明するつもりだ。このように正しい動機とともに法を説いたり、それに聞き入ったりすれば、自分たちの心に良き薫習を植え付けることができる。薫習という目に見えないものだけではなく、新しい考えと見方を得ることができれば、人生が良い方向に向くことは確かだ」と。

*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。

第11回宗派代表者会議=法王の自身の生まれ変わりに関する発言と声明―チベットNOW

2011年09月25日

■第11回宗派代表者会議/法王が自身の生まれ変わりに関する話と声明を■

会議の始めに最近遷化したニンマ派高僧キャプジェ・トゥルシック・リンポチェの冥福を祈って黙祷を捧げる参加者たち。

昨日、ツクラカンでの祈祷会が終った後、ダライ・ラマ法王はじめ各派の高僧たちはスーリアホテルに向かった。「第11回宗派代表者会議」の2日目を開くためだ。各派のトップ高僧たちが集まりチベットの宗教に関する様々な議題を討論するこの会議は2年毎に行われている。参加者については直前のブログを参照されたし。

一般にはチベット本土で中国当局による宗教弾圧が続く中、如何にチベットの宗教を守るべきか、世界中に広まりつつあるチベットの宗教の質を高め更なる発展を目指すにはどうすべきか、が主題となる。特に近年、中国当局が高僧の生まれ変わりに対する管理を強化していることに対する対抗策も大事な議題である。

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今回の議題は、

1.前回の会議で決議された項目の進捗状況報告。

2.法王の提案であった僧院教育の強化について。

3.ポン教を含め各派の学問を終了した尼僧に対し(ゲシェマ等の)称号を与えるかどうかについて。

4.第9回から引き続き討論されている、僧院教育の中に科学などの教科を加えることについて。

5.尼僧戒について。


*当記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の許可を得て転載したものです。

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