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鉄道 の記事

【鉄道追突】消えた副首相の謎=温家宝の「お叱り」後消息途絶える―中国コラム

2011年07月30日

【温州列車追突】張徳江が行方不明

張徳江副総理は交通運輸と安全生産を担当する副総理。大型炭鉱事故が起きたりすると、現場に借り出され、救出陣頭指揮パフォーマンスを演じる役回りです。

今回の列車事故でも、事故現場で事後処理と事故調査を胡錦濤と温家宝に任され、事件翌日の24日に現場入り。国務院事故調査チームのトップに安全監督総局局長を務める駱淋を任命したと発表し、その後も入院している被害者を見舞うなど、実に分かりやすい行動を見せていました。

温州列車事故調査部門は100%の誠意を見せなければならない(人民日報、2011年7月29日)

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*張徳江副総理。国家安全監管総局ウェブより。


*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

【鉄道追突】なぜ事故車両は埋められたのか?鉄道部VS温家宝の対立―翻訳者のつぶやき

2011年07月29日

なぜ「くさい物にはふた」だったのか

国内外を驚かせた温州の高速鉄道追突事故。発生から6日経った28日、やっと温家宝総理が事故現場を視察し、事故の負傷者を見舞いました。

温家宝総理は28日、事故現場となった場所で「わざわざ」内外メディアを集め、記者会見を行いました。その記者会見はいろんな点で興味深いものとなりましたが、私は、温家宝総理が会見の冒頭で「私は病気で11日間寝ていた。事故発生から6日たってやっとこれたのはそのためだ」と釈明したことに注目しました。

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新華網の報道。


*当記事はブログ「中国語翻訳者のつぶやき」の許可を得て転載したものです。

【鉄道追突】「俳優王」温家宝がようやく登場=「病気で来られなかった」とバレバレのウソ―中国コラム

2011年07月29日

【温州列車追突】ついに温家宝がやってきた

事故といえば温家宝の出番であります。

災害担当の張徳江副総理に陣頭指揮を任せ、本日(28日)馬凱・国務委員を引き連れて満を持しての登場となりましたが、事故発生から今日で既に6日目。人民総理のフリをしているにしては遅いご登場でありますが、すぐには現場に駆けつけられなかったわけがありました。

温家宝「病気ですぐに来られなかった」(明報、2011年7月28日)


温総理「11日臥せってて慰問に遅れた」(国際財経)


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国際財経の報道。


いや、ウソでしょ。

*当記事はブログ「
中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

【鉄道追突】家族5人を失った遺族のシンボル・楊鋒=口封じで批判封印か―中国コラム

2011年07月28日

【温州追突事故】家族5人を一気に失った楊鋒の変節

温州の列車追突事故で、6ヶ月の子供を妊娠中の妻、義母、義姉とその子の5人を一気に失った、楊鋒という男性がいます。義父も同じ列車に乗り合わせていたのですが、何とか助かり現在病院で治療中です。幸い、怪我の具合はそれほど重くないようです。

楊鋒は今回の事故では最も多くの家族を失い、事故から3日目にやっと妻子にたどり着くまでの特集が組まれるなど、注目を集めていました。

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*記者会見する楊峰。貼庫網より。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

【高速鉄道追突事故】空気を読まないメディアは追い出せ=中国政府がニュース検閲を強化―中国コラム

2011年07月27日

【温州列車衝突】宣伝部とネット民と新聞

23日夜に、浙江省温州で起きた高速鉄道の事故の翌日24日、人民日報が一面はおろか紙面で全く事故の第一報を伝えなかったことは前回ご紹介しました。

事故は前日の午後8時半ごろであり、翌日の新聞に間に合わないはずはないのですが、どう報じるか決めかねていたのでしょうか。ネットでも22日にノルウェーで起きた爆破・乱射事件に重きを置く報道でした。

国内で起きた爆発事故を報じず、インド辺りの列車事故を大々的に報じたりするのは日常茶飯事だったりします。また、賠償金の額が色々と飛び交うのも、日本とは異なる点です。

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*事故により株価が下がったことを伝える風刺漫画。南方都市報の報道。

*当記事はブログ「中国という隣人」の許可を得て転載したものです。

なぜ高速鉄道は大衆に嫌われるのか?奪われた帰省の為の「格安路線」―政治学で読む中国

2011年07月26日

なぜ中国の高速鉄道は嫌われるのか

やはりどうしても、中国の高速鉄道の事故の影響が大きすぎて、これ以外のことについて記事を書く気にはなれないので、今日も高速鉄道のことについて少し。

今日紹介しようと思った記事は7月15日に『中国青年報』に掲載された「高铁,为什么让那么多人敌视?」(高速鉄道はどうしてこんなに多くの人から敵視されるのか)です。7月15日なので、今回の大事故を起こす前で、北京・上海を結ぶ高速鉄道で3日の内に立ち往生する事故が2回続けて起こったことを受けての記事です。


