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食料安全 の記事

「宇宙の目を騙せ」違法開発を怒られた地方政府、トンデモ大作戦でのごまかしを計画―中国

2011年07月21日

「上に政策あれば、下に対策あり」とは中国でよく使われる言葉。中央政府が規制策を導入しても、地方政府や企業、人民は「なるほど、この手があったか!」とビビらされる抜け道を思いつくのです。例えば……

ゴルフ場の新規建設は禁止 → ゴルフもできる自然公園を作ってみました。

レアアースの原料輸出は禁止 → じゃ、加工したレアアース合金を輸出します。いや、海外の人はバラして原料として使ってみるみたいですけど。

住宅ローンは1世帯1軒までしか認めない → 離婚すれば2世帯になるから2件目が買えるぜ、ヒャッハー。

とまあこんな感じ。で、今回明らかになった抜け道はよりストレートな荒技。「畑を潰して作った道路、人工衛星の調査でばれるとまずいから、上に土かぶせろ!作物植えろ!」というものです。2011年7月20日、新華網が伝えました。

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*画像は新華網の報道。

国の食料庫が「空っぽ」に=無茶な拡張が招いた詐欺事件―中国黒竜江省

2011年06月23日

午後10時、蘭西県東方紅穀物庫の崔振国副主任はいつもどおり見回りを始めた。1986年に軍からこの職場に移って以来、同氏はずっと警備を続けている。「以前、倉庫に食料があった時は近くの村民が盗みに来たものです。今では倉庫は空っぽ。ネズミ一匹いやしません。針が落ちた音でも聞こえるぐらいですよ。」

倉庫の中に入れてもらうと、なるほど中は空っぽだった。隅に置いてある機械はもうさび始めていた。臨時の備蓄時に使うむしろはみなカビが生えている。最後に使ったのは2005年のことだという。

警備員の語りから始まるこの記事は、「黒竜江基層穀物庫生態調査=蘭西県国有穀物庫の債務は3億6000万元、政府は倉庫を売却しての債務返還を検討」(22日付毎日経済新聞、2011年6月22日)。国家の食糧備蓄庫がなんと空になっていたという衝撃的な事件を伝えている。22日付南方週末と合わせて参照した。


Wheat field / 小麦畑 / kayakaya


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