2012年2月2日、南方週末は記事「「全市民が融資者に」がこんな身近にあったとは」を掲載した。

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中国経済の先行きが不透明感を増している。メディアでとりざたされる不安要因を思いつくままに列挙してみよう。


中华人民共和国 人民币元 / ComerZhao

・インフレをにらんだ政府の金融引き締め
・不動産価格高騰対策による地価下落の懸念、不動産デベロッパーの資金繰り
・リーマンショック後の財政出動が一段落
・鉄道事故に代表される急成長の弊害、環境汚染に抗議する民衆暴動などに配慮しての公共投資減速
・地方融資プラットフォームの膨大な債務
・世界経済の低迷による輸出不振
・中小企業の資金繰り
・HSBC発表のPMI（購買担当者景気指数）が3カ月連続で景気悪化の指標50を下回る

まさに危機のてんこもり。中国政府の秘密主義が逆に好き勝手論評できる下地になっている感もあり、メディアが騒ぎすぎという側面も少なくないが、一部セクターが困った状態になっている可能性は高そうだ。報道量が多すぎて追いかけるのがしんどいので、ホットトピックこそついついさぼりがちになるという悪い癖があるのだが、上記のネタについてもおいおいとりあげていきたい。

今回は第1弾として、「温州商人の集団夜逃げから考える中小企業の資金繰り問題」を考えたい。

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