China`s fastest train / sanfamedia.com


*当記事はブログ「
政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

【高速鉄道追突事故】「今回の一件で中国社会の優越性が確認された」ってマジ?!―中国

2011年07月26日

中国で起きた高速鉄道の追突・脱線事故。先日は記事「【高速鉄道追突事故】「死亡確認」→生存者発見→奇跡だ!混乱中の鉄道部がネタ発言を連発」で、混乱した中国鉄道が支離滅裂な発言を繰り返していると紹介したが、官制メディアの無茶な記事も負けないレベルで、中国ネット民に格好のツッコミ材料を与えている。

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鳳凰網の報道。



【高速鉄道追突事故】事故車両も死者数も全部隠ぺい?!鉄道部の傲慢対応に批判―翻訳者のつぶやき

2011年07月25日

事故処理に見え隠れする鉄道部の隠蔽体質

別のネタにしようかと思っていたのですが、高速鉄道の事故がかなり存在感があるので、今日も高速鉄道の追突事故のお話をしましょう。

7月23日付の当ブログの記事で私は、33人という死者の数に疑問を呈しました。その死者数は2日目の24日も、余り変化はありませんでした。2人増えて35人となっています。これほどまでの大惨事にもかかわらず、亡くなった人がわずが35人というのはやはり、考えれば考えるほど不自然といえます。
(関連記事:「【高速鉄道転落事故】混乱する報道……死者33人は本当か?情報統制の可能性も―翻訳者のつぶやき」KINBRICKS NOW、2011年7月24日)

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*事故車両を重機で埋めている様子。網易論談より。

*当記事はブログ「中国語翻訳者のつぶやき」の許可を得て転載したものです。

【高速鉄道転落事故】混乱する報道……死者33人は本当か?情報統制の可能性も―翻訳者のつぶやき

2011年07月24日

高速鉄道列車脱線事故

23日夜、浙江省の温州市で高速列車の追突事故が発生し、多数の死者が出た模様です。

中央テレビは23日、その直後の北京時間午後10時、日本時間の午後11時のニュース番組「晩間新聞」でこの事故の第一報を報じました。わずか数時間後ですから、かなり迅速な報道振りといえるでしょう。ただ事故原因や死傷者の状況については「調査中である」としか報じませんでした。

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ニュースチャンネルでも北京時間午後11時、日本時間の24日午前0時から毎時、このニュースについて現地記者のレポートと、現地メディア記者のレポートを交えて報じられました。

*当記事はブログ「中国語翻訳者のつぶやき」の許可を得て転載したものです。

中国高速鉄道の追突・脱線事故、マイクロブログが実況した現場の状況―政治学で読む中国

2011年07月24日

中国高速鉄道事故

既にご存じの方も多いとは思いますが、浙江省杭州発福建省福州駅行きのD3115とD301が、23日20時34分に追突事故をおこし、多数の死傷者がでました。

東日本大震災の時もそうでしたが、被害が大きすぎるとどうしても被害の全容解明には時間がかかります。「杭州網」に事故発生からの状況について、乗客の発したマイクロブログなども併せて並べられたものがあったので(「杭州至福州D3115次动车脱轨,事发温州双屿附近」(杭州発福州行きのD3115が脱線事故、事故現場は温州双島付近))、それを一部概訳する形で紹介したいと思います。

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杭州網の報道。

*当記事はブログ「政治学に関係するものらしきもの」の許可を得て転載したものです。

高速鉄道の追突・転落事故で32人死亡=制御システムのトラブルか―中国

2011年07月24日

2011年7月23日、浙江省温州市付近で列車の衝突、脱線事故が発生。32人が死亡する惨事となった。現在もなお救助作業が続いている。
中国で高速鉄道が追突事故、少なくとも32人死亡(ロイター、2011年7月24日)

中国浙江省で23日、高速鉄道の列車が停車中の別の列車に追突する事故が発生し、これまで少なくとも32人の死亡が確認された。新華社などが伝えた。

事故は温州市近くの橋の上で発生。落雷による停電で線路上に止まっていた列車に後続の高速鉄道列車が追突し複数の車両が脱線、1─2両が高架から落下したという。新華社によると、200人以上が病院に搬送された。

落雷で停止していたのは、浙江省杭州発・福建省福州南行きの列車で、追突したのは北京南発・福州行きの列車。国営テレビは、車両内に閉じ込められた乗客の救出作業の妨げにならないよう、付近住民らに事故現場に近づかないよう呼び掛けている。
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中国新聞網の報道。


【2日ぶり2回目】「世界一安全な」高速鉄道、開業13日目で2回目の事故―中国

2011年07月12日

先日、開業したばかりの北京・上海間高速鉄道の事故が注目を集めたが、12日、今度は別の高速鉄道でトラブルが発生。列車が緊急停車する騒ぎとなった。2011年7月12日、新民網が伝えた。


和谐号CRH2型电力动车组 / 凌智(LingZhi)-Suzuki-

「九州新幹線のCMいいよね!」と中国ネット民=民草が喜ぶ新幹線と人民を苦しめる中国高鉄―金ブリ浪人のススメ

2011年06月28日

中国人「日本の新幹線は民のためにあるんだな……」「なのに中国の新幹線ときたら」

ブログ「大陸浪人のススメ」と「KINBRICKS NOW」のコラボ企画「金ブリ浪人のススメ」。一つのネタについて、迷路人(安田峰俊)さんとChinanewsが別々に解説してみようという趣旨です。

今回はカンヌ国際広告祭で金賞を獲得した九州新幹線の広告に対する中国ネット民の反応です。マイクロブログ・新浪微博の反応を見ていきます。


九州新幹線燕號 / 馨文。Roxy。C'est ma vie


【写真】ゴージャスすぎるビジネスクラスがすごい=北京・上海間高速鉄道、車内を公開

2011年06月17日

月末の開業が予定されている北京・上海間高速鉄道。すでに全線での試験走行が実施されているが、16日にはメディア向け試乗会が開催された。ビジネスクラスにはまるで飛行機のような席ごとのモニターも設置されているなど、ゴージャスな内装も話題を呼んでいる。

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「安全面の不安が理由じゃない」北京・上海間高速鉄道の減速理由を発表―中国

2011年06月13日

2011年6月13日、中国鉄道部は記者会見を開催、今月末の開通が予定されている北京・上海間高速鉄道の料金を発表した。最高速度は当初予定の時速350キロから300キロに引き下げられたが、移動時間は最短で5時間を切る4時間48分となった。13日付法制晩報を参照した。


China`s fastest train / sanfamedia.com


阿里山森林鉄道で脱線・転覆事故=中国本土旅行客5人が死亡―台湾

2011年04月28日

2011年4月27日昼、台湾の観光地・阿里山で森林鉄道の脱線転覆事故が起きた。27日午後10時時点で、5人が死亡、103人が負傷する大事故となった。死者はいずれも中国本土の観光客だった。

阿里山は台湾を代表する観光地(ウィキペディア日本語版「阿里山」)。標高2663メートルの大塔山をはじめ15の山々が連なる地域は国家風景区に指定されている。景勝と並び、有名なのが標高2500メートルまで上る森林鉄道だ(ウィキペディア日本語版「阿里山森林鉄路」)。日本統治時代に木材運搬用路線として建設されたものだが、現在では観光鉄道として利用されている。

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*画像は中国新聞網の報道

「時速世界一やめます」スタートから4年、転機を迎えた中国高速鉄道

2011年04月16日

誕生からわずか4年、次々と新路線を完成させ、「営業時速世界一」の称号を獲得した中国高速鉄道。それがたった1人の人間が権力の座を追われたことで、こうも一気に風向きが変わるとは……。今、中国の高速鉄道は大きな転換点を迎えている。


武汉站 / chinnian


2007年4月18日、中国は第6回鉄道高速化を実施。中国版新幹線と呼ばれた高速鉄道が導入された。さらにその後は北京・天津間、武漢・広州間などに高速鉄道専用路線を新設。武漢・広州間では最高営業時速350キロを記録し、フランスのTGVを抜いて世界一の座を手にした。今年6月には北京・上海間高速鉄道が開通する。2020年までに中国全土を走る高速鉄道の総営業距離は1万6000キロに達する……はずだった。

北京・上海間高速鉄道で20億円超の資金乱用発覚=解明進む汚職問題―中国

2011年03月23日

2011年3月23日、中国会計署は北京・上海間高速鉄道の会計監査結果を発表した。1億8700万元(約23億円)の資金乱用などの問題が明らかとなっている。中国証券報が伝えた。

北京・上海間高速鉄道は全長1318キロを結ぶ高速鉄道。時速350キロという超高速での運行が予定されており、北京・上海間がわずか4時間台で結ばれることになる。


CRH3 at Beijing South train Station / olekvi


「エアポートリンクは毎月約1億円の赤字」「タクシン元首相の動きが活発化=赤服反政府デモ集会」―タイ・ニュース

2011年03月11日

エアポートリンクは毎月約1億円の赤字

3月11日のニュースはまず、昨年8月に2年遅れで開通したエアポートリンク(高架鉄道空港線)が、毎月4000万バーツ(約1億1000万円)の赤字になっているというニュース。

エアポートリンクと言うと、終点マッカサン駅とスワンナプーム空港を15~30分で結ぶ高架鉄道ですが、マッカサン駅と空港を結ぶ特急と、各駅停車の普通列車に区分されています。報道によると普通列車の利用客は当初の予定通り一日4万人弱。しかし特急列車の利用客は一日700人程と目標の3分の1以下だとか。

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City Air Terminal Bangkok, August 2009

これは各駅停車の利用料金が45バーツ程度(約123円)であるにも関わらず、特急列車の料金が150バーツ(約409円)と比較的高い事も大きく影響しているようです(利用料金は頻繁に変更されている為、現在の料金は違うかもしれません)。

*当記事はブログ「バンコクでコンサルティング」の許可を得て転載したものです。
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